技術者倫理

科目基礎情報

学校 小山工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 技術者倫理
科目番号 0014 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻(共通科目) 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 前半8講は慶應義塾大学ビジネススクール及びハーバードビジネススクール発行のケース教材を使用する。
担当教員 上野 哲,藤井 敬士

到達目標

1.科学技術の発展過程と科学技術が現在直面する問題を技術史を踏まえて技術者の立場から説明できる。
2.企業に勤める技術者として直面する倫理的問題と技術者のあるべき姿を多面的総合的に説明できる。
3.科学技術をめぐる問題の解決策について創造的に持論を構築できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1科学技術の発展過程と科学技術が現在直面する問題を技術史を踏まえて技術者の立場から正しく説明できる。科学技術の発展過程と科学技術が現在直面する問題を技術史を踏まえて技術者の立場から説明できる。科学技術の発展過程と科学技術が現在直面する問題を技術史を踏まえて技術者の立場から説明できない。
評価項目2企業に勤める技術者として直面する倫理的問題と技術者のあるべき姿を多面的総合的に正しく説明できる。企業に勤める技術者として直面する倫理的問題と技術者のあるべき姿を多面的総合的に説明できる。企業に勤める技術者として直面する倫理的問題と技術者のあるべき姿を多面的総合的に説明できない。
評価項目3科学技術をめぐる問題の解決策について創造的に持論を正しく構築できる。科学技術をめぐる問題の解決策について創造的に持論を構築できる。科学技術をめぐる問題の解決策について創造的に持論を構築できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
ケースメソッド及びグループワークを用いて企業に勤める技術者として直面する倫理的問題と技術者のあるべき姿を多面的総合的に理解し、科学技術をめぐる問題の解決策について創造的に持論を構築できることに重点をおく。
この科目は、技術者が身につけるべき専門職としての倫理について、講義形式で授業を行うものである。全15週のうち、第9週から第15週の授業は企業でエンジンの排気浄化の研究に従事していた者が担当する。
授業の進め方・方法:
前半はケースメソッド、後半はグループワークを主に用いる。
1~8講は上野哲が担当、9~15講の担当は藤井敬士が担当する。
達成目標2:各ケースにおいて設定した設問に対する考察(事前学習レポート提出)。(前半7回)
レポートの評価基準  [設問条件の理解] 設問の条件を踏まえている。(5点)
               [課題内容理解] 課題の内容を理解している。(5点)
               [説得力]論理的・現実的な考察を独自の視点でおこなっている。(5点)
              ※クラス討議で、上記の自分の考察を「口頭で自分の意見として伝える」ことも含む。
達成目標1及び3:グループ発表/個人レポート。(後半)
 1)グループ発表により、設問条件の理解、課題内容の理解、論理的・現実的考察内容の視点で評価する
 2)課題に対する個人レポート提出を求めて、条件理解、課題内容理解、論理性・現実性を踏まえた考察内容で評価する。
グループ発表評価40%、個人レポート60%で評価し、全体60%以上を合格とする.
達成目標1及び3にかかわるグループ発表/個人レポート(100点満点)および達成目標2にかかわるレポート(7回・15点×7回=105点満点)について、合計点が60%以上の場合、達成とする。
注意点:
平成31年度より、上野哲と藤井敬士の2名が本授業を担当する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 技術者倫理と企業倫理(1)―ケースメソッドで倫理を考える― 左記内容を理解する
2週 技術者倫理と企業倫理(2)―「あるコンビニエンスストアの現金違算」検討― 左記内容を理解する
3週 技術者倫理と企業倫理(3)―「なぜ会社を辞めるのか?」検討― 左記内容を理解する
4週 技術者倫理と企業倫理(4)―「ベンチャー電子工業株式会社」検討―  左記内容を理解する
5週 技術者倫理と企業倫理(5)―「(株)花王のクイックルワイパー開発活動」検討―  左記内容を理解する
6週 技術者倫理と企業倫理(6)―「青色LED訴訟・2004年200億円判決」検討―  左記内容を理解する
7週 技術者倫理と企業倫理(7)―「スターバックスとコンサベーション・インターナショナル」検討― 左記内容を理解する
8週 技術者倫理と企業倫理(8)― 「青梅慶友病院と大塚宣夫」検討― 左記内容を理解する
2ndQ
9週 技術者倫理の必要性―技術者として責任ある行動とは― 左記内容を理解する
10週 実践的技術者倫理―モノづくりの基本的ルール・品質マネジメントシステム― 左記内容を理解する
11週 失敗事例―倫理的意思決定の向上法:フォード車の事例検討― 左記内容を理解する
12週 重大事故・失敗事例―個人課題:三菱自動車燃費偽装問題― 左記内容を理解する
13週 重大事故・失敗事例グループ討議 ―グループ課題:VWディーゼル車排ガス規制逃れ― 左記内容を理解する
14週 グループ討議発表準備―VW事例の倫理的問題・技術的問題の検討― 左記内容を理解する
15週 グループ発表と質疑応答―VW事例の反省点・行動案の検討結果発表・討議― 左記内容を理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合05000050100
基礎的能力0200001030
専門的能力0200002040
分野横断的能力0100002030