地域設計Ⅰ

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 地域設計Ⅰ
科目番号 0006 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻(建築学コース) 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 課題書など,適宜プリント配付をする。参考図書:日本建築学会編「まち建築(まちを生かす36のモノづくりコトづくり)」,日本建築学会「都市再生(コンパクト建築設計資料集成)」など。
担当教員 加藤 浩司

到達目標

1.地域の特徴・課題を把握するための調査・分析方法について説明できる。
2.地域課題の改善・地域特性の強化に貢献するコンセプト設定を行うことができる。
3.地域課題の改善・地域特性の強化に貢献する空間とライフスタイルを設計することができる。
4.コンセプトを示し,図面等の素材を用いて自身の提案をプレゼンテーションボードに表現できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地域の特徴・課題を把握するための調査・分析方法について明確に説明できる。地域の特徴・課題を把握するための調査・分析方法について説明できる。地域の特徴・課題を把握するための調査・分析方法について説明することができない。
評価項目2地域課題の改善・地域特性の強化に貢献するコンセプト設定を適切に行うことができる。地域課題の改善・地域特性の強化に貢献するコンセプト設定を行うことができる。地域課題の改善・地域特性の強化に貢献するコンセプト設定を行うことができない。
評価項目3地域課題の改善・地域特性の強化に適切に貢献する魅力的な空間とそこでの展開される人々のアクティビティを創造することができる。地域課題の改善・地域特性の強化に貢献する魅力的な空間とそこでの展開される人々のアクティビティを創造することができる。地域課題の改善・地域特性の強化に貢献する魅力的な空間とそこでの展開される人々のアクティビティを創造することができない。
評価項目4コンセプトを明快に示し,適切な図面等の素材を用い,自身の提案を人を惹きつけるプレゼンテーションボードとして表現することができる。コンセプトを示し,図面等の素材を用いて自身の提案をプレゼンテーションボードに表現できる。コンセプトを示し,図面等の素材を用いて自身の提案をプレゼンテーションボードに表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

 学習・教育到達度目標 ② 説明 閉じる
JABEE (B) 説明 閉じる
JABEE (e) 説明 閉じる
JABEE (g) 説明 閉じる
JABEE (h) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実在する地域の調査・分析を行い地域特性を捉え,地域課題の改善・地域特性の強化に貢献する「地域設計」提案を行う。この過程で,まちづくりの観点を養うことも求められる。なお,この科目は学修単位科目のため,自学自習として各種調査活動,発表資料作成,エスキス,図面作成を行うことが必要である。
授業の進め方・方法:
事前事後学習を必須とする。事前事後の自学自習する内容は,下記の授業計画の授業内容・方法において< >内に示す項目であり,適宜,成果の発表・共有を行う。また,提案の検討を進める過程で行う対象地域の調査・分析結果の発表・共有,提案に対するエスキスチェックを通じて,「地域設計」に関わる知識・技術の向上を図る。提案による図面作成等のを演習として行う。
注意点:
特定の地域を対象として授業を行う。特定の地域でターゲットとするテーマは,年度によって変わる。(学外動向を理解し,より実践的な力を身につけるため,日本建築学会等が出題するコンペティション課題を適用することがある)

(修正箇所:全面的に更新2022.4.7)(2023.01.25,到達目標の記述について表現を微修正)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 本科目の目的・構成,評価方法などの説明/課題出題<課題書の読み取り,事例調査と調査結果の発表資料作成> 本科目の目的と構成,ならびに評価方法等を知る。「地域設計」に関わる社会動向を理解し,課題設定の意図を説明できる。
2週 事例調査結果のシェア/本課題に取り組むにあたり必要な「地域設計」の基本事項のレクチャー<対象地区の特徴・課題を把握する文献調査,フィールドワーク> 本課題に取り組むにあたり必要となる「地域設計」の基本事項について説明できる。
3週 対象地域の特性・課題を読み取る(調査)<対象地区の特徴・課題を把握する文献調査,フィールドワーク> 地域の特徴・課題を把握するための調査・分析方法について明説明できる。
4週 対象地域の特性・課題を読み取る2(調査)<対象地区の特徴・課題を把握する文献調査,フィールドワーク> 地域の特徴・課題を把握するための調査・分析方法について説明できる。この時,対象地域の特徴と課題を明らかにできることが重要である。
5週 対象地域の特性・課題を読み取る3(調査結果まとめ)<調査結果の分析・考察,敷地選定とコンセプト検討,発表資料作成> 地域の特徴・課題を把握するための調査・分析方法について説明できる。この時,調査結果を視覚的に整理し,説明できることが重要である。
6週 対象地区の特性・課題を読み取る4(発表)<コンセプト・基本構想の検討> 地域の特徴・課題を把握するための調査・分析方法について説明できる。この時,調査結果を視覚的に整理し,説明できることが重要である。
7週 コンセプト・基本構想をつくる1<コンセプト・構想の検討,発表資料作成> 地域課題の改善・地域特性の強化に貢献する「地域設計」のコンセプト設定を適切に行うことができる。
8週 コンセプト・基本構想をつくる2(発表) 地域課題の改善・地域特性の強化に貢献する「地域設計」のコンセプト設定を適切に行うことができる。
4thQ
9週 エスキスチェック1<基本設計提案のエスキス> 地域課題の改善・地域特性の強化に貢献する魅力的な空間とそこでの展開される人々のアクティビティを創造(図面,図,模型等でアウトプット)することができる。
10週 エスキスチェック2<基本設計提案のエスキス> 地域課題の改善・地域特性の強化に貢献する魅力的な空間とそこでの展開される人々のアクティビティを創造(図面,図,模型等でアウトプット)することができる。
11週 エスキスチェック3<基本設計提案のエスキス> 地域課題の改善・地域特性の強化に貢献する魅力的な空間とそこでの展開される人々のアクティビティを創造(図面,図,模型等でアウトプット)することができる。
12週 エスキスチェック4<基本設計提案のエスキス,プレゼンボードの構成検討> 地域課題の改善・地域特性の強化に貢献する魅力的な空間とそこでの展開される人々のアクティビティを創造(図面,図,模型等でアウトプット)することができる。
13週 作図,プレゼンボード作成<作図,プレゼンボード作成> コンセプトを示し,図面等の素材を用いて自身の提案をプレゼンテーションボードに表現できる。
14週 作図,プレゼンボード作成<作図,プレゼンボード作成> コンセプトを示し,図面等の素材を用いて自身の提案をプレゼンテーションボードに表現できる。
15週 発表・講評 対象地域の特徴強化,課題改善における提案の意義を明確にし,提案内容を説明することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。5後13
線の描き分け(3種類程度)ができる。5後13
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。5後13
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。5後13
図面の種類別の各種図の配置を理解している。5後13
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。5後13
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。5後13
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。5後14
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。5後14
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。5後6,後7
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。5後6,後7
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。5後13,後14
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。5後13,後14
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。5後8,後15

評価割合

ポートフォリオ(提出物)合計
総合評価割合100100
専門的能力100100