材料学

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 材料学
科目番号 0022 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 機械材料学序論:荘司郁夫他:丸善
担当教員 金子 忠夫

到達目標

機械工学科で学習する材料学は,主として金属材料に現れる巨視的性質を内部構造などの微視的な視点を通じて理解
し,これらの知識に基づいて金属材料の最適な選択法を修得しようとするものです.このために金属材料に関して原
子レベルから最終製品の応用レベルまで幅広く取り扱います.
〇材料学は4 年生まで継続している.3 年生の授業では下記教科書のすべてを学習するのでなく,残りは4年になっ
てから学習する.
〇材料学の基礎を学習するばかりでなく専門科目を学ぶための導入教育を兼ねているので,講義中にときどき機械工
学全般に関連した話題を取り上げる.興味を持って取り組んで欲しい.
□金属材料の試験法について説明できる
□金属の結晶構造について説明できる
□格子欠陥ついて説明できる
□二元系状態図を読むことができる
□レバールールを使うことができる
□純金属の凝固について説明できる
□晶出、析出を説明できる
□TTT曲線、CCT曲線を説明できる
□金属の強化方法をいえる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1特性と関連付けて、結晶構造を説明できる金属の結晶構造について説明できる金属の結晶構造について説明できない
評価項目2複雑な状態図を読み、理解することができる状態図を読み、理解することができる状態図を読めない、理解することができない
評価項目3組織変化を理解した上で、適切な鉄鋼材料の熱処理について説明できる鉄鋼材料の熱処理について説明できる鉄鋼材料の熱処理を説明できない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
概論、材料試験法から入り、金属の結晶構造、格子欠陥ついて学び、二元系状態図を理解し、読み取れることまでを
この授業でおこなう。残りの内容については、4年生で引き続き授業を行う。
授業の進め方・方法:
座学形式でおこなう。必要に応じてレポート課題を出すので、期限に遅れず提出すること
注意点:
材料学の基礎を学習するばかりでなく専門科目を学ぶための導入教育を兼ねているので,講義中にときどき機械工学
全般に関連した話題を取り上げる.興味を持って取り組んで欲しい.材料学に関する専門用語に慣れるように.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概論 機械材料に求められる性質を説明できる。
2週 試験法 引張試験の方法を理解し、応力ひずみ線図を説明できる。硬さの表しかたおよび硬さ試験の原理を説明できる。
3週 結晶構造 金属と合金の結晶構造を説明できる。
4週 ミラー指数 金属と合金の結晶構造を説明できる。
5週 固溶体 金属と合金の状態変化および凝固過程を説明できる。
6週 欠陥 金属と合金の結晶構造を説明できる。
7週 状態図 合金の状態図の見方を理解できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 状態図の基礎 合金の状態図の見方を理解できる。
10週 二元系状態図 合金の状態図の見方を理解できる。
11週 二元系状態図 合金の状態図の見方を理解できる。
12週 炭素鋼の状態図 炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。
13週 炭素鋼の状態図 Fe-C系平衡状態図の見方を理解できる。
14週 炭素鋼の状態図 Fe-C系平衡状態図の見方を理解できる。焼きなましの目的と操作を説明できる。焼きならしの目的と操作を説明できる。焼入れの目的と操作を説明できる。焼戻しの目的と操作を説明できる。
15週 金属の強化法 焼きならしの目的と操作を説明できる。焼入れの目的と操作を説明できる。焼戻しの目的と操作を説明できる。
16週 期末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力2000002040
専門的能力600000060
分野横断的能力0000000