到達目標
□ 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、使用工作機械を選定できる.
□ 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、使用工具を選定できる.
□ 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、加工条件(切削速度、切込み、送り量等)を合理的に決める考え方
を説明できる.
□ 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、加工条件を決定する理論および方法を説明できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、使用工作機械を適切に選定できる | 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、使用工作機械を選定できる | 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、使用工作機械を選定できない |
評価項目2 | 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、使用工具を適切に選定できる | 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、使用工具を選定できる | 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、使用工具を選定できない |
評価項目3 | 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、加工条件(切削速度、切込み、送り量等)を合理的に決める考え方を詳細に説明できる | 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、加工条件(切削速度、切込み、送り量等)を合理的に決める考え方を説明できる | 加工する工作物の種類や加工形状に応じて、加工条件(切削速度、切込み、送り量等)を合理的に決める考え方を説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
硬い金属等を削る知恵が凝縮されているのが切削加工・研削加工技術である.コンピュータ制御の工作機械で加工を
行うには,使用工具や加工条件をコンピュータに指示しなければならない.
そこで、切削加工と研削加工を対象とし,工具,工作機械,加工条件を決める基本的な考え方と理論および具体的方
法を学習する.
授業の進め方・方法:
機械加工の重要性、工具の選定
切削工条件の決め方
(1)切削条件と表面あらさ
(2)構成刃先の原因と防止法
(3)切削速度と工具寿命
(4)切削速度の決め方
(5)切削動力の求め方
(6)工具のびびりの原因と防止法
(7)切り屑の自動処理
(8)切削油の種類と使用条件
工作機械の種類、砥石による研削加工、精密加工
注意点:
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
機械加工の重要性 機械加工の意義,切削加工の原理,剪断角 |
歴史の大きな流れの中で、科学技術が社会に与えた影響を理解し、自らの果たしていく役割や責任を理解できる。
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2週 |
切削工具 1 剪断角の大きさと切削抵抗 |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。
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3週 |
切削工具 2 工具形状、高速度工具、超硬合金鋼 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 切削工具材料の条件と種類を説明できる。
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4週 |
切削工具 3 サーメット工具、セラミック工具、CBN工具、ダイアモンド工具 |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。
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5週 |
表面粗さ 加工条件と表面粗さ |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。
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6週 |
構成刃先 構成刃先の理由と防止法、SWCバイト |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。
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7週 |
工具寿命 1 刃先の摩耗の形態、工具摩耗経過曲線 |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。
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8週 |
工具寿命 2 Taylorの寿命方程式 |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。
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2ndQ |
9週 |
中間試験 |
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10週 |
切削条件決定法 1 能率最大切削速度 |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。
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11週 |
切削条件決定法 2 費用最小切削速度 |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。
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12週 |
切削抵抗と動力 切削抵抗と切削電力 |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。
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13週 |
切削抵抗と動力 切削面積と比切削抵抗 |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。
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14週 |
工具のびびり 工具のびびり、原因、防止法 |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。
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15週 |
切り屑処理 1 チップブレーカ形状と切り屑のカール |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。
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16週 |
前期期末試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
切削油剤 切削油剤の作用、具備すべき条件 |
切削油剤の種類、用途を説明できる
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2週 |
旋盤 1 旋盤の構造、ねじ切りの原理 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。
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3週 |
旋盤 2 旋盤の作業条件 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。
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4週 |
旋盤 3 旋盤の種類と特徴 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。
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5週 |
ボール盤・中ぐり盤 |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。
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6週 |
フライス盤 1 フライスの種類、フライス盤の種類 |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。
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7週 |
フライス盤 2 下向き切削、上向き切削 |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。
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8週 |
フライス盤 3 フライス作業の切削条件 |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。
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4thQ |
9週 |
中間試験 |
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10週 |
研削加工 1 研削加工の目的、砥石の3要素、自生作用 |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。
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11週 |
研削加工 2 へき開作用、目こぼれ、目づまり、目つぶれ |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。
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12週 |
研削加工 3 砥石の表示法と種類 |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。
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13週 |
研削加工 4 円筒、内面、平面研削盤,心無し研削盤 |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。
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14週 |
精密加工 1 加工変質層、ホーニング仕上げ、超仕上げ |
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。
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15週 |
精密加工 2 ラップ仕上げ、バフ仕上げ |
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。
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16週 |
後期期末試験 |
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評価割合
| 試験 | 発表 | レポート | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 20 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 10 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 40 | 0 | 10 | 0 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |