科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 英語
科目番号 5M004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 4
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 English Grip:本多吉彦・Robert Kickling:金星堂:978-4-7647-3856-0
担当教員 熊谷 健

到達目標

・高専でこれまで学習した内容の復習と、基本的な文法項目の定着を計り、大学レベル及び国際的に活躍する技術者に必要とされる英語力の基礎固めの完成を目指す。
・会話表現や文法項目の学習、英文読解や、ライティング能力の向上につながる並べ替えなどを含む総合的な演習問題を行い、「読む・書く・聞く・話す」の4技能の向上を目指す。
・TOEIC テストにも頻繁に出される語彙の習得をすることで、実質的なTOEIC の得点アップも目標とす る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本的な英文法の理解に基づき、リーディング教材の各種問題を解いたり、英文を適切に読み解くことができる。 基本的な英文法の理解に基づき、 リーディング教材の各種問題を解 くことができる。基本的な英文法の理解に基づき、 リーディング教材の各種問題を解 くことができない。
評価項目2音読がスムーズにでき、英語のリ ズム、発音、アクセントを的確に 表現でき、英語を聞いたり話した りする能力に応用できる。シャドーイングを含めた音読がス ムーズにでき、英語のリズム、発 音、アクセントを的確に表現でき る。シャドーイングを含めた音読がス ムーズにできず、英語のリズム、 発音、アクセントを的確に表現で きない。
評価項目3英語力に必要な教養(文化的、社会 的、歴史的背景知識)を得て、英語 の4技能に対応する総合力を獲得 することができる。 英語力に必要な教養を得て、英語 の4技能に対応する総合的な練習 問題を解くことができる。英語力に必要な教養を得ることが できず、英語の4技能に対応する 総合的な練習問題を解くことがで きない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・本授業は学生個々人の学習活動に重点を置く。
・英文法の復習と基礎固めをすると共に、TOEIC テスト頻出語彙も学習する。
・一方的な解説にならないよう、個々人の理解度を確認しながら授業を進める。
・英語講読教材に導入されている語彙やむ英語表現を学習するとともに発音練習やリスニングの学習活動を通して、 英語の知識の定着を計る。
授業の進め方・方法:
1.リーディング教材に関し、基本文型を中心とした既習の文法事項の確認テストを授業のはじめに行う。
2.文法や語彙、内容を意識しながら、リーディング教材をシャドーイングする。
3.語彙の内部構造(複合と派生)に注意しながら、英単語の綴り、発音、アクセント、意味を確認する。
4.読解問題を解きながら、リーディング教材の内容把握を行う。
5.文法・ライティング問題を解きながら、リーディング教材で扱われている文法事項の確認と定着をはかる。
6.発音・リスニング問題を解きながら、リーディング教材で学んだものの応用力を身に付ける。
注意点:
・本科目は学修単位なので、授業時間60時間に加えて、自学自習時間120時間が授業の前後に必要となります。具体的な学修内容は授業の最初に指定しますが、基本的に、テキストの予習と復習をノートに行い、学修のペースを確認しながら授業を行います。
・英語力をつけるには、積極的に学習することが不可欠です。予習の段階で丹念に辞書を引き、授業でその学習項目を確認し、分からない部分は積極的に質問して下さい。
・発音やスピーキングの練習においても積極的に声を出して下さい。発音やアクセント、イントネーションも重要ですので、ノートに書くようにして下さい。
・復習は計画的に行い、学習項目の理解と定着を先延ばししないようにして下さい。
・英語学習全体を通して辞書の積極的活用は、体系的な知識形成に大いに役立つので、是非実行して下さい。これらの作業も準備したノートに残すようにして下さい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Introduction シラバスの説明:授業紹介、授業目標、教科書の使い
方、評価方法など
2週 Unit 1 Fashion --- 名詞。ファッションに関する名詞を多く取り上げながら、名詞の働きを学ぶ ・名詞の働きを十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
3週 Unit 2 Companies --- 代名詞。人称代名詞の変化形とさまざまな代名詞を学ぶ ・代名詞の働きを十分理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
4週 Unit 3 Business Trips ---自動詞・他動詞・リンキング動詞。動詞の種類と基本文型との関連を学ぶ ・動詞の種類と基本文型を十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
5週 Unit 4 Transportation and Commuting --- 助動詞。「法助動詞」と呼ばれるタイプの助動詞を学ぶ ・助動詞の働きを十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
6週 Unit 5 Marketing, Sales and Products --- 不定詞・動名詞。「準動詞」の使い方を学ぶ ・不定詞や動名詞の働きを十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
7週 学習項目のまとめと復習 学習項目のまとめと復習
8週 前期中間試験 習熟度の確認
2ndQ
9週 中間試験の解答、学習事項の再確認、今後の注意事項 の確認 学習内容理解への傾向と対策の検討
10週 Unit 6 Offices and Supplies--- 場所・動きを表す前置詞。前置詞の使い方を学ぶ(1) ・場所や動きを表す前置詞の働きを十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
