細胞工学

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 細胞工学
科目番号 5K021 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:ヴォート生化学(上)第4版;ヴォート;東京化学同人, 参考書:ヴォート生化学(下)第4版;ヴォート;東京化学同人, 参考書:フォトサイエンス生物図録;鈴木孝仁監修;数研出版,参考書:理工系のための生物学;坂本順司;裳華房,参考書:再生医療のための細胞生物学;関口清俊編著;コロナ社,参考書:Essential細胞生物学;Bruce Albertsら;南江堂
担当教員 大岡 久子

到達目標

□細胞工学の基礎となる細胞の構造と機能について説明できる.
□細胞工学に必要な細胞連絡(輸送やシグナル伝達など)について説明できる.
□細胞工学の基本的な技術について説明できる.
□細胞工学の医療などへの応用について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1細胞の構造と機能について説明できる細胞の構造と機能について理解できる細胞の構造と機能について説明できない
評価項目2細胞連絡(輸送やシグナル伝達など)について細胞の構造や機能に基づいて説明できる細胞の膜輸送,シグナル伝達について理解できる細胞連絡について説明できない
評価項目3細胞工学の基本的な技術について細胞外マトリックスの特徴を踏まえて説明できる細胞工学の基本的な技術について説明できる細胞工学の基本的な技術について説明できない
評価項目4細胞工学の応用技術について,現状と問題点を提示しながら説明できる細胞工学の医療などへの応用について説明できる細胞工学の応用技術について説明できない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生命の基本単位となる「細胞」の基本的な構造と機能について学び,長い時間をかけて生物が進化させてきた仕組みを理解する.さらに培養技術を基本とした細胞の工学的な応用について学ぶ.
授業の進め方・方法:
板書を主体とした通常授業.必要に応じてプリント等を配布して説明する.
注意点:
ノートはしっかりとる.参考書や図録などは必要に応じて持参する.
疑問点は質問する.
本科目は学修単位なので,授業時間30単位時間に加えて,自学自習時間60単位時間が授業の前後に必要となる.具体的な学修内容は授業時間に説明するが,課題の提出などの他に,自主的な予習復習を行うことで理解が深まる.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 細胞工学とは
細胞の種類,構造,機能
細胞小器官
生命の基本単位である「細胞」について理解できる
細胞小器官を中心とした細胞の構造と機能について理解できる
2週 細胞周期とその制御 細胞周期とその制御について理解できる
3週 細胞膜の構造と機能 外界との境界に存在する細胞膜について理解できる
4週 細胞の膜輸送 生体内における膜輸送の種類について理解できる
膜輸送の輸送体とチャネルについて例を挙げて説明できる
5週 細胞のシグナル伝達
細胞のシグナル伝達について理解できる
それぞれの相互作用について理解できる
6週 細胞死
受容体(1)
アポトーシスなどの細胞死について理解できる
受容体の種類とはたらきについて理解できる
7週 受容体(2) GPCR,イオンチャネル内蔵型受容体,酵素連結型受容体について理解できる
8週 中間試験 これまでの内容の確認試験に対して60%以上とる
2ndQ
9週 細胞骨格(1) 微小管,中間径フィラメントについて理解できる
生体内でのはたらきについて説明できる
10週 細胞骨格(2)
筋収縮
アクチンフィラメントについて理解できる
筋収縮のしくみを理解できる
11週 組織
細胞外マトリックス
組織と細胞外マトリックスについて理解できる
動物細胞と植物細胞での違いを説明できる
12週 細胞結合
細胞結合について理解できる
結合様式とそのはたらきについて説明できる
13週 細胞増殖因子
幹細胞
分化全能性
細胞増殖因子について理解できる
幹細胞,分化全能性について理解できる
14週 細胞培養技術 細胞培養技術について理解できる
細胞培養技術の歴史と応用例を説明できる
15週 期末試験
16週 細胞工学の応用 細胞工学の応用について例を挙げて説明できる

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力3000001040
専門的能力5000001060
分野横断的能力0000000