概要:
生産管理システムを構築するための「基本的な考え方(理論)」と「手法(ツール)」を概説する.
授業の進め方・方法:
生産管理が対象とする分野は多岐にわたっているが,生産計画,工程設計,日程管理,作業管理,品質管理に的を絞
って,具体例をあげながら授業を進める.
(1)生産管理序論 (生産管理の目的,必要性,難しさ等)
(2)生産計画 (ロット生産計画の立て方)
(3)工程設計 (ライン設計)
(4)日程管理 (PERT・CPMによる日程の計画と短縮方法)
(5)作業管理 (科学的管理法にもとずく作業の改善,標準化,維持)
(6)品質管理 (統計的品質管理を主体とした品質の計画と統制)
注意点:
生産管理活動のねらいは、顧客ニーズにあった製品やサービスをタイムリーに提供し、品質、価格、納期等において
顧客に満足してもらい、社会の発展に寄与するものである。開発、設計、生産においては、機能だけでなく、品質Q
(Quality),納期D(Delivery),費用C(Cost)を考慮して活動することの大切さを理解して欲しい。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 積の法則と和の法則を利用して、簡単な事象の場合の数を数えることができる。 | 4 | |
簡単な場合について、順列と組合せの計算ができる。 | 4 | |
独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。 | 3 | 後5,後6,後8 |
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。 | 3 | 後5,後6 |
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。 | 3 | 後5,後6 |
2次元のデータを整理して散布図を作成し、相関係数・回帰直線を求めることができる。 | 3 | 後6,後8 |
工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 3 | 前1,前2 |
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | 前1 |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 3 | 前2 |
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 3 | 前1 |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | 前1,後2 |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | 前1,前2 |
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 4 | 前1,前2 |
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 3 | 前1,後2 |
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。 | 3 | 前1,後2 |