到達目標
人の腕動作を模倣した産業用ロボットやマニピュレータについて、以下のことを目標にする。
□マニピュレータの運動学モデルを理解できる。
□基本的なマニピュレータの順運動学モデルを導出できる。
□基本的なマニピュレータの逆運動学モデルを導出できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 座標変換,座標系の貼り付けを十分に説明できる。 | 座標変換,座標系の貼り付けを説明できる。 | 座標変換,座標系の貼り付けを説明できない。 |
評価項目2 | リンクパラメータを適切に設定できる。 | リンクパラメータを設定できる。 | リンクパラメータを設定できるない。 |
評価項目3 | 順運動学モデル,逆運動学モデルを十分に導出できる。 | 順運動学モデル,逆運動学モデルを導出できる。 | 順運動学モデル,逆運動学モデルを導出できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
人の腕動作を模倣した産業用ロボットやマニピュレータは、現在、工場の組立作業や塗装作業等において多用されており、不可欠なものとなっている。一方、人の脚動作を模倣した人間型2足歩行ロボットは、まだ、実用化されているとはいえないが、人が接近できないような極限の場所において、マニピュレータが作業するためには、マニピュレータ本体を、階段等の人間用に作られた設備内や不整地等、従来の車輪やキャタピラでは移動困難な場所で移動させる必要があり、2足歩行ロボットが必要とされている。マニピュレータと歩行ロボットはともに空間リンク機構と見なせるから、その解析手法には共通部分も多くある。ここでは、簡単なマニピュレータを例にして、順運動学と逆運動学の解析手法を学習する。
授業の進め方・方法:
マニピュレータと歩行ロボットはともに空間リンク機構と見なせるから、その解析手法には共通部分も多くある。ここでは、簡単なマニピュレータを例にして、順運動学と逆運動学の解析手法を学習する。
注意点:
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
座標系の平行移動 |
座標系の平行移動を導出できる。
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2週 |
座標系の回転移動① |
座標系の回転移動を導出できる。
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3週 |
座標系の回転移動② |
座標系の回転移動を導出できる。
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4週 |
座標系の変換 |
同次変換行列を計算できる。
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5週 |
座標系の変換 演習 |
具体的な座標系に対して座標変換ができる。
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6週 |
オイラー角による回転行列① |
オイラー角を計算できる。
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7週 |
オイラー角による回転行列② |
オイラー角を計算できる。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
中間試験の解説 |
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10週 |
DH法による座標系の設定① |
リンク機構に対してDH法を用いて座標系を設定できる。
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11週 |
DH法による座標系の設定② |
リンク機構に対してリンクパラメータを導出できる。
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12週 |
DH法による座標系の設定 演習 |
具体的なリンク機構に対してリンクパラメータを導出できる。
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13週 |
ロボットの逆運動学モデリング① |
簡単なマニピュレータを用いて逆動力学モデルを導出できる。
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14週 |
ロボットの逆運動学モデリング② |
簡単なマニピュレータを用いて逆動力学モデルを導出できる。
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15週 |
テスト返却 |
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16週 |
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評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |