到達目標
1マイクロプロセッサの設計を通して,Verilog HDLを用いた大規模論理回路の設計ができること.
2Verilog HDLを用いた大規模論理回路のシミュレーションができること.
3設計したマイクロプロセッサをFPGA上に実装して動作確認すること.
□マイクロプロセッサの設計を通して,Verilog HDLを用いた大規模論理回路の設計が十分にできる
□Verilog HDLを用いた大規模論理回路のシミュレーションが十分にできる
□設計したマイクロプロセッサをFPGA上に実装して十分に動作確認できる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | マイクロプロセッサの設計を通して,Verilog HDLを用いた大規模論理回路の設計が十分にできる | マイクロプロセッサの設計を通して,Verilog HDLを用いた大規模論理回路の設計ができる | マイクロプロセッサの設計を通して,Verilog HDLを用いた大規模論理回路の設計ができない |
評価項目2 | Verilog HDLを用いた大規模論理回路のシミュレーションが十分にできる | Verilog HDLを用いた大規模論理回路のシミュレーションができる | Verilog HDLを用いた大規模論理回路のシミュレーションができない |
評価項目3 | 設計したマイクロプロセッサをFPGA上に実装して十分に動作確認できる | 設計したマイクロプロセッサをFPGA上に実装して動作確認できる | 設計したマイクロプロセッサをFPGA上に実装して動作確認できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
計算機設計IIは,「LSI工学I」「LSI工学II」「計算機設計I」の総合演習科目に位置する科目である.モデル・アーキテクチャ(命令セットのみ規定してあるモデルかPL/H仮想マシンのいずれかを選択)に対して,各自が機能拡張や命令コード設定,レジスタ・トランスファ・ロジック設計等を行ない,ハードウェア記述言語Verilog HDLを使用して設計および検証を行い,フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)上に実装を行う.
この科目は企業でマイクロプロセッサのアーキテクチャ設計,ロジック設計を担当していた教員が,
その経験を活かし,実際にマイコンを設計・実装する実践教育を行うものである.
授業の進め方・方法:
命令セットを1〜3に分け,次に示す6段階に分けて設計・実装を進める.
・ステップ0 CPUのアーキテクチャ仕様の決定.
・ステップ1 命令セット1の範囲について,CPUとメモリを一体化した拡張状態遷移記述をVerilog HDLで作成し,シミュレーションにして設計検証する.
・ステップ2 ステップ1で作成したVerilog HDL記述を元にCPU部とメモリ部を分離した記述を作成し,シミュレーションを行い,CPU部をFPGAで実装テストする.
・ステップ3 命令セット2を加えたモデルを作成し,シミュレーションを行い,CPU部をFPGAで実装テストする.
・ステップ4 命令セット3を加えたモデルを作成し,シミュレーションを行い,CPU部をFPGAで実装テストする.
・ステップ5 データ・パス部と制御部を分離したモデルを作成し,シミュレーションを行い,CPU部をFPGAで実装テストする.
さらに時間があれば,高速化を目指す(ステップ6).
注意点:
設計作業には試行錯誤が伴うため,スケジュール通りに進むとは限らない.状況に応じて時間外に補う必要がある.
授業関連サイト:http://www.ice.gunma-ct.ac.jp/̃kimsyn/subject/JT3/JT3.html
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ステップ0 |
CPUのアーキテクチャ仕様の決定
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2週 |
ステップ0 |
CPUのアーキテクチャ仕様の決定 メタ・アセンブラ用コード生成ルールの作成
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3週 |
ステップ1 |
補助レジスタの検討と全命令のレジスタ・トランスファ・ロジックの設計
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4週 |
ステップ1 |
補助レジスタの検討と全命令のレジスタ・トランスファ・ロジックの設計
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5週 |
ステップ1 |
命令セット1ついて,CPU・メモリ一体化モデルの拡張状態遷移記述をVerilog HDLで作成
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6週 |
ステップ1 |
命令セット1ついて,CPU・メモリ一体化モデルの拡張状態遷移記述をVerilog HDLで作成
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7週 |
ステップ1 |
命令セット1の範囲について,CPUとメモリを一命令セット1ついて,CPU・メモリ一体化モデルの拡張状態遷移記述をVerilog HDLで作成化した拡張状態遷移記述をVerilog HDLで作成
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8週 |
ステップ1 |
CPU・メモリ一体化モデルのシミュレーションによる検証
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4thQ |
9週 |
ステップ1 |
CPU・メモリ一体化モデルのシミュレーションによる検証
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10週 |
ステップ2 |
CPU部・メモリ部の分離モデルの作成 シミュレーションによるCPU部の設計検証
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11週 |
ステップ2 |
CPU・メモリ一体化モデルのFPGA実装と動作テスト
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12週 |
ステップ2 |
CPU・メモリ一体化モデルのFPGA実装と動作テスト
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13週 |
ステップ3~6 |
ステップ3~6の作業
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14週 |
ステップ3~6 |
ステップ3~6の作業
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15週 |
ステップ3~6 |
ステップ3~6の作業
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16週 |
ステップ3~6 |
ステップ3~6の作業
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 計算機工学 | ハードウェア記述言語など標準的な手法を用いてハードウェアの設計、検証を行うことができる。 | 4 | |
コンピュータシステム | システム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。 | 4 | |
ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。 | 4 | |
評価割合
| 設計検証実装 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 84 | 16 | 100 |
ステップ2 | 60 | 10 | 70 |
ステップ3 | 8 | 2 | 10 |
ステップ4 | 8 | 2 | 10 |
ステップ5 | 4 | 1 | 5 |
ステップ6 | 4 | 1 | 5 |