計算機工学

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 計算機工学
科目番号 5E019 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子メディア工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 コンピュータアーキテクチャの基礎:柴山潔:近代科学社:978-4-7649-0304-3
担当教員 谷中 勝

到達目標

□電子計算機の設計方式(コンピュータ・アーキテクチャ)について理解できる。MCC
       □インターネットにおける各種のプロトコルやその階層構造について理解できる。MCC
群馬高専独自 □システムの設計や問題解決に対して計算機資源を有効活用することができる。
群馬高専独自 □新しい情報通信システムを創造するための素養を身につけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンピュータ・アーキテクチャについて十分に理解している。コンピュータ・アーキテクチャについて理解している。コンピュータ・アーキテクチャについて理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「電子計算機とは、その主要部がNAND等の論理回路素子で構成され、素子間で授受される信号は0・1のディジタル信号であり、機械語という0・1で記述されたプログラムによって制御される。」これは、電子計算機を最も単純に捉えるという点では正しい認識である。3年次の「情報科学1」でも、まずはそう教えているし、超簡単なモデル計算機も構成してみた。
 しかし、この認識のままでは、比較的大規模で複雑なシステムを扱うのは難しく、実際に役立つものをデザインすることは無理である。実用的な計算機システムを扱うには、半世紀以上にわたる電子計算機の発展の歴史の中で培われてきた「計算機のデザイン」に関する思想「コンピュータ・アーキテクチャ」を正しく学ぶことが必要である。「コンピュータ・アーキテクチャ」という用語は、もともとは、「ソフトウェアからみたハードウェアの属性」を意味しているが、ここでは、CPUの構造からOSやネットワークまでに及ぶ、様々な階層でのコンピュータの設計方式を指すものとして扱う。
授業の進め方・方法:
 つぎのような事項について学習する。命令セット・アーキテクチャ、CPUアーキテクチャ、メモリ・アーキテクチャ、入出力アーキテクチャ、システム・アーキテクチャ、ネットワーク・アーキテクチャ、特殊アーキテクチャ。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 コンピュータ・アーキテクチャ概説 コンピュータ発展の歴史について理解する。
2週 命令セット・アーキテクチャ(1) データ形式および命令セットについて理解する。
3週 命令セット・アーキテクチャ(2) 各種のアドレッシング・モードについて理解する。
4週 CPUアーキテクチャ(1) レジスタ、演算制御装置について理解する。
5週 CPUアーキテクチャ(2) パイプライン処理、割り込みについて理解する。
6週 メモリ・アーキテクチャ(1) 記憶装置の概略について理解する。
7週 メモリ・アーキテクチャ(2) 仮想記憶システムについて理解する。
8週 入出力アーキテクチャ(1) 周辺装置との各種インターフェースについて理解する。
4thQ
9週 入出力アーキテクチャ(2) 割り込みについて理解する。
10週 システム・アーキテクチャ(1) オペレーティングシステムの役割について理解する。
11週 システム・アーキテクチャ(2) プロセス管理、ファイル管理について理解する。
12週 ネットワーク・アーキテクチャ(1) 分散処理について理解する。
13週 ネットワーク・アーキテクチャ(2) 各種プロトコルとOSI7層モデルについて理解する。
14週 ネットワーク・アーキテクチャ(3) TCP/IPの各種プロトコルについて理解する。
15週 特殊アーキテクチャ マルチプロセッサシステム、ロボットについて理解する。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000