制御工学

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 制御工学
科目番号 5J018 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 自動制御理論(新装版)(樋口 龍雄,森北出版)
担当教員 築地 伸和

到達目標

□ラプラス変換を用いて制御系の伝達関数を導出することができる.
□ナイキスト線図,ボーデ線図を用いて伝達関数の周波数応答を図示することができる.
□1次要素および2次要素の伝達関数の時間応答と周波数応答を求めることができる.
□制御系の安定性を判別することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1制御系の数式表現が十分にできる制御系の数式表現ができる制御系の数式表現ができない
評価項目2制御系の過渡応答、周波数応答を十分に理解できる制御系の過渡応答、周波数応答を理解できる制御系の過渡応答、周波数応答を理解できない
評価項目3制御系の安定性を十分に理解できる制御系の安定性を理解できる制御系の安定性を理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
制御対象の入出力の関係は微分方程式で表現され、ラプラス変換を活用することで伝達関数で表現される。この伝達関数をもとに、制御系の過渡応答、周波数応答、および安定性など制御の基礎について、理解を確かめながら授業を進めていく。

この科目は企業でアナログ集積回路の設計や評価を担当していた教員が,その経験を活かし,実務で得た知見を交えながら『制御工学』についての授業を行う.
授業の進め方・方法:
教室での座学と演習で授業を進める.
注意点:
4年次までに履修した『電気回路』および『電子回路』の理解を前提とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 序論 システムと制御,開ループ制御と閉ループ制御を理解する.
2週 フィードバック制御系 システム構成,ブロック線図の簡単化,フィードバックの効果,フィードバック制御系の性能を理解する.
3週 基礎数学(1) 複素数,線形微分方程式,畳み込み積分を理解する.
4週 基礎数学(2) フーリエ変換,ラプラス変換を理解する.
5週 伝達関数(1) 周波数伝達関数,伝達関数を理解する.
6週 伝達関数(2) 周波数応答の表示を理解する.
7週 基本伝達関数の特性(1) 基本伝達関数,比例要素,積分要素,微分要素を理解する.
8週 中間試験
2ndQ
9週 基本伝達関数の特性(2) 1次遅れ要素,1次進み要素を理解する.
10週 基本伝達関数の特性(3) 2次遅れ要素,むだ時間要素を理解する.
11週 安定性(1) 安定条件,ラウス・フルビッツの安定判別法を理解する.
12週 安定性(2) ナイキストの安定判別法を理解する.
13週 速応性と定常特性(1) 時間特性,速応性を理解する.
14週 速応性と定常特性(2) 定常偏差を理解する.
15週 期末試験
16週 テスト返却
フィードバック制御系の設計
フィードバック制御系の設計仕様,設計法の概要を理解する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力300000030
専門的能力600000060
分野横断的能力100000010