鋼・合成構造論 ※

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 鋼・合成構造論 ※
科目番号 0012 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻(建築学コース) 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 合成構造の設計 ―学びやすい構造設計―,日本建築学会関東支部編著
(参考資料 「各種合成構造設計指針・同解説 」日本建築学会編)
担当教員 大和 征良

到達目標

1.合成構造のメリット・デメリットを他の構造形式と比較して説明することができる。
2.合成構造の耐力式を理解し,部材を設計することができる。
3.合成構造の変形を計算することができる。
4.合成構造の設計法について大筋を説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
合成構造のメリット、デメリットを他の構造形式と比較して説明することができる RC,S造と合成構造のそれぞれの特徴と性能面の比較を行うことができる各種構造の特徴を理解している各種構造の違いが説明できない
合成構造の耐力式を理解し、実際に部材を設計することができる合成構造の断面設計を行い、最適な断面を選択できる合成構造の断面設計ができる合成構造の断面設計ができない
3.合成構造の変形を計算することができる。変形制限に対して最適な合成構造の断面を提案できる合成構造の変形が計算できる合成構造の変形が計算できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる
 学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる
JABEE (c) 説明 閉じる
JABEE (C) 説明 閉じる
JABEE (d-1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は,合成構造の成り立ち・特性と設計手法について,各学生が自ら自発的に学び,実例を紹介しながらppt等を用いてその成
果を発表し,発表後,授業参加メンバーとのQ&Aによるディスカッション・意見交換を行うアクティブラーニングによって,
学習を進めていきます。各発表・Q&Aの後,教員が補足説明とフィードバックを行います。授業後,適宜課題レポートが出題されます。
授業の進め方・方法:
RC,S造と適宜比較しながら合成構造の設計法について説明する。
各自実例を基に,外力(固定、積載、風、地震)を計算して骨組みの応力の設計を学びます。
各種の構造形式に対する断面(柱、梁)の設計を理解します。
それぞれの構造形式を比較し,実例建物に対する構造形式や設計法を考察します。
注意点:
隔年開講(R6(2024)年度は非開講)。
適宜,課題レポート提出があります。
発表者以外の学生も毎回の授業前にその日学習する教科書範囲を一読し,解らない用語を調べてくることが大前提とな
ります。毎回の各発表後,Q&Aによる意見交換・ディスカッションに積極的に参加することが求められ,
その分野のさらなる学習を深耕し,問題解決能力や考える素養を養います。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 合成構造の概説と計画・設計
合成構造の概説と計画・設計について理解する。
2週 構造用材料の性質 構造用材料の性質について理解する。
3週 鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)構造の設計①
(歴史・設計・柱)
鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)構造の設計(歴史・設計・柱)について理解する。
4週 鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)構造の設計②
(梁・柱梁接合部・柱脚・壁・施工法)
鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)構造の設計(梁・柱梁接合部・柱脚・壁・施工法)について理解する。
5週 鋼管コンクリート構造の設計①
(柱)
鋼管コンクリート構造の設計(柱)について理解する。
6週 鋼管コンクリート構造の設計②
(柱梁接合部)
鋼管コンクリート構造の設計(柱梁接合部)について理解する。
7週 合成梁の設計
合成梁の設計について理解する。
8週 コンクリート充填鋼管(CFT)構造の設計①
(概要・構造計画・柱)
コンクリート充填鋼管(CFT)構造の設計(概要・構造計画・柱)について理解する。
4thQ
9週 コンクリート充填鋼管(CFT)構造の設計②
(柱梁接合部・施工法)
コンクリート充填鋼管(CFT)構造の設計(柱梁接合部・施工法)について理解する。
10週 プレキャスト合成構造の設計
SRC部材の断面算定をして、RC,Sとの違いを理解できる
11週 柱RC・梁鉄骨とするRCS構造の設計
プレキャスト合成構造の設計について理解する。
12週 混合構造・その他の合成構造の設計と合成構造の今後の展望
混合構造・その他の合成構造の設計と合成構造の今後の展望について説明できる。
13週 合成構造の実例の紹介①
(構造計画と設計の理解)
合成構造の実例の構造計画と設計について理解する。
14週 合成構造の実例の紹介②
(構造計画と設計の理解)
合成構造の実例の構造計画と設計について理解する。
15週 アンカーボルトの設計
アンカーボルトの設計について理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造建築構造の成り立ちを説明できる。5
建築構造(W造、RC造、S造、SRC造など)の分類ができる。5
各種構造の設計荷重・外力を計算できる。4
ラーメンの支点反力、応力(軸力、せん断力、曲げモーメント)を計算し、その応力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)をかくことができる。3
S造の特徴・構造形式について説明できる。3
軸力、曲げを受ける部材の設計の計算ができる。3
鉄筋コンクリート造(ラーメン構造、壁式構造、プレストレストコンクリート構造など)の特徴・構造形式について説明できる。3
MNインターラクションカーブについて説明できる。3

評価割合

試験発表①設計法(Q&A)発表②実例建物(Q&A)レポート課題ポートフォリオレポート合計
総合評価割合050252500100
基礎的能力0000000
専門的能力02515250065
分野横断的能力0251000035