計算機ソフトウェア

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 計算機ソフトウェア
科目番号 0024 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 あるごりずむ:広瀬貞樹:近代科学社
担当教員 川本 真一

到達目標

□GUIプログラミングの基本的な手法について説明できる
□木構造の基本的な事項について説明できる
□2分木に関する簡単なプログラムを作成できる
□グラフの基本的な事項について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1GUIプログラミングの基本的な手法についてよく説明できるGUIプログラミングの基本的な手法について説明できるGUIプログラミングの基本的な手法について説明できない
評価項目2木構造の基本的な事項についてよく説明できる木構造の基本的な事項について説明できる木構造の基本的な事項について説明できない
評価項目3グラフの基本的な事項についてよく説明できるグラフの基本的な事項について説明できるグラフの基本的な事項について説明できない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 B-2 説明 閉じる
準学士課程 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータを操作するインタフェースの基本として、GUIプログラミングを取りあげ、いくつかの簡単な例を元に学習する。
また、基本的なデータ構造である木構造、グラフについても、その特徴やコンピュータ上での扱い方について、学習する。
授業の進め方・方法:
座学による講義とプログラミングの演習を併用して進めます。
注意点:
2年次までに学んだC言語の基礎知識、および3年次までに学んだアルゴリズムとデータ構造に関する知識については理解していることを前提としています

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期ガイダンス 前期に扱う話題を理解し、前提知識を確認する
2週 GUIプログラミングの概要 GUIプログラミングの基本構造を理解する。簡単なサンプルプログラムをコンパイル・実行できる。
3週 ウィンドウとダイアログ ウィンドウの生成とメッセージループの基本事項を理解する
4週 ウィンドウとダイアログ ウィンドウプロシージャの基本事項を理解する
5週 ウィンドウとダイアログ ウィンドウとダイアログを理解する
6週 描画処理 テキストの描画の基本事項を理解する
7週 描画処理 点や基本図形の描画の基本事項を理解する
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 描画処理 フォントの指定とその描画の基本事項を理解する
10週 キーボードとマウス キーボードの扱いの基本事項を理解する
11週 キーボードとマウス マウストの扱いの基本事項を理解する
12週 キーボードとマウス メニューの利用の基本事項を理解する
13週 GUIの総合演習 ビットマップの描画の基本事項を理解する
14週 GUIの総合演習 タイマーの利用の基本事項を理解する
15週 前半のまとめ
16週
後期
3rdQ
1週 後期ガイダンス 後期に扱う話題を理解し、前提知識を確認する
2週 木構造 木構造の基本事項を確認する
3週 木構造 2分探索木の基本事項を理解する
4週 木構造 2分探索木への要素の挿入と削除の操作を理解する
5週 木構造 AVL木の基本事項を理解する
6週 木構造 ヒープ木の基本事項を確認する
7週 木構造 ヒープ木の操作を理解する
8週 後期中間試験
4thQ
9週 グラフの基礎 グラフの基本事項を確認する
10週 グラフの基礎 プログラム上でのグラフの扱いを理解する
11週 グラフの基礎 グラフの探索(幅優先)の基本事項を理解する
12週 グラフの基礎 グラフの探索(深さ優先)の基本事項を理解する
13週 グラフの基礎 重み付きグラフのアルゴリズム事例(ダイクストラ法)を理解する
14週 グラフの基礎 有向グラフのアルゴリズム事例(トポロジカルソート)を理解する
15週 後半のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系プログラミング変数とデータ型の概念を説明できる。3前1,後1
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。3前1,後1
制御構造の概念を理解し、条件分岐や反復処理を記述できる。3前1,後1
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。3前1,後1
与えられた簡単な問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1
主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。3前2,前15
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。3前2,前15
ソフトウェア同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを理解している。3後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後15
コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを理解している。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
リスト構造、スタック、キューなどの基本的なデータ構造の概念と操作を説明できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを理解している。3前15
同じ問題を解決する複数のプログラムを計算量等の観点から比較できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後15
分野別の工学実験・実習能力情報系【実験実習】情報系【実験実習】与えられた簡単な問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力6000001070
専門的能力2000001030
分野横断的能力0000000