社会政策

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 社会政策
科目番号 5K001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 原田 玄機

到達目標

①社会政策が成立した背景について説明することができる。
②社会政策の全体像と各制度について説明することができる。
③社会政策の現代的論点を説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会政策が成立した背景を詳細に説明することができる。社会政策が成立した背景をおおまかに説明することができる。社会政策が成立した背景を説明することができない。
評価項目2社会政策の全体像と各制度を詳細に説明することができる。社会政策の全体像と各制度をおおまかに説明することができる。社会政策の全体像と各制度を説明することができない。
評価項目3社会政策の現代的論点を詳細に説明することができる。社会政策の現代的論点をおおまかに説明することができる。社会政策の現代的論点を説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまで学習してきた社会科カリキュラムをふまえて、社会政策について学ぶことで、社会政策の具体的制度のみならず、その背景となる歴史的・政治経済的・理念的な前提や、今後の論点について理解することを目的とする。
それにより、受講者自身に関わるテーマについて理解すると同時に、属性の異なる他者が直面する状況への理解を深め、想像力をより豊かにし、今後の学びの前提となる理解を得ることを目指す。
授業の進め方・方法:
進行形式は、配布するレジュメと板書を用いた講義による。講義では、社会政策に関する多様なテーマ(労働・健康・障害・貧困と不平等・人口と家族・ジェンダー)につき概論的な検討を行う。毎回の授業でリアクションペーパーを提出してもらう。内容理解のために、適宜グループワークやディスカッションを実施する。
注意点:
・ただ単語を覚えるのではなく、「なぜこうなっているのか?」という問いを大事にしてください。
・なるべく双方向の授業としたいと考えていますので、積極的な参加を望みます。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 なぜ・誰のために社会政策があるのか 福祉国家の概念・社会政策の体系・社会政策の基礎となる理念を理解する。
2週 社会政策の前提問題①:格差と貧困 格差と貧困の現状、捉え方の変化を理解する。
3週 社会政策の前提問題②:財政 財政の現状、社会保障関係費と社会保障給付費について理解する。
4週 社会政策の基本手法 社会保険と税の特徴、社会保険と民間保険の特徴、現金給付と現物給付の特徴を理解する。
5週 社会政策の歴史 日本における社会政策の生成を学ぶことで、家族と雇用に偏ったという日本の生活保障システムの特徴を理解する。
6週 市場と労働条件 日本型雇用システムを理解したうえで、それと関連づけて労働問題と雇用保険ついて理解する。
7週 市場と労働条件 労働規制と労災保険について理解する。
8週 中間試験
4thQ
9週 健康 医療保険・医療提供体制について理解する。
10週 介護と介助 介護保険・障害者福祉について理解する。
11週 年金 公的年金について理解する。
12週 貧困 生活保護・生活困窮者自立支援制度について理解する。あわせて、貧困と住宅問題が関係することを理解する。
13週 社会政策の論点:人口・育児 日本の人口減少の要因を理解したうえで、子育て支援制度について理解する。
14週 社会政策の論点:ジェンダー ジェンダーの基本的知識、福祉国家においてジェンダーが問題となる場面について理解する。
15週 社会政策の論点:ソーシャルワーク ソーシャルワークの基本的知識、社会政策のトレンドの変化について理解する。
16週 期末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ授業への積極性・課題(ワークシート、リアクションペーパー)合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000