国語講読

科目基礎情報

学校	群馬工業高等専門学校	開講年度	令和04年度 (2022年度)
授業科目	国語講読
科目番号	3E001	科目区分	一般 / 必修
授業形態	授業	単位の種別と単位数	履修単位: 2
開設学科	電子メディア工学科	対象学年	3
開設期	通年	週時間数	2
教科書/教材	教科書：『高等学校現代文Ｂ改訂版』三省堂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　副教材：『常用漢字フォルダ 』浜島書店・『新訂総合国語便覧 』第一学習社
担当教員	大島 由紀夫

到達目標

□文章表現を的確に読解することができる。
□文章表現の的確な読解を通して、自分の考えを深め、発展させることができる。
□言葉の特徴やきまりなどについて理解を深め、知識を身につけることができる。
□目的や課題に応じて適切に文章を作成することができる。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	文章表現の的確な読解を通して、自分の考えを深め、発展させることができる。	文章表現の的確な読解を通して、自分の考えを深めることができる。	文章表現の的確な読解を通して、自分の考えを深めることができない。
評価項目2	言葉の特徴やきまりなどについて理解を深め、知識を身につけることができる。	言葉の特徴やきまりなどについて理解を深めることができる。	言葉の特徴やきまりなどについて理解を深めることができない。
評価項目3	常用漢字について、漢検２級レベル以上の運用能力を身につけることができる。	常用漢字について、漢検準２級レベルの運用能力を身につけることができる。	常用漢字について、漢検準２級レベルの運用能力を身につけることができない。

教育方法等

概要:

評論・小説の的確な読解を通して認識力・思考力を伸ばすと共に、感受性を豊かにすることによって、現代の複雑多様な言語生活に適応できる能力を身に付ける。

授業の進め方・方法:

講義講読と演習とを融合した形式で授業を展開する。
毎時冒頭に漢字小テストを実施する。

注意点:

予習・復習に相応の時間を充てること。
授業時は国語辞典を必ず持参すること。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	ガイダンス	授業の概要と目標を理解する。
		2週	評論１ 　内田　樹：ネット上の発言の劣化について	表現や語句の意味について、理解を深めることができる。
		3週	評論１ 　内田　樹：ネット上の発言の劣化について	文章の構成や展開を確認しつつ、筆者の意図を捉えることができる。
		4週	評論１ 　内田　樹：ネット上の発言の劣化について	筆者が指摘する「情報の階層化」という事態をふまえ、「言論の自由」について自分の考えを整理することができる。
		5週	評論２ 　阿部　潔：スポーツとナショナリズム	表現や語句の意味について、理解を深めることができる。
		6週	評論２ 　阿部　潔：スポーツとナショナリズム	文章の構成や展開を確認しつつ、筆者の意図を捉えることができる。
		7週	評論２ 　阿部　潔：スポーツとナショナリズム	筆者の見解をふまえ、「スポーツ」における「ナショナリズム」のあり方について自分の考えを整理することができる。
		8週	前期中間試験
	2ndQ
		9週	表現演習１ 　小論文作成	小論文を作成するにあたって留意すべき諸事項を理解し、実践できる。
		10週	表現演習１ 　小論文作成	評論１・２の学習成果に基づき、テーマを任意に設定し、論述することができる。
		11週	小説１ 　山田詠美：ひよこの眼	表現や語句の意味について、理解を深めることができる。
		12週	小説１ 　山田詠美：ひよこの眼	表現上の特色に注目することで内容の深い理解を目指すことができる。
		13週	小説１ 　山田詠美：ひよこの眼	人物の心情の推移を把握しながら文章を読み取ることができる。
		14週	小説１ 　山田詠美：ひよこの眼	内容をふまえて、「ひよこの眼」という題名に込められた意味について考察することができる。
		15週	前期定期試験
		16週	前期総括	前期の授業内容を振り返り、得られた成果と未達成の課題について自ら確認することができる。
後期
	3rdQ
		1週	評論３ 　丸山真男：「である」ことと「する」こと	表現や語句の意味について、理解を深めることができる。
		2週	評論３ 　丸山真男：「である」ことと「する」こと	論理展開を捉えるための文章構成について理解することができる。
		3週	評論３ 　丸山真男：「である」ことと「する」こと	文章の構成や展開を確認しつつ、筆者の意図を捉えることができる。
		4週	評論３ 　丸山真男：「である」ことと「する」こと	筆者の考える「である」論理・「する」論理について、理解を深めることができる。
		5週	評論３ 　丸山真男：「である」ことと「する」こと	「である」論理・「する」論理という筆者の問題意識をふまえ、社会事象を捉え直す観点を獲得できる。
		6週	評論３ 　丸山真男：「である」ことと「する」こと	文章を読んで関心をもった事柄などについて課題を設定し、考察することができる。
		7週	表現演習２ 　小論文作成	小論文を作成するにあたって留意すべき諸事項を理解し、実践できる。
		8週	後期中間試験
	4thQ
		9週	表現演習２ 　小論文作成	評論３の学習成果に基づき、テーマを任意に設定し、論述することができる。
		10週	小説２ 　夏目漱石：こころ	作者の思想や作品について、理解を深めることができる。
		11週	小説２ 　夏目漱石：こころ	語句の意味・用法を的確に理解するとともに、文体や修辞などの表現上の特色を捉えることができる。
		12週	小説２ 　夏目漱石：こころ	表現に即して、人物や情景の描写を味わいながら小説を読むことができる。
		13週	小説２ 　夏目漱石：こころ	情景や会話の描写から、人物の様子について考察しながら読むことができる。
		14週	小説２ 　夏目漱石：こころ	文学的な文章を読んで、人物の生き方やその表現の特色などについて考察を深めることができる。
		15週	後期定期試験
		16週	後期総括	１年間の授業内容を振り返り、得られた成果と今後の課題について自ら確認することができる。

評価割合

	試験	漢字小テスト	提出課題	合計
総合評価割合	80	10	10	100
基礎的能力	80	10	10	100
専門的能力	0	0	0	0
分野横断的能力	0	0	0	0