概要:
この科目は,企業や研究開発法人等での研究開発,技術開発等の業務に携わった教員がその専門性を生かし,安全についての基礎,業務応用,最近の事例等を教授するものである。具体的には,大型実験装置による高温,有害ガス,危険物,大型設備の移動等の研究経験者による安全工学の基礎,危険性薬品の扱いに従事した担当者による危険物類の扱い,放射線取扱者による利用と安全,環境分析等の熟知教員による労働と安全等について,講義形式で授業を行う。凡そ以下の内容について学ぶ。
1.概論として,安全工学の概念,災害防止の基本原則,産業災害と原因,実験室における安全性確保について理解する。
2.化学薬品の取り扱いとして,危険物や火薬をはじめとする高エネルギー物質について安全な取り扱いや評価方法について理解する。
3.微量でも生体等に顕著な影響を与えるものの例として,放射線の安全確保及び環境への安全性の配慮について,その考え方を理解する。また,環境全般にわたる安全性配慮の現状について理解する。
4.労働衛生について,労働衛生の考え方について理解を深める。
5.化合物半導体産業における新技術の開発と安全について,青色レーザーディスクとプレーヤーの開発を例とした講義を受講し,理解する。
授業の進め方・方法:
安全工学の概念と安全に対する一般的な注意点等について,資料を配布し,4回の講義を実施する。
その後,産業界で活躍する人材が各分野(放射線と化学物質の安全確保と環境保全(3週),危険物の取り扱い(3週),労働衛生(2週),企業における新技術開発とリスク(2週))について講義を行う。
注意点:
本科目は学修単位であり,授業時間30時間に加え,授業の前後に60時間の自学自習を要する。講義時に指示のあった内容について調査等を行い,その内容についてまとめて授業に臨むこと。
一部の授業は英語で行われる。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 前期 |
| 1stQ |
| 1週 |
安全工学の概念 |
安全工学の定義、災害とその分類について理解する。また、災害防止の基本原則として、予防可能、損失偶然、原因継起、対策選定などについて知る。
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| 2週 |
産業災害と相互関係 安全のための一般的心得とユーティリティーに関する事故防止 |
工場火災、爆発災害、工業中毒、労働災害などについて知る。一般的な実験室における安全確保とガス、電気、水道などのユーティリティーにまつわる事故を未然に防ぐ注意点を知る。
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| 3週 |
機械工作、運搬作業、高所作業 防災(地震、火災)と応急処置 |
化学以外の産業にかかわる事故防止と災害などについて理解する。
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| 4週 |
医療機器開発における安全とリスクアセスメント |
医療機器開発を例にとり、生産活動と製品の安全性について理解する。生産活動におけるリスクアセスメントについて理解する。
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| 5週 |
化合物半導体産業における新技術開発と安全(1) |
化合物半導体産業における新技術の開発過程について、実際の青色レーザーディスクとプレーヤーの開発例を参考にした講義を受講し、内容を理解する。
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| 6週 |
化合物半導体産業における新技術開発と安全(2) |
化合物半導体産業における技術開発と安全性について理解する。
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| 7週 |
中間試験 |
第1週から6週までの評価のための中間試験を受験し、単位取得点(60点)以上を目指す。
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| 8週 |
危険物の取り扱い(1) |
危険物の安全な取り扱いやその判定方法についての講義を受講し、内容を理解する。
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| 2ndQ |
| 9週 |
危険物の取り扱い(2)
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火薬類に代表される高エネルギー物質について、安全な取り扱いやその評価方法について講義を受講し、内容を理解する。
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| 10週 |
危険物の取り扱い(3)
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事故事例から安全な科学実験の方法、危険を回避するための注意点を学習する。
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| 11週 |
放射線の安全性確保 |
放射線の安全性確保のための放射線の基礎、放射線の利用、放射線防護などについて講義を受講し、内容を理解する。
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| 12週 |
化学物質の安全性 |
化学物質に対する安全性確保を確保する方策としての、PRTR法、MSDS(SDS)などについて講義を受講し、内容を理解する。
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| 13週 |
環境への安全性確保について
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環境保全と安全性確保(環境アセスメント、ISO、土壌汚染など)について講義を受講し、内容を理解する。
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| 14週 |
労働衛生(1) |
労働衛生関連法令等の内容解説と安全衛生組織体系を中心とした講義を受講し、内容を理解する。
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| 15週 |
労働衛生(2) |
職場の環境管理、健康管理、労働現場における災害事例を中心にその原因究明と安全衛生対策についての講義を受講し、内容を理解する。
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| 16週 |
定期試験(期末試験) |
第8週から15週までの評価のための中間試験を受験し、単位取得点(中間試験と定期試験の和を2で割り60点)以上を目指す。
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| 分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
| 基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。 | 4 | |
| 化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 4 | |
| 事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 4 | |
| ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 有害物質の生物濃縮について説明できる。 | 4 | |
| 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 3 | |
| 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | |
| 社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 3 | |
| 現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 3 | |
| 環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | |
| 環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
| 知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 3 | |
| 技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | |
| 技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 3 | |
| 科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。 | 3 | |
| 全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | |
| 技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | |
| 分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
| 法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
| 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | |
| 高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 3 | |
| 企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。 | 3 | |
| 企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 3 | |
| 企業には社会的責任があることを認識している。 | 3 | |
| 企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 3 | |
| 企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。 | 3 | |
| 技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。 | 3 | |
| 技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。 | 3 | |
| 高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 3 | |
| 企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 3 | |
| コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 3 | |
| 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | |
| 公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | |
| 要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | |
| 課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 3 | |
| 提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 3 | |
| 経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 3 | |