到達目標
□原核微生物、真核微生物の特徴を説明できる。
□微生物の増殖曲線について説明できる。
□微生物の培養方法について説明できる。
□微生物が有する機能を工学的に利用する立場から微生物を理解できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
| 評価項目1 | 微生物研究の歴史、構造や分類について説明できる | 微生物研究の歴史、構造や分類について理解できる | 微生物研究の歴史、構造や分類について説明できない |
| 評価項目2 | 微生物の増殖、培養、滅菌、代謝の多様性について説明できる | 微生物の増殖、培養、滅菌、代謝の多様性について理解できる | 微生物の増殖、培養、滅菌、代謝の多様性について説明できない |
| 評価項目3 | 微生物とヒトとの関わりについて説明できる | 微生物とヒトとの関わりについて理解できる | 微生物とヒトとの関わりについて説明できない |
| 評価項目4 | 微生物の利用（医療、食品、環境など）について説明できる | 微生物の利用（医療、食品、環境など）について理解できる | 微生物の利用（医療、食品、環境など）について説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
細菌やカビなどの微生物は、病気、食中毒、腐敗などのように、どちらかというと負の印象が強いが、我々の周りには、我々の生活に大いに役立っているものが数多くある。しかし、どちらも微生物の生命活動に基づく結果に過ぎない。また微生物は構造が簡単であり、生命現象も高等生物とは比べものにならないほど単純なことから、生命現象そのものの研究材料として深く研究され、多くの重要な情報を我々に提供している。この講義では、微生物の種類や構造、代謝、増殖など、基本的な事項について学習し、医療、食品、環境・農業などへの微生物の利用について学ぶ。
授業の進め方・方法:
教室での通常の講義形式．必要に応じて，スライドによる講義と資料の配布を行う．
注意点:
本科目は学修単位なので，授業時間30単位時間に加えて，自学自習時間60単位時間が授業の前後に必要となります．具体的な学修内容は授業時間に説明しますが，課題の提出などの他に，自主的な予習復習を行うことで理解が深まります．
身近な微生物の特徴を知り，微生物との付き合い方を考えましょう．
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 前期 |
| 1stQ |
| 1週 |
微生物とは
微生物の形態 |
微生物研究の歴史，構造と分類について理解できる
微生物の形態と表層構造について理解できる
|
| 2週 |
培養と滅菌 |
培養と増殖，保存と殺菌について理解できる
|
| 3週 |
代謝の多様性 |
微生物の代謝，発酵について理解できる
微生物の呼吸，光合成について理解できる
|
| 4週 |
グラム陽性菌 |
低GCグラム陽性菌と高GCグラム陽性菌の主要な細菌の特徴について理解できる
|
| 5週 |
プロテオバクテリア |
酢酸菌，シュードモナス，腸内細菌の特徴について理解できる
|
| 6週 |
その他の細菌と古細菌 |
光合成細菌，好熱性細菌の特徴について理解できる
古細菌，極限環境微生物の特徴について理解できる
|
| 7週 |
真核微生物とウイルス |
真菌，ウイルスの特徴について理解できる
|
| 8週 |
中間試験 |
これまでの内容の試験に対して60％以上の点数をとる
|
| 2ndQ |
| 9週 |
感染症 |
病原体の感染機構とヒトの免疫系の概要について理解できる
|
| 10週 |
レッドバイオテクノロジー |
医療・健康に関連する微生物の利用について理解できる
|
| 11週 |
医薬品の探索と生産 |
医薬品などの探索研究や応用例について理解できる
創薬やデザインについて理解できる
|
| 12週 |
ホワイトバイオテクノロジー |
食品に関連する微生物の利用について理解できる
|
| 13週 |
食品加工技術と微生物とのかかわり |
食品安全にかかわる微生物の殺菌技術などについて理解できる
|
| 14週 |
グリーンバイオテクノロジー |
環境・農業に関連する微生物について理解できる
|
| 15週 |
定期試験 |
|
| 16週 |
身近な微生物と極限環境微生物の応用 |
生物の多様性とその利用について理解できる
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
| 分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
| 専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。 | 4 | 前1 |
| 葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。 | 4 | 前1 |
| 免疫系による生体防御のしくみを説明できる。 | 4 | 前11 |
| 生物工学 | 原核微生物の種類と特徴について説明できる。 | 4 | 前1 |
| 真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。 | 4 | 前1 |
| 微生物の増殖(増殖曲線)について説明できる。 | 4 | 前3 |
| 微生物の育種方法について説明できる。 | 4 | 前12 |
| 微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。 | 4 | 前3 |
| アルコール発酵について説明でき、その醸造への利用について説明できる。 | 4 | 前4 |
| 食品加工と微生物の関係について説明できる。 | 4 | 前13 |
| 抗生物質や生理活性物質の例を挙げ、微生物を用いたそれらの生産方法について説明できる。 | 4 | 前12 |
| 微生物を用いた廃水処理・バイオレメディエーションについて説明できる。 | 4 | 前14 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
| 総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 10 | 0 | 10 | 100 |
| 基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 5 | 0 | 5 | 50 |
| 専門的能力 | 40 | 0 | 0 | 5 | 0 | 5 | 50 |
| 分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |