概要:
近代以降のすぐれた文章を教材とする。
日本の現代・近代・古代についての多様で個性的な文章を、精緻に把握し、さらに内容を批判的に検討する。
常用漢字の小テストをほぼ毎回実施し、漢字力の向上を図る。
授業の進め方・方法:
最初に漢字テストを実施し、その後、テキストを読解していくが、その際、発問することを心がけるので、それらの問いに積極的に答えてほしい。
注意点:
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業の目的と概要 評価の仕方の説明 |
授業の目的と概要、また評価の仕方を理解する。
|
2週 |
現代日本人の精神性(自分らしく生きる①) 「である」ことと「する」こと(1) |
「権利の上に眠る」ことがどういうことか、理解する。
|
3週 |
「である」ことと「する」こと(2) |
近代社会における制度の考え方について理解する。
|
4週 |
「である」ことと「する」こと(3) |
「である」社会と「である」道徳がどうとうものか、理解する。
|
5週 |
「である」ことと「する」こと(4) |
「する」組織の台頭について理解する。
|
6週 |
「である」ことと「する」こと(5) |
経済の世界と政治の世界での「する」ことと「である」こ とについて理解する。
|
7週 |
「である」ことと「する」こと(6) |
市民生活と政治のあり方について理解する。
|
8週 |
中間試験 |
|
2ndQ |
9週 |
「である」ことと「する」こと(7) |
「する」価値と「である」価値の倒錯がいかなることか、 理解する。
|
10週 |
「である」ことと「する」こと(8) |
学問や芸術における価値の意味を理解する。
|
11週 |
「である」ことと「する」こと(9) |
「である」ことと「する」ことの再転換とは何を意味する か、理解する。
|
12週 |
自己実現に向けて(自分らしく生きる②) 山月記(1) |
主人公「李徴」の「自分らしく生きる」ことの挫折につい て理解する。
|
13週 |
山月記(2) |
李徴が昔の友・袁傪と再会する場面設定を理解する。
|
14週 |
山月記(3) |
虎になった理由を、李徴自ら不明とする点を理解する。
|
15週 |
期末試験 |
|
16週 |
山月記(4) |
李徴が自己分析して得た、虎になった理由を理解する。
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
近代日本エリートの一つの生き方(自分らしく生きる③) 舞姫(1) |
留学中の無念さを文に綴る主人公の企図を理解する。
|
2週 |
舞姫(2) |
主人公の生い立ちとドイツ留学の事情を理解する。
|
3週 |
舞姫(3) |
留学中における主人公の自我の覚醒について理解する。
|
4週 |
舞姫(4) |
少女との交際を誤解され、主人公が免官される経緯を理解 する。
|
5週 |
舞姫(5) |
主人公が窮地に立たされたとき、二人の人物に支援された ことを理解する。
|
6週 |
舞姫(6) |
主人公が自分らしく生きた期間があったことを理解する。
|
7週 |
舞姫(7) |
エリスの妊娠、友との再会、大臣の信任により、動揺する 主人公の心情を理解する。
|
8週 |
中間試験 |
|
4thQ |
9週 |
舞姫(8) |
帰国することを承諾して、エリスを裏切ることになった主 人公の苦悩を理解する。
|
10週 |
舞姫(9) |
小説の持つ「考えさせる力」について理解する。
|
11週 |
人麿の歌についての実証的な鑑賞(実証の大切さ) 近江のまぼろし(1) |
万葉集30・31の歌における「三つの疑問」について理解する。
|
12週 |
近江のまぼろし(2) |
万葉集29の歌についての、従来の解釈に関する不審な点を理解する。
|
13週 |
近江のまぼろし(3) |
忍熊王について人麿が歌ったことを実証的に理解する。
|
14週 |
近江のまぼろし(4) |
万葉集264の歌も忍熊王の悲劇を歌ったものであることを 実証的に理解する。
|
15週 |
期末試験 |
|
16週 |
近江のまぼろし(5) |
先の「三つの疑問」点に関する答えを実証的に理解する。
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 3 | |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 3 | |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 3 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 3 | |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 3 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 3 | |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 3 | |