電子情報工学実験実習

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電子情報工学実験実習
科目番号 0032 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 実験前の説明会で各実験に関するテキストを配布する。
担当教員 大豆生田 利章,電子情報工学科 科教員

到達目標

前期は,電子情報工学科の専門科目に関連した実験を行い,講義を受けて得た理解を深めるとともに,各種実験のや
り方・測定法などを習得する.
□講義で扱った事項を,実験・実習を通じて理解できる.
□さまざまな測定を実施し,その方法を理解・習得し,データをまとめることができる.
□実施した実験を,期日までに報告書としてまとめて提出できる.

後期は、エンジニアリング・デザイン教育の一環として、大規模なソフトウェアまたはハードウェアを製作する。こ
の製作を通じて、以下に示すデザイン能力を習得する。
□課せられた制約を勘案して仕様を設定し,要求条件を満たす複数のソフトウェアまたはハードウェアの方策を立
案することができる.
□立案に対して多角的な検討を行い,実施計画を工程線表として具体的に作成することができる.
□工程線表に基づき,目標とするソフトウェア・ハードウェアを製作し,機能・性能を確認することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 D-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前期は1 年後期からの実験と同様に、電気・電子回路関係、マイコン関
係、論理回路関係および情報処理関係のテーマについて実験室で実験し、結果を考察してレポートを提出する。
前期は9 グループに分かれ、グループ単位のローテーションで半期8テーマ(9週分)の実験を行う。
後期はデザイン能力を身につけることを目的として、ソフトウェアあるいはハードウェアの製作を行う、製作は原
則2人でグループを作り、グループごとに担当教員のもとで進めていく。製作の流れは以下のようになる。
(1) ソフトウェアあるいはハードウェアの製作に関するテーマとして、学生自ら電子情報工学科4 年生としてふさわ
しいものを考える。
(2) ソフトウェアあるいはハードウェアに要求される事項を決める。
(3) 要求を達成するためのアイデアを複数提出し,それらを比較検討する。
(4) 仕様の選択基準を設定し、製作物の仕様を決定する。
(5) 決定した仕様にもとづき、実施計画を具体的に進めるため工程線表を作成し、ソフトウェアあるいはハードウェ
アの製作を進める。
(6) 製作物及び製作プロセスについてプレゼンテーション発表を行い、また報告書を作成する。
授業の進め方・方法:
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実験テーマ説明
2週 実験テーマ説明
3週 実験テーマ説明
4週 トランジスタ増幅回路の設計製作
5週 トランジスタのパルス特性
6週 OP アンプの特性
7週 マイコン(4) ---A/D, D/A---
8週 ディジタルIC の特性
2ndQ
9週 整流回路
10週 ディジタル回路設計と製作(1)
11週 ディジタル回路設計と製作(2)
12週 公開鍵暗号
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 『テーマ概要』の提出
2週 『仕様検討書』の提出
3週 『仕様書・工程表』の提出
4週 各グループごとの実習
5週 各グループごとの実習
6週 『中間報告書(1)』の提出
7週 各グループごとの実習
8週 各グループごとの実習
4thQ
9週 各グループごとの実習
10週 『中間報告書(2)』の提出
11週 各グループごとの実習
12週 各グループごとの実習
13週 各グループごとの実習
14週 実験発表会
15週 『実験報告書』の提出
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学リテラシー工学リテラシー物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。3前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12
基礎的原理や現象を理解するための実験手法、実験手順、実験データ処理法等について理解する。3前1,前2,前3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の取扱いに慣れ、安全に実験を行うことができる。3前4,前5,前6
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の進め方について理解し、実践できる。3前4,前5,前6
実験テーマの内容を理解し、実験・測定結果の妥当性評価や考察等について論理的な説明ができる。3前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12
実験ノートの記述、及び実験レポートの作成の方法を理解し、実践できる。3前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12
専門的能力分野別の専門工学情報系その他の学習内容少なくとも一つの具体的なオフィススイートを使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。3後1,後2,後3,後6,後10,後14,後15
分野別の工学実験・実習能力情報系【実験実習】情報系【実験実習】与えられた簡単な問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。3前7,前12
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3前7,前12
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。3前7,前12
与えられた仕様に合致した簡単な組合せ論理回路や順序回路を設計できる。3前10,前11
専門的能力の実質化PBL教育PBL教育工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。3後1,後2,後3
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。3後1,後2,後3
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。3後1,後2,後3
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。3後1,後2,後3
各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。3後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後15
各種の発想法、計画立案手法を用い、より効率的、合理的にプロジェクトを進めることができる。3後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01010251045100
基礎的能力0000000
専門的能力01010251045100
分野横断的能力0000000