分子生物学

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 分子生物学
科目番号 4K021 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 基礎分子生物学 第4版 東京化学同人
担当教員 大和田 恭子

到達目標

□遺伝関連物質について説明できる。
□遺伝情報の保存、DNAの変異、損傷、修復について説明できる。
□DNAの組換えについて説明できる。
□RNAの合成および加工について説明できる。
□遺伝情報の発現について説明できる。
□細胞内のシグナル伝達のしくみを説明できる。
□免疫応答の多様性を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1□遺伝関連物質について説明できる。□遺伝関連物質について理解できる□遺伝関連物質について説明できない
評価項目2遺伝情報の保存、DNAの変異、損傷、修復について説明できる遺伝情報の保存、DNAの変異、損傷、修復について理解できる遺伝情報の保存、DNAの変異、損傷、修復について説明できない
評価項目3DNAの組換えについて説明できるDNAの組換えについて理解できるDNAの組換えについて説明できない
評価項目4RNAの合成および加工について説明できるRNAの合成および加工について理解できるRNAの合成および加工について説明できない
評価項目5遺伝情報の発現について説明できる遺伝情報の発現について理解できる遺伝情報の発現について説明できない
評価項目6細胞内のシグナル伝達のしくみを説明できる細胞内のシグナル伝達のしくみを理解できる細胞内のシグナル伝達のしくみを説明できない
評価項目7免疫応答の多様性を説明できる免疫応答の多様性を理解できる免疫応答の多様性を説明できない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
遺伝子の本体、機能、発現、複製を中心とする分子生物学の基本について、その発見の歴史や発想、細胞内のシグナル伝達のしくみ、
分子レベルの免疫応答の多様性について学習する。
授業の進め方・方法:
教科書を中心とした講義形式、理解を確認するために小テストを行う
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 分子生物学の発展 分子生物学の発展と将来
2週 DNAとRNA DNAとRNAの構造、種類、物理的性質
3週 アミノ酸とタンパク質 タンパク質の高次構造、変性、分類と機能を理解する
4週 遺伝情報の保存とDNA合成酵素 半保存的複製、不連続DNA合成、DNAポリメラーゼについて
5週 DNAの複製 複製の分子機構、ローリングサークル型複製、DNAの末端複製問題について
6週 DNAの変異、損傷 変異の種類、損傷を理解する
7週 DNAの修復 除去修復、組換え修復、SOS応答について理解する
8週 RNA合成 遺伝子発現と転写を理解する
4thQ
9週 RNA加工 RNAの転写後修飾
10週 タンパク質の合成 翻訳、コドンについて理解する
11週 真核生物のゲノム ゲノムDNAの構成要素、トランスポゾン
12週 真核生物のゲノム ゲノムの有効利用戦略、包括的ゲノム解析とオミクス
13週 免疫応答 細胞性免疫と液性免疫、抗体酸性のしくみを学習する
14週 免疫応答 免疫応答の多様性のしくみを理解する
15週 分子生物学が関わる技術 遺伝子改変動物の作成、ゲノム医学について理解し、安全性の理解を深める
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス生物の共通性と進化の関係について説明できる。4
生物に共通する性質について説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物化学タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。4
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。4
単糖と多糖の生物機能を説明できる。4
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。4
グリコシド結合を説明できる。4
多糖の例を説明できる。4
脂質の機能を複数あげることができる。4
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。4
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。4
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。4
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。4
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。4
タンパク質の高次構造について説明できる。4
ヌクレオチドの構造を説明できる。4
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。4
DNAの半保存的複製を説明できる。4
RNAの種類と働きを列記できる。4
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。4
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。4
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。4
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。4
生物工学原核微生物の種類と特徴について説明できる。4
真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。4
微生物の増殖(増殖曲線)について説明できる。4
微生物の育種方法について説明できる。4
微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000