到達目標
グローバル化が進展した今日、世界のどの国もその国だけで政治や経済活動を行うことはできない。また、私たちが暮らす日本は、世界にも例がないほど自然豊かな国であり、その恩恵は数えきれないが、一方で地震や火山、台風などの自然災害に見舞われることもある。地理の学習を通じて、地理的な見方や考え方、地図の読図などの技能を養うとともに、防災のための知識や、平和で民主的な国家・社会を切り拓き、持続可能な社会の実現に向け主体的に行動できる総合力を身につけることを目標とする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | 地形の形成要因や各気候帯の特徴を踏まえつつ、人間生活の展開を説明することができる。 | 地形の形成要因や各気候帯の特徴を説明することができる。 | 地形の形成要因や各気候帯の特徴を説明できない。 |
評価項目2 | 地図、グラフ、統計資料などを適切に活用し、地理的事象を説明できる。 | 地図、グラフ、統計資料などを適切に読み取ることができる。 | 地図、グラフ、統計資料を適切に読み取ることができない。 |
評価項目3 | 防災・減災や環境問題、食料問題など地球的課題への対応には地理的な見方や考え方が必要であることを理解している。 | 地形・気候と自然災害の関連や、環境問題、食料問題など地球的課題の現状を理解している。 | 地形・気候と自然災害の関連や、環境問題、食料・人口問題など地球的課題の現状を理解できていない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
□世界の諸地域の特色を、地形、気候等の地理的環境と人々の生活様式との関わりの中で理解する。
□地図の活用方法を学び、さまざまな地図や資料を活用して、身近な地域やグローバル化する現代世界の特色を考察する。
□身近な地域の自然環境や産業、歴史などに関心を持ち、郷土に愛着や誇りを持って地域社会に貢献できる人材になる。
□近年多発する自然災害や、環境問題・食料問題など直面する地球的課題について認識を深め、その解決のためには地球的な視野に立つこと
が必要であることを理解する。
授業の進め方・方法:
□授業は指定の教科書・地図帳を用い、基本的に講義形式で行う。学生には積極的な発言や質問を期待する。
□群馬県など身近な地域の事例も積極的に取り上げる。
□白地図、地形図等のワークシートを使用し学習内容の定着を図るとともに、地図や資料を読み取る力、活用する力を養う。
□ノートやレポートの作成を通じて、自分で学習内容をまとめる力や文章表現力を身に付ける。
□最終的な評価は試験と提出物(ノート、ワークシート、レポート)の合算で行う。
注意点:
□白地図や地形図に着色したり、雨温図などを作図する場合があるので、色鉛筆、マーカー等を準備してください。
□中間試験前、期末試験前にノート提出を行うので、地理のノートを用意してください(学科・整理番号・名前を記載。ルーズリーフを使用
する人は紛失等を防ぐためファイルに綴じて提出してください)。
□ノート提出や課題提出を怠らないようにすること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
世界の地形と人々の生活(1) 大地形と人々の生活 |
内的営力・外的営力やプレートテクトニクスなど大地形形成のメカニズムを説明できる。
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2週 |
世界の地形と人々の生活(2) 変動帯・安定地域と人々の生活 |
造山帯・安定地域の特徴や鉱産資源など人々の生活との関わりを説明できる。
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3週 |
河川がつくる地形と人々の生活(1) 扇状地の地形と生活 |
扇状地の地形的特色や土地利用を説明できる。 地形図の読図や活用ができる。
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4週 |
河川がつくる地形と人々の生活(2) 氾濫原の地形と生活 |
氾濫原の地形的特色や土地利用を説明できる。 地形図の読図や活用ができる。
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5週 |
河川がつくる地形と人々の生活(3) 台地の地形と生活 |
台地、河岸段丘の地形的特色や土地利用を説明できる。 地形図の読図や活用ができる。
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6週 |
海岸の地形と人々の生活(1) 沈水海岸 |
リアス海岸、三角江などの地形的特色や生活との関わりを説明できる。 地形図の読図や活用ができる。
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7週 |
海岸の地形と人々の生活(2) 離水海岸 |
海岸平野、海岸段丘などの地形的特色や生活との関わりを説明できる。 地形図の読図や活用ができる。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
世界の気候と人々の生活(1) 気候要素と大気大循環 |
世界の気温分布や降水の条件、大気大循環の仕組みと風の種類を説明できる。
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10週 |
世界の気候と人々の生活(2) ケッペンの気候区分 |
ケッペンの気候区分の指標や記号を理解し活用できる。
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11週 |
熱帯の生活 |
熱帯気候の特徴と、プランテーションなど人々の生活・産業との関わりを説明できる。
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12週 |
乾燥帯の生活 |
乾燥帯の気候や植生が人々の生活にどのように関わり合っているか説明できる。
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13週 |
温帯の生活 |
温帯の4つの気候区の特徴と、各気候区に対応した農業など人々の生活との関わりを説明できる。
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14週 |
亜寒帯・寒帯の生活 |
亜寒帯・寒帯気候の特徴と、厳しい自然環境の下で生活する人々の生活の工夫を説明できる。
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15週 |
定期試験 |
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16週 |
学習のまとめ |
学習内容を整理し、地球的課題に対応するためには地理的な見方や考え方が必要なことを理解する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |