鋼・合成構造論

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 鋼・合成構造論
科目番号 0002 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻(建築学コース) 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 ①松井千秋 建築合成構造  オーム社 
担当教員 中島 秀雄

到達目標

1.合成構造のメリット、デメリットを他の構造形式と比較して説明することができる。
2.合成構造の耐力式を理解し、実際に部材を設計することができる。
3.合成構造の変形を計算することができる。
4.合成構造の設計法について大筋を説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
合成構造のメリット、デメリットを他の構造形式と比較して説明することができるRC,S造と合成構造のそれぞれの特徴と性能面の比較を行うことができる各種構造の特徴を理解している各種構造の違いが説明できない
合成構造の耐力式を理解し、実際に部材を設計することができる合成構造の断面設計を行い、最適な断面を選択できる合成構造の断面設計ができる合成構造の断面設計ができない
3.合成構造の変形を計算することができる。変形制限に対して最適な合成構造の断面を提案できる合成構造の変形が計算できる合成構造の変形が計算できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる
JABEE (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
毎回、講義による基本事項の説明と、課題の説明を行う。
提出された課題の講評を行う。
授業の進め方・方法:
まず、RC,S造の設計法に関する復習をする。
RC,S造と適宜比較しながら合成構造の設計法について説明する。
各自モデル建物を設定し、外力(固定、積載、風、地震)を計算して骨組みの応力を計算する。
各種の構造形式に対する断面(柱、梁)を計算する。
それぞれの構造形式を比較し、モデル建物に対する最適な構造を提案数する。
注意点:
毎回、課題に対してレポート提出を求めます。
授業に対する積極的な参加を求めます。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 荷重①固定、積載、雪 建築物に対する設計用外力を設定できる
3週 荷重②地震、風 建築物に作用する地震力、風圧力が計算できる
4週 応力①柱軸力、地震力 外力に対して骨組みに生じる応力が計算できる
5週 応力②梁応力 外力に対して骨組みに生じる応力が計算できる
6週 RC部材の断面算定 RC部材の断面算定ができる
7週 鉄骨部材の断面算定 鉄骨部材の断面算定ができる
8週 変形 たわみ、層間変形 設定した外力、断面に対して骨組みの変形が計算できる
2ndQ
9週 合成梁構造 合成梁のたわみを計算し、鉄骨梁との違いを理解できる
10週 SRC構造(柱) SRC部材の断面算定をして、RC,Sとの違いを理解できる
11週 CFT構造(柱) CFT柱の断面算定をして、RC,Sとの違いを理解できる
12週 合成構造の変形 合成構造の変形が計算できる
13週 RCS構造 RCS構造の仕組みと特徴を理解できる
14週 RCコアウォール構造 RCコアウォール構造の仕組みと特徴を理解できる
15週 合成構造まとめ 各種構造の特徴と性能を比較して説明できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造建築構造(W造、RC造、S造、SRC造など)の分類ができる。5前15
建築物に働く力について説明できる。6前2,前3
骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。5前2
各種構造の設計荷重・外力を計算できる。5前2,前3
曲げ材の設計の計算ができる。5前15
主筋の算定ができる。5前6
MNインターラクションカーブについて説明できる。5前6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題提出合計
総合評価割合03000070100
基礎的能力000003030
専門的能力0150004055
分野横断的能力015000015