概要:
物質量や溶液濃度の計算を中心とする演習問題を解くことで,化学に必要な計算に習熟するとともに,これまでに学んだ化学の知識を定着させる。
化学に携わるものとしての常識となる用語,概念について,無機化学および有機化学の各論を通じて学ぶ。
授業の進め方・方法:
座学
注意点:
必要に応じて小テストを実施するので,真摯に取り組むこと。
課題が課された場合は,指示された期限を守って提出すること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
化学の基礎(1)数値の取り扱い,単位,物理量 |
有効数字の取り扱いについて復習し,有効数字に配慮した計算ができる。 単位と物理量について理解を深める。
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2週 |
化学の基礎(2)原子量,分子量,物質量 |
原子量や分子量,式量について復習しその定義について理解する。 物質量の計算ができる。
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3週 |
無機物質(1)周期表と元素,非金属元素の単体と化合物 |
1族,17族,18族元素の単体と化合物の特徴について理解する。 1族,17族,18族元素に特有な各種反応について知識を得る。
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4週 |
無機物質(2)非金属元素の単体と化合物 |
15族,16族元素の単体と化合物の特徴について理解する。 15族,16族元素に特有な各種反応について知識を得る。
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5週 |
無機物質(3)非金属元素の単体と化合物,典型金属元素の単体と化合物 |
14族元素の単体と化合物の特徴,特有な各種反応について理解する。 典型金属元素の単体と化合物の特徴,特有な各種反応について理解する。
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6週 |
無機物質(4)遷移元素の単体,金属イオンの分離・分属と系統分析 |
遷移元素の単体と化合物の単体と化合物の特徴,特有な各種反応について理解する。 沈殿生成に基づくイオンの分離方法について理解する。
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7週 |
中間試験 |
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8週 |
化学の基礎(3)化学反応の量的関係 |
化学反応の量的関係について復習し,理解を深める。 化学量論や反応収率についての計算ができる。
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2ndQ |
9週 |
化学の基礎(4)溶液の濃度 |
溶液の濃度の定義について復習し,理解を深める。 溶液の濃度についての計算ができる。
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10週 |
有機物質(1)有機化合物の特徴,有機化合物の分類,官能基,組成式 |
有機化合物の基本的な分類ができる。 元素分析結果等の結果から組成式,構造式を推測できる。
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11週 |
有機物質(2)炭化水素 |
アルカン,アルケン,アルキンの構造と物性,反応について理解する。 基本的な脂肪族化合物の構造と名称について知識を得る。
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12週 |
有機物質(3)アルコール,アルデヒド,ケトン |
アルコール,アルデヒド,ケトンの構造と物性,反応について理解する。
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13週 |
有機物質(4)カルボン酸,エステル,芳香族化合物 |
カルボン酸,エステルの構造と物性,反応について理解する。 基本的な芳香族化合物の構造と名称について知識を得る。
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14週 |
有機物質(5)芳香族化合物 |
芳香族化合物の基本的な構造と名称,代表的な反応について知識を得る。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
まとめ |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 物質が原子からできていることを説明できる。 | 3 | |
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
純物質と混合物の区別が説明できる。 | 3 | |
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。 | 3 | |
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。 | 3 | |
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。 | 3 | |
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。 | 3 | |
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。 | 3 | |
価電子の働きについて説明できる。 | 3 | |
原子のイオン化について説明できる。 | 3 | |
代表的なイオンを化学式で表すことができる。 | 3 | |
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。 | 3 | |
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。 | 3 | |
イオン式とイオンの名称を説明できる。 | 3 | |
イオン結合について説明できる。 | 3 | |
共有結合について説明できる。 | 3 | |
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。 | 3 | |
原子の相対質量が説明できる。 | 3 | |
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。 | 3 | |
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。 | 3 | |
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。 | 3 | |
気体の体積と物質量の関係を説明できる。 | 3 | |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 3 | |
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。 | 3 | |
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。 | 3 | |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 | 3 | |
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。 | 3 | |
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。 | 3 | |
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。 | 3 | |
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。 | 3 | |
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。 | 3 | |
中和反応がどのような反応であるか説明できる。 | 3 | |
中和滴定の計算ができる。 | 3 | |
酸化還元反応について説明できる。 | 3 | |
ダニエル電池についてその反応を説明できる。 | 3 | |
電気分解反応を説明できる。 | 3 | |
ファラデーの法則による計算ができる。 | 3 | |