情報科学Ⅰ

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報科学Ⅰ
科目番号 0020 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子メディア工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 基礎からきちんと知りたい人のJavaプログラミングの入門書:石原直樹 他:日経BP社:978-4-8222-2270-3、はじめてのPICアセンブラ入門:光永 法明/後田 敏:CQ出版社:978-4-78983-739-2
担当教員 谷中 勝

到達目標

1.機械語およびアセンブリ言語によるプログラミングができる。
2.Java言語によるプログラミングができる。
3.計算機の動作原理を理解できる.
4.データ構造とアルゴリズムについて理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1計算機のプログラムを作成できる。計算機のプログラムを読んで、その動作内容を理解できる。計算機のプログラムを見ても内容を理解できない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 計算機の機械語について、各種命令の使い方を学習する.また、データ構造とアルゴリズムについて学習する.
 情報とは,最終的には記号(または数)で表現されるが,記号そのものよりも,複数の記号の間の関係によって表現されていると考えた方が良い.このように記号の関係までとらえた概念をデータ構造という.アルゴリズムとは,データを処理する手順を記述したものであり,データ構造と一体であると考えて良い.同じ処理を行なうにも,複数のアルゴリズムとそれに対応したデータ構造があるが,データ量等,与えられた条件によって選択すべきである.その際に,アルゴリズムの定量的な評価が必要である.時間計算量,領域計算量,理解の容易さ等,アルゴリズムの評価方法についても学習する.
授業の進め方・方法:
つぎのような事項について学習する.
・計算機と機械語:計算機の基本構成,データの存在場所,2進数と16進数,機械語とは.
・機械語入門:機械語とアセンブラ言語,命令セット概説.
・エディタ・アセンブラ・デバッガの基本操作.
・各種命令の使い方:転送命令とアドレッシングモード,算術演算命令と桁上げ,負数の表現,制御命令と状態フラグ,繰返しの技法,シフト命令と乗算・除算プログラム,命令セットの制限事項とその対策,論理演算命令とビットパターンの操作,スタック操作とサブルーチン,文字列処理.
 なお,各種命令の使い方については,主にプログラミング実習の例題解説を通して学習する.
 また,Java言語を用いて,データ構造とアルゴリズムについて学習する.
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のねらい、2進数(1) 整数の表現方法、2進十進変換、十進2進変換について理解できる。
2週 2進数(2) 負数の表現方法、論理演算、文字符号について理解できる。
3週 計算機の構成と動作(1) 計算機の基本構成について理解できる。
4週 計算機の構成と動作(2) 命令の種類と構成、アドレッシングモードについて理解できる。
5週 プログラミング実習(1) 機械語による繰返しの技法について理解できる。
6週 プログラミング実習(2) メモリブロック転送におけるポインタとカウンタの役割について理解できる。
7週 プログラミング実習(3) コード変換、乗算プログラムについて理解できる。
8週 Java言語入門(1) 関数と変数と定数、分と式と演算子について理解できる。
2ndQ
9週 Java言語入門(2) if文、for文の利用方法について理解できる。
10週 Java言語入門(3) 配列の活用方法について理解できる。
11週 繰返しと条件分岐(1) 繰返しと条件分岐の各種技法について理解できる。
12週 繰返しと条件分岐(2) 繰返しと条件分岐の活用方法について理解できる。
13週 2分探索 線形探索と2分探索について理解できる。
14週 ソーティング(1) ソーティングの各種アルゴリズムについて理解できる。
15週 ソーティング(2) アルゴリズムの評価方法について理解できる。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000