システム制御論

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 システム制御論
科目番号 0008 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻(電気電子創造工学コース) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 中溝高好ほか「ディジタル制御の講義と演習」 日新出版,河村 篤男「現代パワーエレクトロニクス」数理工学社(2005)
担当教員 笠原 雅人,北野 達也

到達目標

1.現代制御理論に基づき制御系を解析し,制御器の設計が行える.
2.電力変換器の状態空間モデルを理解し、デジタル設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アナログ制御とディジタル制御,現代制御理論と古典制御理論の違いを把握すること極配置問題により制御系を設計できること極配置による設計が行なえない
評価項目2電力変換器の状態空間モデルを理解し、デジタル設計ができ、これに関する演習問題を正確に解くことができる。電力変換器の状態空間モデルを理解し、デジタル設計ができ、これに関する演習問題を解くことができる。電力変換器の状態空間モデルを理解し、デジタル設計ができ、これに関する演習問題を解くことができない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 ④ 説明 閉じる
JABEE (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ディジタル制御系の取り扱い方について理解する
授業の進め方・方法:
1.講義を中心として、毎週課題を与える。
2.理解困難な点は随時学習相談に応じる。電子メールでも受け付ける。
注意点:
この科目は、制御装置の種類,特徴,最新の設計手法等について講義形式で授業を行うものである。
全15週のうち,第8週から第15週の授業は,企業での制御装置の設計を担当したものが担当する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 伝達関数から状態方程式 2次標準形の過渡応答,周波数応答をまとめる.
2週 状態方程式とブロック線図 2次の状態方程式を定め,積分器(加算器)のみでブロック線図を描いてみる.
3週 ラプラス変換とz変換 2次の状態方程式を定め,伝達関数と正準形に変形する.
4週 システムの安定性 ジュリーの安定判別によりシステムの安定性の確認をおこなう.
5週 状態フィードバック・極配置問題 極配置問題によりフィードバックシステムを設計する.
6週 状態観測器 状態観測器を設計する.
7週 サーボ問題 サーボ系を用いたシステムを設計する.
8週 PWMインバータによる出力電圧制御 三角波比較方式PWMインバータにおいて、フィードバックによる出力電圧制御方式を学習する。
2ndQ
9週 PWMインバータのデジタル制御 プラントのデジタル制御(離散時間)について理解し、実時間でフィードバック制御を学習する。
10週 出力デッドビート制御 デッドビート制御を用いて、実時間でフィードバック制御を構築できるように学習する。
11週 DC-DCスイッチングレギュレータの解析手法① DC-DCスイッチングレギュレータを状態空間平均化に基づいてモデル化ができる。
12週 DC-DCスイッチングレギュレータの解析手法② DC-DCスイッチングレギュレータを状態空間平均化に基づいてモデル化の定常解析ができる。
13週 パワエレにおけるデジタル再設計① ラプラス変換とZ変換について学習し、サンプルホールドを理解できる。
14週 パワエレにおけるデジタル再設計① 電力変換器において、サンプルホールドを考慮したデジタル制御系を構成できる。
15週 定期試験解説 定期試験解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000