社会政策

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 社会政策
科目番号 5K001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 授業内で指示する
担当教員 坂井 晃介

到達目標

・社会政策の体系を理解し、福祉国家や保険・税制との関わりから説明することができる。
・社会政策の歴史的前提と発展過程を理解し、国ごとの特性の違いを大まかに説明することができる。
・市場と労働や健康、不平等など、社会政策が対象とする社会の課題や問題を理解し、その特性を説明することができる。
・貧困や障害、ジェンダーなど、社会政策のトピックを理解するための分析概念を理解し、説明することができる。
・社会保障制度や労働政策など、現代の社会的課題への社会政策的対応のバリエーションを大まかに説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1保険や税制、福祉国家などについて、その概念を詳細に説明できる。保険や税制、福祉国家などについて、その概念をおおまかに説明できる。保険や税制、福祉国家などについて、その概念を説明できない。
評価項目2社会政策や保険制度の歴史的前提を詳細に説明できる。社会政策や保険制度の歴史的前提をおおまかに説明できる。社会政策や保険制度の歴史的前提を説明できない。
評価項目3日本の労働条件や貧困など、社会政策のトピックを詳細に説明できる。日本の労働条件や貧困など、社会政策のトピックをおおまかに説明できる。日本の労働条件や貧困など、社会政策のトピックを説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会政策の特性を多面的に理解することを目的とする。歴史的展開を押さえた上で、現代の社会が抱える課題とそれへの社会政策的制度のバリエーション、およびその問題点を議論する。それにより、受講者自身に関わるテーマだけでなく、属性の異なる他者が直面する状況への理解を深め、想像力をより豊かにすることが目指される。受講者それぞれが社会政策につき自身の考えをもち、実生活に活かすことができるようにする。
授業の進め方・方法:
進行形式は、配布するレジュメと板書を用いた講義による。講義では時事的なトピックを適宜取り上げつつ、社会政策に関する多様なテーマ(労働・健康・障害・貧困と不平等・人口と家族・ジェンダー)につき概論的な検討を行う。毎回の授業でリアクションペーパーを提出してもらう。内容理解のために、適宜グループワークやディスカッションを実施する。
注意点:
毎回の講義で取り上げられるテーマについて、問題状況の把握、理論的ー規範的分析、制度理解という三つの水準を区別するよう努めることが望まれる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション
授業の概要説明
2週 社会政策とはなにか 社会政策の体系、福祉国家、税制と社会保障
3週 社会政策とはなにか 保険の特性と歴史性
4週 社会政策の歴史 「社会問題」の発見と歴史的経緯
5週 社会政策の歴史 日本における社会政策の発展と特性
6週 市場と労働条件 雇用、賃金、労使関係、失業
7週 市場と労働条件 労働規制と労災保険
8週 中間試験
4thQ
9週 健康と医療 健康リスクと健康格差、医療制度の多面性
10週 障害と社会政策 障害の捉え方、障害者政策の展開と課題
11週 市場と労働条件 貧困の捉え方、不平等と社会的排除
12週 市場と労働条件 セーフティネット、社会保険、社会的包摂
13週 人口変動と生活 少子高齢化、家族の位置付け、育児と介護
14週 人口変動と生活 年金保険、介護保険、育児支援とライフスタイル
15週 福祉とジェンダー 福祉国家批判、フェミニズム、異性愛主義
16週 期末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000