到達目標
□光のもつ性質を理解し、分子との相互作用について説明できるようになる。
□光吸収により生成する励起状態の起こす諸過程を記述できるようになる。
□励起分子の起こす諸反応を理解し、例をもってそれを記述できるようになる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 光の量子としての性質を理解し、分子との相互作用について分かりやすく説明できる。 | 光の性質を理解し、分子との代表的な相互作用が理解できる。 | 光の性質や分子との相互作用にどのようなものがあるのか説明できない。 |
評価項目2 | 光励起された分子が、その後、どのような過程をたどるのか代表的なものを網羅して説明することができる。 | 光励起された分子の挙動の代表例を挙げることができる。 | 光励起された分子の挙動を全く説明できない。 |
評価項目3 | 励起分子の光物理過程、光化学過程の代表的なものを網羅して理解し、例を挙げて説明できる。 | 励起分子の光物理過程、光化学過程のいくつかについて説明できる。 | 励起分子の光物理過程、光化学過程を説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
主に以下の内容を扱う
光化学の原理
1)光と分子の相互作用
2)励起分子の起こす諸過程
3)物理過程(ケイ光、リン光、無輻射遷移)
4)有機分子の光化学反応
講義は指定教科書に沿って行う。中間試験前(主に4章あたりまで)、その後(主に5章、6章。7章、10章の一
部)。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。
注意点:
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
光化学とはなにか |
|
2週 |
光 |
光の二面性 物質との相互作用
|
3週 |
原子や分子の電子状態と光 |
原子軌道 混成軌道 分子軌道
|
4週 |
原子や分子の電子状態と光 |
LCAOによる分子軌道の記述
|
5週 |
原子や分子の電子状態と光 |
分子軌道計算法基礎
|
6週 |
分子と光の相互用 |
光吸収とJablonski図 一重項と三重項
|
7週 |
分子と光の相互用 |
遷移確率を支配する要因
|
8週 |
中間試験 |
|
4thQ |
9週 |
光励起に関係する諸過程と反応 |
色の発現とスペクトル 色素骨格の種類と構造
|
10週 |
光励起に関係する諸過程と反応 |
分子のエネルギー準位と遷移
|
11週 |
光励起に関係する諸過程と反応 |
光励起および緩和過程のダイナミクス スピン軌道相互作用と重原子効果
|
12週 |
光励起に関係する諸過程と反応 |
エネルギー移動 光励起電子移動
|
13週 |
光化学反応 |
光化学反応の種類と類型 タイプI,タイプII
|
14週 |
光化学反応 |
ラジカルの発生を伴う反応 光励起電子移動に基づく反応
|
15週 |
光化学反応 |
アルケンの光異性化と分子のエネルギー
|
16週 |
|
|
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 70 |
専門的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |