社会政策

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 社会政策
科目番号 5K001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 半田 諒志

到達目標

①社会政策が成立した背景を説明することができる。
②社会政策の全体像と各制度を説明することができる。
③社会政策の現代的論点を説明することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会政策が成立した背景を詳細に説明できる。社会政策が成立した背景をおおまかに説明できる。社会政策が成立した背景を説明できない。
評価項目2社会政策の全体像と各制度を詳細に説明できる。社会政策の全体像と各制度をおおまかに説明できる。社会政策の全体像と各制度を説明できない。
評価項目3社会政策の現代的論点を詳細に説明できる。社会政策の現代的論点をおおまかに説明できる。社会政策の現代的論点を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
自分たちがかかわらざるを得ない社会政策について学ぶことで、制度の知識をつけるだけでなく、その背景となる歴史的・政治経済的・理念的な前提や今後の論点について理解することを目的とする。それにより、受講者自身に関わるテーマについて理解すると同時に、属性の異なる他者が直面する状況への理解を深め、想像力を豊かにし、今後の学びの前提となる理解を得ることを目指す。
授業の進め方・方法:
進行形式は、配布するレジュメと板書を用いた講義による。講義では、社会政策に関する多様なテーマ(労働・健康・障害・貧困と不平等・人口と家族・ジェンダー)につき概論的な検討を行う。内容理解のために、適宜グループワークやディスカッションを実施する。
注意点:
・制度や政策を自明視せずに、なぜこんなものが成り立っているのだろうかと考えるようにしてください。
・自身がこれまで学んできた専門知識と切り離さずに、講義を聞いてくれると嬉しいです。
・質問や発言は大歓迎です。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション 講義全体の概要(進め方)を説明する。社会政策の概要(取り扱う領域や方法、歴史)を理解する。
2週 福祉国家の誕生 福祉国家の基本的な問題である「貧困と格差」についての政策について理解する。
3週 社会政策の基本手法 現在の社会保障制度を概観する。
4週 社会政策の歴史 救貧法に始まる貧困対策から現代の福祉国家への歴史を概観する。
5週 福祉国家の揺らぎ 福祉国家を安定的に支えていた体制の弱まりを理解し、現代の福祉国家体制の問題点と今後の展望を理解する。
6週 雇用と市場 雇用と市場の観点から雇用政策を理解する。
7週 雇用関係と労働組合 雇用関係の歴史、労働者保護の政策について理解し、雇用政策の背景を理解する。
8週 中間試験
4thQ
9週 社会保険 公的年金をはじめとした社会保険について理解する。
10週 医療・福祉 医療供給システム、健康保険について理解する
11週 生活保護と支援 生活保護制度の成立と機能、問題点について理解する。
12週 障害者福祉 障害者福祉の歴史と社会政策に包摂される過程を理解する。
13週 家族政策 仕事と家庭の両立支援策や、子育て支援などの政策が必要とされる背景を理解する。
14週 ジェンダー 社会政策においてジェンダー的視点の必要性と、既存の政策の問題性を理解する。
15週 定期試験
16週 就労支援と社会的包摂 生活困窮の状態にある者や生きづらさを抱えた若者等の社会的包摂政策について、その必要性や問題点を理解する。

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ授業への積極性・課題(ワークシート、リアクションペーパー)合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000