生化学

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 生化学
科目番号 3K015 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 ヴォート生化学(上)(下):ヴォート:東京化学同人
担当教員 安西 高廣

到達目標


□タンパク質、核酸、糖質、脂質の構造を説明できる。
□単糖と多糖の例を説明できる。
□タンパク質を構成するアミノ酸の側鎖の化学的特徴とタンパク質の立体構造について説明できる。
□DNAの複製、転写、翻訳の概要を説明できる。
□酵素の一般的性質を説明できる。
□解糖、クエン酸回路、電子伝達と酸化的リン酸化が説明できる。
□アミノ酸代謝を説明できる。
□ヌクレオチド代謝を説明できる。
□脂質代謝を説明できる。
□光合成の明反応・暗反応を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1タンパク質、核酸、糖質、脂質の構造を説明できるタンパク質、核酸、糖質、脂質の構造を理解できるタンパク質、核酸、糖質、脂質の構造を理解できない
評価項目2単糖と多糖の例を説明できる単糖と多糖の例を理解できる単糖と多糖の例を理解できない
評価項目3タンパク質を構成するアミノ酸の側鎖の化学的特徴とタンパク質の立体構造について説明できるタンパク質を構成するアミノ酸の側鎖の化学的特徴とタンパク質の立体構造について理解できるタンパク質を構成するアミノ酸の側鎖の化学的特徴とタンパク質の立体構造について説明できない
評価項目4DNAの複製、転写、翻訳の概要を説明できるDNAの複製、転写、翻訳の概要を理解できるDNAの複製、転写、翻訳の概要を説明できない
評価項目5酵素の一般的性質を説明できる 酵素の一般的性質を理解できる酵素の一般的性質を説明できない
評価項目6酵素反応の基本式(ミカエリス・メンテン式)を説明できる。酵素反応の基本式(ミカエリス・メンテン式)を理解できる。酵素反応の基本式(ミカエリス・メンテン式)を説明できない。
評価項目7解糖、発酵、クエン酸回路、電子伝達と酸化的リン酸化が説明できる解糖、発酵、クエン酸回路、電子伝達と酸化的リン酸化が理解できる解糖、発酵、クエン酸回路、電子伝達と酸化的リン酸化が説明できな
評価項目8アミノ酸代謝を説明できるアミノ酸代謝を理解できるアミノ酸代謝を理解できない
評価項目9脂質代謝を説明できる脂質代謝を理解できる脂質代謝を説明できる
評価項目10光合成の明反応・暗反応を説明できる光合成の明反応・暗反応を理解できる光合成の明反応・暗反応を説明できない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生物を構成する基本的な物質の構造や性質を学び、生体内で働く様々な物質の代謝に関する基本的機構を学ぶことに
より、生命活動は生体エネルギーによって支えられていることを理解する。
授業の進め方・方法:
教科書と自作プリントを用いた授業。理解を深めるために、演習を導入
注意点:
授業を休まない。ノートをしっかりとる。疑問点は質問する。演習の提出物がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 生化学の歴史 生物の誕生、化学進化、RNAワールド、生物進化
2週 アミノ酸(1) アミノ酸の構造と分類
3週 アミノ酸(2) 等電点、立体構造、ペプチド結合
4週 タンパク質(1) 一次構造~四次構造、立体構造の安定化
5週 タンパク質(2) 変性、ゲルろ過クロマトグラフィー、タンパク質の分類
6週 タンパク質(3) タンパク質の機能について説明できる
7週 糖質(1) 糖の定義、分類、単糖の化学構造を説明できる
8週 糖質(2) 各種の異性体について理解する。グリコシド結合、多糖の例を説明できる
2ndQ
9週 脂質(1) 脂質の定義、分類を理解し、脂質の機能を理解する
10週 脂質(2) TAGの構造、脂肪酸の構造を説明できる。
11週 脂質(3) 脂質二重層について説明できる。細胞膜の化学的性質を理解する。
12週 核酸(1) ヌクレオチドの構造を理解する。DNA二重らせん構造を理解
13週 核酸(2) 半保存的複製の理解
14週 核酸(3) セントラルドグマ、複製の分子機構を説明できる
15週 核酸(4) RNAの種類と働きが列挙できる
16週 酵素(1) 酵素の構造と酵素-基質複合体について理解する。酵素の性質(基質特異性(立体特異性と構造特異性)、最適温度、最適pH、基質濃度)について理解する。
後期
3rdQ
1週 酵素(2) 補酵素や補欠因子の働きを列挙できる。酵素科生の調節について理解する。酵素命名の基本がわかる。
2週 酵素(3) 酵素反応の速度、ミカエリスメンテン式、反応速度データの解析(ラインウィーバー・バークプロット)、酵素反応の各種阻害がわかる    
3週 代謝 異化と同化がわかる。好気的代謝におけるATPの収支について説明できる
4週 解糖と発酵 解糖系とアルコール発酵、ホモ乳酸発酵の過程を理解する
5週 クエン酸回路と酸化的リン酸化(1) クエン酸回路、電子伝達系と酸化的リン酸化がわかる
6週 クエン酸回路と酸化的リン酸化(2) 好気的代謝におけるATPの収支について説明できる
7週 脂質代謝(1) 脂肪酸の活性化とβ酸化について理解する
8週 脂質代謝(2) 偶数炭素脂肪酸と奇数炭素脂肪酸の代謝過程を理解する
4thQ
9週 アミノ酸代謝(1) アミノ酸の脱アミノ、尿素サイクルについて理解する
10週 アミノ酸代謝(2) 個々のアミノ酸の代謝分解について理解する
11週 核酸代謝(1) プリンリボヌクレオチドの合成(de novo合成経路、サルベージ経路)、ピリミジンリボヌクレオチド(de novo合成経路)およびデオキシリボヌクレオチドの合成について理解する
12週 核酸代謝(2) ヌクレオチドの分解(プリン塩基の異化、ピリミジン塩基の異化)について理解する
13週 光合成(1) 光合成色素の働きを理解する
14週 光合成(2) 明反応の仕組みを理解する
15週 光合成(3) 炭酸固定の過程を理解する
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000