プログラミング基礎

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 プログラミング基礎
科目番号 1J004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 プログラミング入門 C言語:浅井 宗海:実教出版:978-4407305364
担当教員 渡邉 俊哉

到達目標

1.基本的なアルゴリズムを理解し,フローチャートを理解できる。
2.変数とデータの型,式と代入などについての概念が説明でき,これらを組み合わせて基本的なプログラミングができる。
3.条件分岐,反復構造,論理式の概念が説明でき,これらを用いて基本的なプログラミングができる。
4.関数の使い方を説明でき、関数を使ったプログラムを作成できる。
5.C 言語で簡単なプログラムを作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アルゴリズムを理解し,フローチャートとして表現できる。基本的なアルゴリズムを理解し,フローチャートを理解できる。 基本的なアルゴリズムを理解し,フローチャートを理解できない。
評価項目2条件分岐,反復構造,論理式の概念が説明でき,これらを用いてプログラミングができる。条件分岐,反復構造,論理式の概念が説明でき,これらを用いて基本的なプログラミングができる。条件分岐,反復構造,論理式の概念が説明でき,これらを用いて基本的なプログラミングができない。
評価項目3C 言語でプログラムを作成できる。C 言語で簡単なプログラムを作成できる。C 言語で簡単なプログラムを作成できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
■ 前期
 コンピュータにおけるソフトウェアの役割と,プログラミングの位置づけを学びます。プログラミングにあたり,コンピュータに処理の内容を教える必要がありますが,本科目では,「手続き」による表現でのプログラミングを扱います。手続きの進行と,コンピュータの動作の関係についても触れます。手続きの表現の方法として,フローチャートを学びます。順次処理・選択処理・繰り返し処理の組み合わせで,さまざまな処理が記述できることを理解し,それらを用いて基本的な処理を記述することを学びます。プログラミング言語として,「Processing言語」を使用します。
■ 後期
 プログラミング言語として,「C 言語」を使用します。プログラムの作成と実行,変数をはじめとしたデータの概念とその管理,制御構造の記述を学びます。また,C 言語の重要な概念のひとつである,手続
きをまとめる「関数(function)」について,処理系が用意しているライブラリ関数,自分で作成する関数を学びます。
授業の進め方・方法:
IT 教育研究センター演習室で講義及びプログラミング実習を行います。
注意点:
 電子情報工学科では,すべてのソフトウェア関連の科目は本科目を基礎として構成されています。
 プログラミングは,話を聞いているだけでは習得できません。プログラムを読み,自分で考え,自分で書き,実行し,バグなどと闘って経験を積むことが必要です。本科目履修後に作成できるプログラムは,まだ小さく頼りないものでしょうが,これから経験を積んで技術を修得することで,皆さんが目にする「ソフトウェア」に近づいていくことを忘れないでください。
なお、出欠確認時以降の入室は遅刻とします。遅刻2回で欠課1回として取り扱うこととします。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 プログラミング基礎 メモリと代入と変数について学習します。
2週 プログラミング基礎 ソフトウェアの役割とプログラミングの関係を扱います。コンピュータに,どのように問題解決させるのか,その動作と関連させて変数とデータの型,式と代入などについての概念を説明します。これらを組み合わせて基本的なプログラミングをProcessing言語を利用し,学習します。
3週 プログラミング基礎 ソフトウェアの役割とプログラミングの関係を扱います。コンピュータに,どのように問題解決させるのか,その動作と関連させて変数とデータの型,式と代入などについての概念を説明します。これらを組み合わせて基本的なプログラミングをProcessing言語を利用し,学習します。
4週 手続きの記述と流れ図 処理内容を手続きで表現することについて,「流れ図(フローチャート)」を用いて記述することを学びます。手続きを記述することとその注意,順次・繰り返しによる処理の記述と,構造化プログラミグについてProcessing言語を利用し,学習します。
5週 繰り返し処理( while文) 繰り返しによる処理のwhile文によるプログラミグについてProcessing言語を利用し,学習します。
6週 繰り返し処理( for文 ) 繰り返しによる処理のfor文によるプログラミングについてProcessing言語を利用し,学習します。
7週 繰り返し処理( まとめ ) 繰り返しによる処理のプログラミングについてProcessing言語を利用し,学習します。
8週 中間試験
2ndQ
9週 配列を使う1 番号付きの変数群である「配列」について学びます。
10週 配列を使う2 データを番号で指し示す方法,繰り返し処理と連携したプログラム例を扱います。
11週 選択処理(if 文)1 「流れ図(フローチャート」を用いた選択処理の記述法を学びます。if文を用いた簡単なプログラムについて学びます。
12週 選択処理(if 文)2 if 文の条件式の記述法について学びます。
13週 選択処理(if 文)3 選択処理(if 文)を用いた,分岐があるプログラムについて学びます。
14週 プログラム課題 反復処理と選択処理を用いたプログラムについて学びます。これまで学んだ知識を使い、プログラムを自作します。
15週 プログラム課題 反復処理と選択処理を用いたプログラムについて学びます。これまで学んだ知識を使い、プログラムを自作します。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 C 言語プログラミング入門1-データ型 パーソナルコンピュータでの C 言語処理系の扱いや開発環境について学びます。また、変数の型について学びます。
2週 C 言語プログラミング入門2 プログラムの書き方を説明し,scanf関数やprintf関数を用いた簡単なプログラムを実行させてみます。
3週 繰り返し処理のループ1 二重にループした繰り返し処理の処理の流れについて学びます。
4週 繰り返し処理のループ2 二重にループした繰り返し処理のプログラム例を扱います。
5週 選択処理(else if 文, switch文) 選択処理(else if 文,switch文)を用いた,分岐があるプログラムについて学びます。
6週 配列1 配列を用いて、簡単な計算や内容の表示を行うプログラムについて学びます。
7週 配列2 配列を用いて、if文なども併用した簡単な計算や内容の表示を行うプログラムについて学びます。
8週 中間試験
4thQ
9週 関数1 プログラムの機能単位である「関数」について,その考え方,書き方,使い方を学びます。
10週 関数2 プログラムの機能単位である「関数」について,その考え方,書き方,使い方を学びます。数学関数や、文字列操作関数に関して学びます。
11週 関数3 プログラムの機能単位である「関数」について,その考え方,書き方,使い方を学びます。これに関連して,引数の渡し方,変数の通用範囲(局所変数・広域変数)を説明します。
12週 関数4 自作関数のプロトタイプ宣言、関数の定義、引数、戻り値などの扱い方について学びます。
13週 ポインタの基礎1 「ポインタ」について,その考え方,書き方,使い方を学びます。
14週 ポインタの基礎2 「ポインタ」を使った関数について、書き方、使い方を学びます。
15週 期末試験
16週 後期のまとめ

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000