計算機設計Ⅱ

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 計算機設計Ⅱ
科目番号 5J016 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 LSI工学(4年次),電子工学特論Iのノート, 授業関連サイト:http://www.ice.gunma-ct.ac.jp/̃kimsyn/subject/JT3/JT3.html
担当教員 木村 真也

到達目標

1マイクロプロセッサの設計を通して,Verilog HDLを用いた大規模論理回路の設計ができること.
2Verilog HDLを用いた大規模論理回路のシミュレーションができること.
3設計したマイクロプロセッサをFPGA上に実装して動作確認すること.
□マイクロプロセッサの設計を通して,Verilog HDLを用いた大規模論理回路の設計が十分にできる
□Verilog HDLを用いた大規模論理回路のシミュレーションが十分にできる
□設計したマイクロプロセッサをFPGA上に実装して十分に動作確認できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1マイクロプロセッサの設計を通して,Verilog HDLを用いた大規模論理回路の設計が十分にできるマイクロプロセッサの設計を通して,Verilog HDLを用いた大規模論理回路の設計ができるマイクロプロセッサの設計を通して,Verilog HDLを用いた大規模論理回路の設計ができない
評価項目2Verilog HDLを用いた大規模論理回路のシミュレーションが十分にできるVerilog HDLを用いた大規模論理回路のシミュレーションができるVerilog HDLを用いた大規模論理回路のシミュレーションができない
評価項目3設計したマイクロプロセッサをFPGA上に実装して十分に動作確認できる設計したマイクロプロセッサをFPGA上に実装して動作確認できる設計したマイクロプロセッサをFPGA上に実装して動作確認できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
計算機設計IIは,「LSI工学I」「LSI工学II」「計算機設計I」の総合演習科目に位置する科目である.モデル・アーキテクチャ(命令セットのみ規定してあるモデルかPL/H仮想マシンのいずれかを選択)に対して,各自が機能拡張や命令コード設定,レジスタ・トランスファ・ロジック設計等を行ない,ハードウェア記述言語Verilog HDLを使用して設計および検証を行い,フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)上に実装を行う.
この科目は企業でマイクロプロセッサのアーキテクチャ設計,ロジック設計を担当していた教員が,
その経験を活かし,実際にマイコンを設計・実装する実践教育を行うものである.
授業の進め方・方法:
命令セットを1〜3に分け,次に示す6段階に分けて設計・実装を進める.
・ステップ0 CPUのアーキテクチャ仕様の決定.
・ステップ1 命令セット1の範囲について,CPUとメモリを一体化した拡張状態遷移記述をVerilog HDLで作成し,シミュレーションにして設計検証する.
・ステップ2 ステップ1で作成したVerilog HDL記述を元にCPU部とメモリ部を分離した記述を作成し,シミュレーションを行い,CPU部をFPGAで実装テストする.
・ステップ3 命令セット2を加えたモデルを作成し,シミュレーションを行い,CPU部をFPGAで実装テストする.
・ステップ4 命令セット3を加えたモデルを作成し,シミュレーションを行い,CPU部をFPGAで実装テストする.
・ステップ5 データ・パス部と制御部を分離したモデルを作成し,シミュレーションを行い,CPU部をFPGAで実装テストする.
さらに時間があれば,高速化を目指す(ステップ6).
注意点:
設計作業には試行錯誤が伴うため,スケジュール通りに進むとは限らない.状況に応じて時間外に補う必要がある.
授業関連サイト:http://www.ice.gunma-ct.ac.jp/̃kimsyn/subject/JT3/JT3.html

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ステップ0 CPUのアーキテクチャ仕様の決定
2週 ステップ0 CPUのアーキテクチャ仕様の決定
メタ・アセンブラ用コード生成ルールの作成
3週 ステップ1 補助レジスタの検討と全命令のレジスタ・トランスファ・ロジックの設計
4週 ステップ1 補助レジスタの検討と全命令のレジスタ・トランスファ・ロジックの設計
5週 ステップ1 命令セット1ついて,CPU・メモリ一体化モデルの拡張状態遷移記述をVerilog HDLで作成
6週 ステップ1 命令セット1ついて,CPU・メモリ一体化モデルの拡張状態遷移記述をVerilog HDLで作成
7週 ステップ1 命令セット1の範囲について,CPUとメモリを一命令セット1ついて,CPU・メモリ一体化モデルの拡張状態遷移記述をVerilog HDLで作成化した拡張状態遷移記述をVerilog HDLで作成
8週 ステップ1 CPU・メモリ一体化モデルのシミュレーションによる検証
4thQ
9週 ステップ1 CPU・メモリ一体化モデルのシミュレーションによる検証
10週 ステップ2 CPU部・メモリ部の分離モデルの作成
シミュレーションによるCPU部の設計検証
11週 ステップ2 CPU・メモリ一体化モデルのFPGA実装と動作テスト
12週 ステップ2 CPU・メモリ一体化モデルのFPGA実装と動作テスト
13週 ステップ3~6 ステップ3~6の作業
14週 ステップ3~6 ステップ3~6の作業
15週 ステップ3~6 ステップ3~6の作業
16週 ステップ3~6 ステップ3~6の作業

評価割合

設計検証実装レポート合計
総合評価割合8416100
ステップ2601070
ステップ38210
ステップ48210
ステップ5415
ステップ6415