11週 Unit 7 Meetings and Presentations --- 時間を表す前置詞。前置詞の使い方を学ぶ(2) ・時間を表す前置詞の働きを十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
12週 Unit 8 Art --- 形容詞・副詞。形容詞の2用法と副詞の使い方を学ぶ ・形容詞や副詞の働きを十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
13週 Unit 9 Restaurants and Food--- 原級・比較級・最上級。比較表現と関連する表現を学ぶ ・原級・比較級・最上級の働きを十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
14週 Unit 11 The Environment and Recycling --- 現在時制と現在進行時制。現在形と進行形を学ぶ ・現在時制と現在進行時制の働きを十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
15週 前期期末試験 習熟度の確認
16週 期末試験の解答、学習事項の再確認、今後の注意事項 の確認 学習項目のまとめと復習
後期
3rdQ
1週 Unit 12 Business Profile --- 過去時制。さまざまな動詞の過去形を学ぶ ・過去時制の働きを十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
2週 Unit 13 Schedules --- 未来。さまざまな未来表現を学ぶ ・さまざまな未来表現を十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
3週 Unit 14 Computers and the Internet --- 現在完了時制・過去完了時制。「完了形」を学ぶ ・現在完了時制・過去完了時制を十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
4週 Unit 15 Industry and Manufacturing --- 能動態と受動態。受け身の文を学ぶ ・能動態と受動態を十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
5週 Unit 16 Making Arrangements--- 接続詞(2)従属接続詞。従属節の働きを学ぶ ・従属接続詞の働きを十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
6週 Unit 17 Business Culture ---否定文。さまざまな否定表現を学ぶ 学習項目のまとめと復習
7週 学習項目のまとめと復習 学習項目のまとめと復習
8週 中間試験 習熟度の確認
4thQ
9週 中間試験の解答、学習事項の再確認、今後の注意事項 の確認 学習内容理解への傾向と対策の検討
10週 Unit 18 Recruitment --- 疑問文・疑問詞・付加疑問文。 ・疑問文・疑問詞・付加疑問文を十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
11週 Unit 19 Entertaining and Socializing --- 関係代名詞・関係副詞。関係詞の種類と使い方を学ぶ ・ 関係代名詞・関係副詞の働きを十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
12週 Unit 20 Education --- 後置修飾。さまざまな後置修飾表現を学ぶ ・さまざまな後置修飾表現を十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
13週 Unit 21 Banking --- 仮定法。仮定法過去形、仮定法過去完了形、その他の仮定法の表現を学ぶ ・さまざまな仮定法の表現を十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
14週 Unit 22 Health --- 話法。直接話法と間接話法の使い方を学ぶ ・直接話法と間接話法の働きを十分に理解した上で、英文構造が適切に理解できる。
15週 後期期末試験 習熟度の確認
16週 期末試験の解答、学習事項の再確認 学習項目のまとめと復習

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識英語のつづりと音との関係を理解できる。3
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。3
英語の発音記号を見て、発音できる。3
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。3
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。3
聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。3
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。3
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め毎分100語程度の速度で平易な物語文などを読み、その概要を把握できる。3
自分や身近なことについて100語程度の簡単な文章を書くことができる。3
毎分120語程度の速度で物語文や説明文などを読み、その概要を把握できる。3
自分や身近なこと及び自分の専門に関する情報や考えについて、200語程度の簡単な文章を書くことができる。3
日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。3
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。3
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。3
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。3
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。3
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

定期試験課題など合計
総合評価割合8020100
前期401050
後期401050