国語講読

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 国語講読
科目番号 3M001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 参考書:常用漢字フォルダ 浜島書店/新訂総合国語便覧 第一学習社 9784804033013
担当教員 太田 たまき

到達目標

□近代文学のおおまかな流れを理解することができる。
□各作家の表現の特徴を理解することができる。
□論説文の正しい読解と要約ができる。
□基本的なレポート・小論文の作成ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1近代文学のおおまかな流れを十分に理解することができる。近代文学のおおまかな流れを理解することができる。近代文学のおおまかな流れを理解することができない。
評価項目2各作家の表現の特徴を理解することが十分にできる。各作家の表現の特徴を理解することができる。各作家の表現の特徴を理解することができない。
評価項目3論説文の正しい読解と要約が十分にでき、それをもとに小論文を書くことが十分にできる。論説文の正しい読解と要約ができ、それをもとに小論文を書くことができる。論説文の正しい読解と要約、それをもとにした小論文を書くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前期では志賀直哉・太宰治・芥川龍之介といった有名作家の作品に触れ、各作家の特徴を知り、表現を味わう。後期では評論文の在り方や構成方法を理解し、高専3年生として必要な文章表現力を身につける。
授業の進め方・方法:
前期の文学作品の鑑賞では、各作家の文学史的位置や時代背景、作家同士の関係性などを考慮しながら読解を進める。太宰治「御伽草紙」と芥川龍之介「六の宮の姫君」については、もととなった作品との比較検討をとおし、作家の執筆意図を探る。後期では小論文を書く際の手順やルール、効率のよい書き方を学び、実践する。
注意点:
文学作品や論説文の読解をとおし、読解力に加えて「書く能力」の養成も目指します。また、授業冒頭では毎回漢字テストを行いますので、予習をして授業に臨んでください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業概要 ガイダンスと授業方針の確認をする。
2週 志賀直哉「小僧の神様」 志賀直哉の文学史的位置と作品の時代背景を理解することができる。
3週 志賀直哉「小僧の神様」 作品を通読し、作者の意図するところを見出すことができる。
4週 志賀直哉「小僧の神様」 作品に対する自分なりの意見、感想を述べることができる。
5週 太宰治「お伽草紙」(舌切雀) 太宰治の文学史的位置と作品の時代背景を理解することができる。
6週 太宰治「お伽草紙」(舌切雀) 昔話版「舌切り雀」と比較し、両者の違いと作者の意図を指摘することができる。
7週 太宰治「お伽草紙」(舌切雀) 作品に対する自分なりの意見、感想を述べることができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 芥川龍之介「六の宮の姫君」 芥川龍之介の文学史的位置と作品の時代背景を理解する。
10週 芥川龍之介「六の宮の姫君」 説話文学の在り方について、理解することができる。
11週 芥川龍之介「六の宮の姫君」 今昔物語集版の原話と比較し、両者の違いと作者の意図を指摘することができる。
12週 芥川龍之介「六の宮の姫君」 作品に対する自分なりの意見、感想を述べることができる。
13週 感想文の書き方(1) 文学作品のあらすじを作ることができる。
14週 感想文の書き方(2) 感想文の構成を知り、自分なりに組み立てることができる。
15週 感想文の書き方(3) 自分の感想をまとめ、感想文を書くことができる。
16週
後期
3rdQ
1週 主観文と客観文の違い 主観文と客観文の違いを明確に理解することができる。
2週 主観文と客観文の違い 客観文にふさわしい表現や語彙を理解する。
3週 主観文と客観文の違い 正しい表現や語彙を運用することができる。
4週 森岡正弘「無痛文明論」 評論文の「型」を理解する。
5週 森岡正弘「無痛文明論」 本文の大意を理解することができる。
6週 森岡正弘「無痛文明論」 評論文の要約を作ることができる。
7週 森岡正弘「無痛文明論」 内容に対し、自分なりの意見を述べることができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 小論文の書き方(1) 小論文にふさわしい用語を理解し、使用することがでこる。
10週 小論文の書き方(2) 小論文にふさわしい表現を理解し、使用することができる。
11週 小論文の書き方(3) 小論文の構成の在り方を理解することができる。
12週 小論文の書き方(4) ブレーンストーミング等を駆使し、豊かな発想ができる。
13週 小論文の書き方(5) 構成方法に則り、小論文の下書きを作成することができる。
14週 小論文の実践 ルールに則った小論文を作成することができる。
15週 小論文の実践 小論文を推敲し、完成させることができる。
16週

評価割合

試験レポート小テスト提出物ポートフォリオその他合計
総合評価割合4040101000100
基礎的能力4040101000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000