腐食工学

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 腐食工学
科目番号 0008 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻(物質工学コース) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 講義のプリントを配布する
担当教員 武 成祥

到達目標

1.腐食と電気化学反応の関係を理解し説明できること
2.腐食の実際のタイプが判断と発生原理を理解し説明できること
3.電気化学的知識を活用した防食法の基本を理解し把握すること
4.英語による腐食の知識に関する授業を聞きとることができること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1腐食と電気化学反応の関係について明確に説明でき,これに関する演習問題を正確に解くことができる.腐食と電気化学反応の関係について説明でき,これに関する演習問題を60%以上解くことができる.腐食と電気化学反応の関係について説明できず,これに関する演習問題を解くことができない.
評価項目2腐食の実際のタイプが判断と発生原理について明確に説明でき,これに関する演習問題を正確に解くことができる.腐食の実際のタイプが判断と発生原理について説明でき,これに関する演習問題を60%以上解くことができる.腐食の実際のタイプが判断と発生原理について説明できず,これに関する演習問題を解くことができない.
評価項目3電気化学的知識を活用した防食法の基本について明確に説明でき,これに関する演習問題を正確に解くことができる.電気化学的知識を活用した防食法の基本について説明でき,これに関する演習問題を60%以上解くことができる.電気化学的知識を活用した防食法の基本について説明できず,これに関する演習問題を解くことができない.
評価項目4英語による腐食の知識に関する授業について正確に理解できる.英語による腐食の知識に関する授業について60%以上理解できる.英語による腐食の知識に関する授業について理解できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる
JABEE (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
腐食現象を電気化学的な観点からその理論と応用を講義する.
講義は基本的に英語により行い、スライド資料による教授と専用プリントにより行う.
授業の進め方・方法:
1. 授業方法は英語による講義中心に行う.
2. 授業内容に応じて課題を出し,解答の提出を求める.
注意点:
1.講義を中心として、毎回のレポート課題を出して提出させ学習の達成度をチェックする。また、授業の終盤に学生たちによる英語でのプレゼンテーションが予定されている。
2.成績評価は中間試験、期末試験、課題およびプレゼンテーションにより総合的に評価する。ただし、全ての評価項目の成績は60%以上であること。
3.授業は英語で行う。 課題の一部についても英語で回答する必要がる。従って、ある程度の英語レベルが必要になる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Introduction 腐食工学とはについて理解する
2週 Basic electrochemistry (potential & current) 基礎電気化学(電位と電流)について理解する
3週 Basic electrochemistry (electrode interface) 基礎電気化学(電極界面)について理解する
4週 Basic electrochemistry (reaction control process) 基礎電気化学(反応律速過程)について理解する
5週 Corrosion electrochemistry (E-pH diagram) 腐食電気化学(電位ーpH図)について理解する
6週 Corrosion electrochemistry( Evans diagram ) 腐食電気化学(Evansダイアグラム)について理解する
7週 Corrosion electrochemistry( active dissolution, passivation) 腐食電気化学(活性溶解、不動態)について理解する
8週 Middle-term test
2ndQ
9週 Electrochemical measurements(DC methods) 電気化学測定法(直流)について理解する
10週 Electrochemical measurements(AC methods) 電気化学測定法(交流)について理解する
11週 Corrosion type & its analysis(pitting) 腐食タイプとそのメカニズム(孔食)について理解する
12週 Corrosion type & its analysis(SCC, Crevice corrosion) 腐食タイプとそのメカニズム(SCC、隙間腐食)について理解する
13週 Corrosion type & its analysis(Galvanic corrosion, filiform corrosion) 腐食タイプとそのメカニズム(異種金属腐食、塗膜下腐食)について理解する
14週 Methods of Corrosion Protection(different coatings) 防食法(異なるコーティング)について理解する
15週 Methods of Corrosion Protection(other methods) 防食法(インヒビター、陰極防食など)について理解する
16週 Final test

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000