建築CAD・CG

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 建築CAD・CG
科目番号 0014 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻(建築学コース) 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 大島 隆一

到達目標

1. 3次元CADCGについて、その特徴を具体的に説明できる。
2. 3次元CADCGで建築物等が作図できる。
3.CAD利用技術、IT、ICT、BIMと建築の関わりを具体的に示すことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目13次元CADCGについてその特徴を具体的にかつ正確に説明できる。3次元CADCGについてその特徴を具体的に説明できる。3次元CADCGについてその特徴を具体的に説明できない。
評価項目23次元CADCGで建築物等が明確に作図できる。3次元CADCGで建築物等が作図できる。3次元CADCGで建築物等が作図できない。
評価項目3CAD利用技術、IT、ICT、BIMと建築の関わりを具体的にかつ正確に示すことができる。CAD利用技術、IT、ICT、BIMと建築の関わりを具体的に示すことができる。CAD利用技術、IT、ICT、BIMと建築の関わりを具体的に示すことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ⑤ 説明 閉じる
 学習・教育到達度目標 ⑤ 説明 閉じる
JABEE (c) 説明 閉じる
JABEE (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築CADやCGについて、その基本概念を習得後の授業として、3DやCGの可能性を創造するため、VectorWorksやPovRayを用いた表現方法を学ぶ。また、情報リテラシー、情報処理、CAD・CG利用技術の応用と活用について小テスト形式にて学ぶ。
この科目は学修単位科目のため、自学自習としてレポート課題を実施する。
授業の進め方・方法:
授業方法は講義と演習、レポート発表を組み合わせて行う。
授業内容に応じた課題を出し、その解答をレポートにて提出を求める。
事前事後学習を必須とし、事前事後の自学自習する内容は、下記の授業計画の授業内容・方法において、< >内の項目である。
注意点:
この分野におけるツールは、Pov-Ray や VectorWorks、ピラネシージ、shade など様々な利用・表現手法がある。一つのソフトに特化した講義内容というより、その汎用性や他への対応や可能性を考えた授業としたい。準備できるパソコンとソフトには制約があるが、希望によりできるだけ多様なソフトに対応した授業としたい。   ​

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 VectorWorks の基礎1・2 次元図面の練習 <2 次元図面の課題レポート作成> VectorWorks にて2 次元図面を理解する
2週 VectorWorks の基礎 2・3 次元図面の練習 <3 次元図面の課題レポート作成> VectorWorks にて3 次元図面を理解する
3週 各種3DCADCG基本事項/情報処理の基礎の実力webテスト/テストについてレポート宿題 各種3DCAD、CG 基本事項を理解する/情報処理の基礎の実力小テストにて、情報処理基礎を理解する
4週 レポート発表/VectorWorks3次元CADによる建築物やディテール設計および素材表現について/VectorWorks 3次元CAD建築物演習宿題 VectorWorks3 次元 CAD による建築物やディテール設計および素材表現について理解する
5週 VectorWorks3次元CADによる建築物やディテール設計および素材表現について作品発表 VectorWorks3 次元 CAD による建築物やディテール設計および素材表現について理解する
6週 POV−RAY の言語(C 言語)の理解、扱い方<POV-RAY 操作マニュアルの熟読、プログラムのインストールと課題・事前練習> POV−RAY の言語(C 言語)、扱い方を理解する
7週 POV−RAY「サンプルとインクルード」演習 <作品作成(幾何学:空・地面・物体)> POV−RAY「サンプルとインクルード」演習 にて基礎を理解する
8週 POV−RAY「形」の課題発表/POV−RAY「建築物等の形と質感」演習/スタディ:物体、空、地面の作成<作品作成(変化:空・地面・物体)> POV−RAY「建築物等の形と質感」演習にて表現方法を理解する
2ndQ
9週 POV−RAY「形と質感」の課題発表/POV−RAY「建築物等のマッピング、不規則図形・画像の立体化」演習/スタディ:画像の利用、樹木<作品作成(不規則図形:地面・樹木)> POV−RAY「建築物等のマッピング、不規則図形・画像の立体化」演習にてマッピングを理解する
10週 POV−RAY「マッピング」の課題発表/POV−RAY「建築物や自然界を表現」演習/スタディ:光・空・大気・地面・山・崖・水・樹木<作品作成(不規則図形:自然の表現) > POV−RAY「建築物や自然界を表現」演習にてCADCGで創造しにくいものを理解する
11週 POV−RAY「自然界を表現」課題 POV−RAY「建築物や自然界を表現」演習にてCADCGで創造しにくいものを理解する
12週 POV−RAY「自然界を表現」課題発表 POV−RAY「自然界を表現」を完成させ、どう表現できたかを理解・共有する
13週 データと画像について <画像について講義内容(形式とデータの特徴)のレポート作成> データと画像について 、その概要を理解する
14週 データと画像について課題発表/IT,ICT,BIMについて <BIM に関する仕組み・メリットデメリットレポート作成> IT,ICT,BIMについて、その概要を理解する
15週 BIM課題発表/CAD 利用技術者試験,CADCG 知識レベル測定小テストと解答説明 CAD 利用技術者試験,CADCG 知識レベル測定小テストにて、これまでの応用を理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。5前1,前2,前3,前4,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。5前2,前3,前4

評価割合

提出物合計
総合評価割合100100
専門的能力100100