到達目標
・社会政策の体系を理解し、福祉国家や保険・税制との関わりから説明することができる。
・社会政策の歴史的前提と発展過程を理解し、国ごとの特性の違いを大まかに説明することができる。
・市場と労働や健康、不平等など、社会政策が対象とする社会の課題や問題を理解し、その特性を説明することができる。
・貧困や障害、ジェンダーなど、社会政策のトピックを理解するための分析概念を理解し、説明することができる。
・社会保障制度や労働政策など、現代の社会的課題への社会政策的対応のバリエーションを大まかに説明することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 保険や税制、福祉国家などについて、その概念を詳細に説明できる。 | 保険や税制、福祉国家などについて、その概念をおおまかに説明できる。 | 保険や税制、福祉国家などについて、その概念を説明できない。 |
評価項目2 | 社会政策や保険制度の歴史的前提を詳細に説明できる。 | 社会政策や保険制度の歴史的前提をおおまかに説明できる。 | 社会政策や保険制度の歴史的前提を説明できない。 |
評価項目3 | 日本の労働条件や貧困など、社会政策のトピックを詳細に説明できる。 | 日本の労働条件や貧困など、社会政策のトピックをおおまかに説明できる。 | 日本の労働条件や貧困など、社会政策のトピックを説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
社会政策の特性を多面的に理解することを目的とする。歴史的展開を押さえた上で、現代の社会が抱える課題とそれへの社会政策的制度のバリエーション、およびその問題点を議論する。それにより、受講者自身に関わるテーマだけでなく、属性の異なる他者が直面する状況への理解を深め、想像力をより豊かにすることが目指される。受講者それぞれが社会政策につき自身の考えをもち、実生活に活かすことができるようにする。
授業の進め方・方法:
進行形式は、配布するレジュメと板書を用いた講義による。講義では時事的なトピックを適宜取り上げつつ、社会政策に関する多様なテーマ(労働・健康・障害・貧困と不平等・人口と家族・ジェンダー)につき概論的な検討を行う。毎回の授業でリアクションペーパーを提出してもらう。内容理解のために、適宜グループワークやディスカッションを実施する。
注意点:
毎回の講義で取り上げられるテーマについて、問題状況の把握、理論的ー規範的分析、制度理解という三つの水準を区別するよう努めることが望まれる。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
イントロダクション
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授業の概要説明
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2週 |
社会政策とはなにか |
社会政策の体系、福祉国家、税制と社会保障
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3週 |
社会政策とはなにか |
保険の特性と歴史性
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4週 |
社会政策の歴史 |
「社会問題」の発見と歴史的経緯
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5週 |
社会政策の歴史 |
日本における社会政策の発展と特性
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6週 |
市場と労働条件 |
雇用、賃金、労使関係、失業
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7週 |
市場と労働条件 |
労働規制と労災保険
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
健康と医療 |
健康リスクと健康格差、医療制度の多面性
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10週 |
障害と社会政策 |
障害の捉え方、障害者政策の展開と課題
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11週 |
市場と労働条件 |
貧困の捉え方、不平等と社会的排除
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12週 |
市場と労働条件 |
セーフティネット、社会保険、社会的包摂
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13週 |
人口変動と生活 |
少子高齢化、家族の位置付け、育児と介護
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14週 |
人口変動と生活 |
年金保険、介護保険、育児支援とライフスタイル
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15週 |
福祉とジェンダー |
福祉国家批判、フェミニズム、異性愛主義
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16週 |
期末試験
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評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |