到達目標
□ 20世紀の歴史を学ぶことにより、現代世界の課題を見出し、その解決に向けて思考し、行動するための知的訓練
を積むことができる。
□ 20世紀の世界の諸地域における歴史的事象を、諸地域間の相互連関のもとに理解することを通じて、世界の一体
化の実態について新たな視点を獲得できる。
□ 20世紀の歴史をグローバルヒストリーの観点から解釈することにより、歴史的事象を多様な角度から考察するた
めの知的訓練を積むことができる。
□ 20世紀の歴史についての現在の研究状況の一端に触れることを通じて、偏狭なナショナリズムや偏見にとらわれ
ることのない、他者との相互理解を目指す歴史認識を身につけることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 20世紀の歴史の基本的な事実関係を理解し、読書などを通じて、さらに理解を深めることができる。 | 20世紀の歴史の基本的な事実関係を理解できる。 | 20世紀の歴史の基本的な事実関係を理解できていない。 |
評価項目2 | 20世紀の歴史をグローバルヒストリーの観点から解釈することにより、歴史的事象を多様な角度から考察するた
めの知的訓練を積むことができる。 | 20世紀の歴史をグローバルヒストリーの観点から解釈することができる。 | 20世紀の歴史をグローバルヒストリーの観点から解釈することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
・本科目は学修単位科目であり、授業時間30時間に加えて、自学自習時間60時間が必要である。
・講義や教科書の講読を通じて、20世紀の世界史の基本的な知識を身につける。
・講義の内容に関係する資料や参考図書を読み込み、少人数での議論などを通じて、20世紀の世界史を多様な観点か
ら考察し、学習内容の理解を深める。
・授業内容についての小論文や夏休みのレポート課題の作成を通じて、学習内容の定着を図るとともに、自らの見解
を論理的に表現する訓練を行う。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。講義の内容や文献・資料の講読にもとづいたグループでの議論や小論文の作成なども実施する。
注意点:
1年次の「歴史」で学習した内容を前提に授業を進めます。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
20世紀の歴史をいかに理解するか。 「長い20世紀」について。
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2週 |
帝国主義の時代 |
20世紀の背景はいかに形成されたか。 ・列強により分割される世界 ・帝国主義の背景 ・支配と被支配の構造
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3週 |
第一次世界大戦とその影響(1) |
世界大戦は、列強およびその植民地にいかなる影響を 及ぼしたか。
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4週 |
第一次世界大戦とその影響(2) |
・第一次世界大戦と総力戦
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5週 |
第一次世界大戦とその影響(3) |
・帝国支配の動揺と再編
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6週 |
世界恐慌と1930年代(1) |
恐慌が世界に与えた影響について。 ・世界恐慌の影響 ・恐慌後の欧米
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7週 |
世界恐慌と1930年代(2) |
・1930年代のアジア
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
第二次世界大戦(1) |
第二次世界大戦が植民地帝国に及ぼした影響。 ・大戦の背景
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10週 |
第二次世界大戦(2) |
大戦の経過
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11週 |
第二次世界大戦(3) |
・ヨーロッパにおける戦争
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12週 |
第二次世界大戦(4) |
・アジアにおける戦争
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13週 |
現代国際体制の成立と展開(1) |
戦後世界において植民地の独立と冷戦はどのように関 連していたか。 ・脱植民地化の進展
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14週 |
現代国際体制の成立と展開(2) |
・冷戦の展開
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15週 |
現代国際体制の成立と展開(3) |
・「長い20世紀」の終焉
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16週 |
前期定期試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地歴 | 産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。 | 3 | |
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。 | 3 | |
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。 | 3 | |
日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。 | 3 | |
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。 | 3 | |
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。 | 3 | |
地理歴史的分野 | 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 3 | |
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 3 | |
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 3 | |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | 授業中の課題 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |