応用物理ⅡC

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 応用物理ⅡC
科目番号 4M026 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 よくわかる電気磁気学(石井良博、電気書院)
担当教員 雑賀 洋平

到達目標

□電荷間に働く力について説明でき、簡単な計算問題を解くことができる。
□電場の考え方を理解でき、説明することができる。
□電場の表現法である電場の強さ、電気力専、電位について説明できる。
□電気力線と電場の強さとの関係を理解できる。
□ガウスの法則を理解でき、対称性の良い電荷分布の周囲の電場が計算できる。
□対称性の良い電荷分布の周囲の電位を計算できる。
□導体の周囲の電場の特徴を理解でき、電場の強さと電位が計算できる。
□導体系の静電容量が計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電荷間に働く力を計算できる。電荷間に働く力を簡単な場合に計算できる。電荷間に働く力を計算できない。
評価項目2電荷の作る静電場を計算できる電荷の作る静電場を簡単な場合に計算できる電荷の作る静電場を計算できない。
評価項目3電荷の作る電位を計算できる。電荷の作る電位を簡単な場合に計算できる。電荷の作る電位を計算できない。
評価項目4静電場の勾配および発散を計算できる。静電場の勾配および発散を簡単な場合に計算できる。静電場の勾配および発散を計算できない。
評価項目5ガウスの定理を用いて電場を計算できる。ガウスの定理を用いて電場を簡単な場合に計算できる。ガウスの定理を用いて電場を計算できない。
評価項目6導体が存在するときの電場と電位を計算できる。導体が存在するときの電場と電位を簡単な場合に計算できる。導体が存在するときの電場と電位を計算できない。
評価項目7導体系の静電容量を計算できる。導体系の静電容量を簡単な場合に計算できる。導体系の静電容量を計算できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・電磁気学のうち、静電場に関する事項を学ぶ。内容はクーロンの法則、ガウスの法則、電界と電位の関係、静電界の勾配と発散、静電容量、電界のエネルギーである。
授業の進め方・方法:
座学中心に講義を行う。
注意点:
問題を数多く解き、自分なりのイメージを掴むことが電磁気学を理解するためのポイントです。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 クーロンの法則(1) 電荷間にはたらく力の特徴を理解し、式を使って計算する。
2週 電場と力
電場の概念を導入し、簡単な問題を解くことができる。
3週 電気力線とガウスの法則 電気力線と呼ばれる電場の記述方法を理解し、ガウスの法則を理解する。
4週 ガウスの法則の練習問題 ガウスの法則を利用した練習問題を解くことができる。
5週 一様な電場中の電場と電位 一様な電場における電位の定義を理解し、電位を求めることができる。
6週 一様でない電場中の電場と電位1 一様でない電場における電位の定義を理解し、典型的な例題の電位を求めることができる。
7週 一様でない電場中の電場と電位2 いろいろな電荷分布の電荷がつくる電場と電位を求めることができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 一様でない電場中の電場と電位3 電場と電位との一般的な関係を理解する。電位の勾配、電場の発散について理解する。
10週 真空中の導体系と静電容量1 静電誘導と静電遮蔽について理解する。導体の周囲に発生する電場の特徴を理解する。
11週 真空中の導体系と静電容量2 平板コンデンサの静電容量を求めることができ、コンデンサの極版間の電位の特徴を理解する。
12週 真空中の導体系と静電容量3 球状、円筒状等のコンデンサの静電容量を求めることができ、コンデンサの極版間の電場の特徴を理解する。
13週 電流のつくる磁場1
電流の作る磁場、ビオ・サバールの法則を理解して、簡単な練習問題を解くことができる。
14週 電流のつくる磁場2 右ねじの法則、アンペールの周回積分の法則を理解する。
15週 電流の作る磁場3 アンペールの周回積分の法則を理解して簡単な練習問題を解くことができる。
16週 答案返却、総括

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000