解析学

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 解析学
科目番号 4E006 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子メディア工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 新応用数学(大日本図書)/ 新応用数学問題集(大日本図書)
担当教員 碓氷 久

到達目標

□複素関数の概念を理解し、計算ができる。
□複素積分の概念を理解し、計算ができる。
□ε‐δ論法を使って極限概念の厳密な議論ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複素関数について理論の成り立ちが理解されていて計算問題が解ける。複素関数の計算問題が解ける。複素関数の計算問題が解けない。
評価項目2複素積分について理論の成り立ちが理解されていて計算問題が解ける。複素積分の計算問題が解ける。複素積分の計算問題が解けない。
評価項目3εーδ論法を使って極限概念や実数の連続性を理解する。εーδ論法を使って具体的な例が証明できる。εーδ論法を使って具体的な例が証明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
3年まで学習した数学を基礎として、複素関数と数学的厳密な極限概念を学習する。
主として正則関数、複素積分、コーシーの積分定理、留数定理、εーδ論法を使って極限概念を修得し、
工学に適用できる数学的スキルを学ぶ。
授業の進め方・方法:
定理・公式の成り立ちを丁寧に解説し、問題例を詳しく説明する。
さらに問題演習を行わせる。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 複素数と極形式 複素数とガウス平面が理解できる。
2週 絶対値と偏角 絶対値と偏角の計算ができる。
3週 複素関数 複素関数の意味が理解できる。
4週 正則関数 正則関数の定義が理解できる。
5週 コーシー・リーマンの関係式 コーシー・リーマンの関係式の証明が理解できて計算問題が解ける。
6週 逆関数 逆関数が計算できる。
7週 練習問題 章末問題や問題集の問題が解ける。
8週 中間試験
2ndQ
9週 複素積分 複素積分の意味が理解できる。
10週 複素積分 複素積分の計算ができる。
11週 コーシーの積分定理 コーシーの積分定理が理解できる。
12週 コーシーの積分定理 コーシーの積分定理を使うことができる。
13週 コーシーの積分定理の応用 コーシーの積分定理の応用が理解できる。
14週 コーシーの積分表示 コーシーの積分表示の意味が理解できて計算できる。
15週 練習問題 章末問題や問題集の問題が解ける。
16週
後期
3rdQ
1週 数列と級数 実数の数列と級数との違いが理解できる。
2週 テーラー展開とローラン展開 テーラー展開とローラン展開の計算ができる。
3週 孤立特異点と留数 孤立特異点と留数の意味が理解できる。
4週 孤立特異点と留数 孤立特異点と留数の計算ができる。
5週 留数定理 留数定理の意味が理解でき、計算ができる。
6週 数列におけるεーδ論法の定義とその例(1) 数列におけるεーδ論法の定義を理解してその例が証明できる。
7週 数列におけるεーδ論法の定義とその例(2) 数列におけるεーδ論法の定義を理解しとその例が証明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 数列におけるεーδ論法の定義とその例(3) 数列におけるεーδ論法の定義を理解しとその例が証明できる。
10週 関数におけるεーδ論法の定義とその例(1) 関数におけるεーδ論法の定義を理解しとその例が証明できる。
11週 関数におけるεーδ論法の定義とその例(2) 関数におけるεーδ論法の定義を理解しとその例が証明できる。
12週 εーδ論法を使った関数の連続性(1) εーδ論法を使った関数の連続性の例の証明ができる。
13週 εーδ論法を使った関数の連続性(2) εーδ論法を使った関数の連続性の例の証明ができる。
14週 関数列や関数項級数の一様収束(1) 関数列や関数項級数に対して、一様収束についての例の証明ができる。
15週 関数列や関数項級数の一様収束(2) 関数列や関数項級数に対して、一様収束についての例の証明ができる。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力1000002030
専門的能力600000060
分野横断的能力100000010