分離工学

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 分離工学
科目番号 0007 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻(物質工学コース) 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 相良 紘 「分離精製技術入門」倍風館
担当教員 加島 敬太

到達目標

不均一系及び均一系混合物に対する多様な分離精製方法と,与えられた混合物に対して適用可能な分離精製方法を説明することができる。
各種分離精製方法の原理と解析法に関する問題に解答することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1不均一系及び均一系混合物に対する多様な分離精製方法と,与えられた混合物に対して適用可能な分離精製方法を明確に説明することができる。不均一系及び均一系混合物に対する多様な分離精製方法と,与えられた混合物に対して適用可能な分離精製方法を説明することができる。不均一系及び均一系混合物に対する多様な分離精製方法と,与えられた混合物に対して適用可能な分離精製方法を説明することができない。
評価項目2各種分離精製方法の原理と解析法に関する問題に正確に解答することができる。各種分離精製方法の原理と解析法に関する問題に解答することができる。各種分離精製方法の原理と解析法に関する問題に解答することができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
多種多様な分離精製法の原理原則について、関連する演習問題について学習する。講義は教科書並びにプリントに基づいて行い、課題の提出を求める。
授業の進め方・方法:
評価は中間試験と定期試験の成績と提出課題の解答内容で行う。
注意点:
1. 授業方法は講義を中心とし,適宜演習問題や課題を出して解答の提出を求めます.
2. 問題や課題は必ず行い,いろいろな分離操作の原理と実際を理解して下さい.
3. 期末試験は時間を90分とし,計算機の持ち込みは可とします.
4. 分離技術は工業プロセスにおいて重要なダウンストリーム技術であることを認識してほしい.
5. 平成30年度は開講しません.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 生産プロセス中における分離プロセスの位置付けと特徴 分離プロセスの位置付けと特徴について理解する。
2週 混合物と多様な分離方法の概要 混合物と多様な分離方法の概要について理解する。
3週 分離のエントロピー変化 分離のエントロピー変化について理解する。
4週 分離精製と物質の結合 分離精製と物質の結合について理解する。
5週 水の性質 水の性質について理解する。
6週 相変化による分離-蒸留,気液平衡関係 蒸留,気液平衡関係について理解する。
7週 相変化による分離-蒸留塔,段数計算 蒸留塔,段数計算について理解する。
8週 中間試験 これまでの内容について理解する。
4thQ
9週 相変化による分離-晶析,再結晶法,固液平衡 晶析,再結晶法,固液平衡について理解する。
10週 相関の分配による分離-吸着平衡,吸着等温線 吸着平衡,吸着等温線について理解する。
11週 相関の分配による分離 –クロマトグラフィー クロマトグラフィーについて理解する。
12週 解離性の違いによる分離-イオン交換,電気泳動 イオン交換,電気泳動について理解する。
13週 形状の違いによる分離-沈降,一般濾過,濾過プロセス 沈降,一般濾過,濾過プロセスについて理解する。
14週 形状の違いによる分離 -膜分離プロセス① 膜分離プロセスについて理解する。
15週 形状の違いによる分離 -膜分離プロセス② 膜分離プロセスについて理解する。
16週 定期試験 これまでの内容について理解して回答する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野化学工学SI単位への単位換算ができる。4後6,後7,後9,後10,後11,後13,後14,後15
物質の流れと物質収支についての計算ができる。4後1,後13,後14,後15
蒸留の原理について理解できる。4後6
単蒸留、精留・蒸留装置について理解できる。4後6
蒸留についての計算ができる(ラウールの法則、マッケーブシール法等)。4後7
基本的な抽出の目的や方法を理解し、抽出率など関係する計算ができる。4後7
吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。4後10

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000