到達目標
<Java言語>
クラスの作成および利用ができる. 継承によるクラスの拡張ができ,アクセス修飾子などによるカプセ ル化を行える. 委譲によるプログラムへの機能追加と制御ができる.
<オブジェクト指向>
オブジェクトの関連,集約,合成,依存について説明できる. クラス図やシーケンス図を利用できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | クラス,継承,カプセ ル化,委譲などを十分に理解できる. | クラス,継承,カプセ ル化,委譲などを理解できる. | クラス,継承,カプセ ル化,委譲などを理解できない. |
評価項目2 | オブジェクトの関連,集約,合成,依存について説明でき,クラス図を十分に利用できる. | オブジェクトの関連,集約,合成,依存について説明でき,クラス図を利用できる. | オブジェクトの関連,集約,合成,依存について説明できず,クラス図を利用できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本授業では,主に実習を通して,開発環境Eclipseの利用法,Java言語,これを用いたオブジェクト指向プログラミ ングなどについて学ぶ.また,各回に示す課題の答案を提出してもらい,これをレポートとする.
授業の進め方・方法:
オブジェクト指向は,プログラム開発において採用される設計手法の1つである.現在,多くのアプリケーションや システムの分析,設計,実装の各段階でオブジェクト指向に対する理解が必要になってきている.本授業では,代表 的なオブジェクト指向プログラミング言語であるJavaを通して,この設計手法の基礎を学ぶ.なお,Javaのプログラ ミングにおいて多用される統合開発環境Eclipseを用いて,実習を行う.
注意点:
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
オブジェクト指向への導入(1)
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機能中心指向のモジュールとオブジェクト指向のモジュールについて説明できる. オブジェクト指向言語の1つであるJavaの特徴について説明できる.
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2週 |
オブジェクト指向への導入(2)
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Javaを扱える開発環境Eclipseを利用できる. 簡単なJavaのプログラムを作成できる.
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3週 |
オブジェクトとクラス(1)
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クラスを作成し,オブジェクトを生成できる. thisについて説明できる.
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4週 |
オブジェクトとクラス(2)
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アクセス修飾子private,publicを理解し,クラスのカプセル化を行える.メソッドをオーバーロードできる.
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5週 |
オブジェクトとクラス(3)
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コンストラクタについて理解し,そのオーバーロードができる.this()について説明できる.
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6週 |
オブジェクトとクラス(4)
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クラス変数とクラスメソッドについて説明できる. オブジェクトの配列を使用できる.
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7週 |
オブジェクトとクラス(5)
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簡単なWindowアプリケーションを作成できる.
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8週 |
中間試験
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4thQ |
9週 |
オブジェクトの関係
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UMLについて理解し,クラス図を作成できる. 関連,集約,合成について説明できる.
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10週 |
継承(1)
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継承を用いて,クラスの拡張ができる.super()について説明できる.汎化と特化について説明できる.
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11週 |
継承(2)
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メソッドをオーバーライドできる. 多態性について説明できる. 抽象クラスを用いて,クラスの汎化ができる.
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12週 |
継承(3)
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インターフェイスを用いて,クラスへの機能の追加ができる.実現について説明できる.
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13週 |
継承(4)
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パッケージについて説明できる. アクセス修飾子protectedについて説明できる.
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14週 |
委譲(1)
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委譲を用いて,クラスの機能拡張ができる.
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15週 |
期末試験
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16週 |
テスト返却 委譲(2) |
継承と委譲の違いについて説明できる.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 変数の概念を説明できる。 | 4 | |
データ型の概念を説明できる。 | 4 | |
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 4 | |
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。 | 4 | |
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。 | 4 | |
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。 | 4 | |
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 4 | |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 4 | |
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。 | 4 | |
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。 | 4 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。 | 4 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 30 |
専門的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |