遺伝子工学

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和08年度 (2026年度)
授業科目 遺伝子工学
科目番号 5K018 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:基礎から学ぶ遺伝子工学 第3版 田村隆明/著 羊土社
参考書:遺伝子工学-基礎から応用まで- 野島博/著 東京化学同人
担当教員 安西 高廣

到達目標

□遺伝子工学について、その概念と基本事項について説明できる。
□遺伝子の発現機構とその調節について説明できる。
□遺伝子組換え技術の原理について説明できる。
□遺伝子や遺伝子組み換え産物の解析について説明できる。
□ゲノム編集とはどのような技術か説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1遺伝子の発現機構とその調節について説明できる遺伝子の発現機構とその調節について理解できる遺伝子の発現機構とその調節について説明できない
評価項目2遺伝子組換え技術の原理について説明できる遺伝子組換え技術の原理について理解できる遺伝子組換え技術の原理について説明できない
評価項目3遺伝子や遺伝子組み換え産物の解析について説明できる遺伝子や遺伝子組み換え産物の解析について理解できる遺伝子や遺伝子組み換え産物の解析について説明できない
評価項目4ゲノム編集技術の原理と応用例について説明できるゲノム編集技術の原理と応用例について理解できるゲノム編集技術の原理と応用例について説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
遺伝子工学の基礎となる分子生物学の知識から、遺伝子組換え技術、遺伝子解析、ゲノム編集技術の基本原理とその応用までを幅広く学習する。
この科目は国立研究開発法人で抗体医薬品の開発を担当した教員がその経験を活かし、遺伝子工学について授業を行う。
授業の進め方・方法:
講義および問題演習
注意点:
・本科目は学修単位なので、授業時間30時間に加えて、自学自習時間60時間が授業の前後に必要となる。
・事後学習として、授業内で指示する課題を提出すること。
・疑問点は適宜質問すること。
・3年生の生化学、4年生の分子生物学の内容を十分に理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

週 授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 DNAの基本構造と複製 遺伝子工学が扱う対象、DNAとは何か、その基本構造とセントラルドグマ、DNA複製について理解し説明できるようになる。
2週 遺伝子の発現とタンパク質合成 遺伝子の発現の仕組み(転写と翻訳)、タンパク質合成の過程を理解し説明できるようになる。
3週 DNAの切断・連結 遺伝子組換え技術の原理となるDNAの切断と連結の技術、制限酵素とDNAリガーゼの役割を理解し説明できるようになる。
4週 ベクターの基本とプラスミド 遺伝子を細胞に導入するためのベクターの役割と種類、特にプラスミドベクターの構造と機能を理解し説明できるようになる。
5週 プロモーターとオペレーター 遺伝子発現制御の基本的な仕組み、プロモーター、オペレーター、転写因子などの役割を理解し説明できるようになる。
6週 PCR法の原理と応用 PCR法の原理、反応に必要な試薬、サイクルごとの反応、PCRの応用例を理解し説明できるようになる。
7週 DNAシーケンシングの原理 DNAシーケンシングの原理、サンガー法、次世代シーケンサーなど、代表的なシーケンシング技術の基本原理を理解し、データ解析の基本的な考え方を理解する。
8週 前期中間試験 第1週から第7週までの内容について理解し、試験で60%以上の点数をとる。
2ndQ
9週 DNAライブラリーの作製 目的遺伝子をクローニングする基本的な流れ、DNAライブラリーの種類と作製方法、スクリーニングの原理を理解し説明できるようになる。
10週 核酸の取り扱いと検出 DNAやRNAの抽出、精製、検出方法について原理と応用を理解し説明できるようになる。
11週 細胞への遺伝子導入法 様々な細胞への遺伝子導入法(トランスフェクション、ウイルスベクターを用いた遺伝子導入など)の原理と特徴を理解し、説明できるようになる。
12週 遺伝子機能の解析 遺伝子の機能を解析するための手法の原理と応用を理解し、説明できるようになる。
13週 遺伝子発現と遺伝子産物の解析 RNAの網羅的解析やタンパク質間相互作用解析の重要性と基本的な手法の原理と応用を理解し、説明できるようになる。
14週 ゲノム編集技術 ゲノム編集技術の基本原理、特にCRISPR-Cas9システムの仕組み、ゲノム編集の応用例(基礎研究、医療、農業など)を理解し、説明できるようになる。
15週 前期定期試験 第9週から第14週までの内容について理解し、試験で60%以上の点数をとる。
16週 まとめ 前期に学習した内容について理解し、説明できるようになる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物化学タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。4
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。4
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。4
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。4
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。4
タンパク質の高次構造について説明できる。4
ヌクレオチドの構造を説明できる。4
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。4
DNAの半保存的複製を説明できる。4
RNAの種類と働きを列記できる。4
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。4
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。4
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。4
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。4
生物工学原核微生物の種類と特徴について説明できる。4
真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。4
微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。4
抗生物質や生理活性物質の例を挙げ、微生物を用いたそれらの生産方法について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000