建築高機能材料工学 

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 建築高機能材料工学 
科目番号 0002 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻(建築学コース) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 文野 光

到達目標

1.建築用高機能材料について、その特徴及び使用方法を理解し、説明できる。
2.興味のある素材を題材とし、建築材料としての適否を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目Ⅰ建築用高機能材料について、その特徴及び使用方法について、知見を盛り込み説明できること。建築用高機能材料について、その特徴について説明できること。建築用高機能材料について、その特徴について概要を説明できること。
評価項目Ⅱ興味のある素材を題材とし、建築材料としての適否を根拠を持って説明できること。興味のある素材を題材とし、建築材料としての適否を説明できること。興味のある素材の特徴を説明できること。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる
 学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる
JABEE (b) 説明 閉じる
JABEE (B) 説明 閉じる
JABEE (d-1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築基準法が求める程度の性能を有する建築物を構築する建築材料よりも高品質な材料を高機能建築材料と位置づけ、コンクリートを例として講義する。各種再生資源を有効利用した建築材料の開発に向けた基礎知識を講義する。建築材料として利用可能な素材を選定してその特性について把握し、その可能性について考察する。
本科目は,学修単位なので授業の予習・復習に取り組むこと。
授業の進め方・方法:
授業は、担当教員による講義と受講生が調査した成果のスライドによる発表により行う。
注意点:
隔年開講(2022年度は開講)
建築材料の選定には、材料の特性以外にも構工法、法的規制、環境対策等の要求があることを理解すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建築高機能材料とは-高機能材料、新素材(講義) 建築材料としての高機能材料・新素材の概念について理解する
2週 建築用新材料-高機能コンクリート(講義) 高機能コンクリートについて理解する
3週 建築用新材料-高強度コンクリート(講義) 高強度コンクリートについて理解する
4週 建築用新材料-高強度コンクリート(講義) 高強度コンクリートについて理解する
5週 建築用新材料-寒中コンクリート(講義) 寒中コンクリートについて理解する
6週 建築用新材料-暑中コンクリート(講義) 暑中コンクリートについて理解する
7週 建築用新材料-特殊コンクリート(講義) 特殊コンクリートについて理解する
8週 建築用新材料-特殊コンクリート(講義) 特殊コンクリートについて理解する
2ndQ
9週 建築用新材料-特殊コンクリート(講義) 特殊コンクリートについて理解する
10週 建築用新材料-特殊コンクリート(講義) 特殊コンクリートについて理解する
11週 興味ある素材の建築材料として利用の可能性について〔その1〕(口頭発表) 興味ある素材の建築材料としての使用法を提案する
12週 興味ある素材の建築材料として利用の可能性について〔その2〕(口頭発表) 興味ある素材の建築材料としての使用法を提案する
13週 興味ある素材の建築材料として利用の可能性について〔その3〕(口頭発表) 興味ある素材の建築材料としての使用法を提案する
14週 興味ある素材の建築材料として利用の可能性について〔その4〕(口頭発表) 興味ある素材の建築材料としての使用法を提案する
15週 興味ある素材の建築材料として利用の可能性について〔その5〕(口頭発表) 興味ある素材の建築材料としての使用法を提案する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料建築材料の変遷や発展について説明できる。5前1
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。5前1,前2,前3,前4,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12
木材の種類について説明できる。5前11,前12,前13,前14,前15
傷(節など)について説明できる。5前11,前12,前13,前14,前15
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。5前11,前12,前13,前14,前15
耐火性について説明できる。5前11,前12,前13,前14,前15
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。5前11,前12,前13,前14,前15
セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。5前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10
セメントの種類・特徴について説明できる。5前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。5前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。5前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。5前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。5前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。5前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10
各種(暑中・寒中など)・特殊(水密、高強度など)コンクリートの名称をあげることができる。5前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10
コンクリート製品(ALC、プレキャストなど)の特徴について説明できる。5前3,前4,前6,前7,前8,前9,前10
建築用構造用鋼材の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。5前11,前12,前13,前14,前15
建築用鋼製品(丸鋼・形鋼・板など)の特徴・性質について説明できる。5前11,前12,前13,前14,前15
非鉄金属(アルミ、銅、ステンレスなど)の分類、特徴をあげることができる。5前11,前12,前13,前14,前15
石材の種類・性質について説明できる。5前11,前12,前13,前14,前15
石材の使用方法について説明できる。5前11,前12,前13,前14,前15
屋根材(例えば和瓦、洋瓦、金属、アスファルト系など)の特徴をあげることができる。5前11,前12,前13,前14,前15
タイルの種類、特徴をあげることができる。5前11,前12,前13,前14,前15
ガラスの製法、種類をあげることができる。5前11,前12,前13,前14,前15
塗料の種類に応じた下地、使用環境などの適合性について説明できる。5前11,前12,前13,前14,前15
下地材の種類(例えば繊維板、パーティクルボード、石こうボードなど)をあげることができる。5前11,前12,前13,前14,前15
床の仕上げ材料(カーペット、フローリング、レベリング、長尺シート等)をあげることができる。5前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合05000050100
基礎的能力0000000
専門的能力05000050100
分野横断的能力0000000