機械工学総論

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械工学総論
科目番号 0016 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 五十嵐 睦夫,山内 啓

到達目標

□ 電子メディア工学の成果が製品化されるにあたり、構造材や操作部材といった部分には機械工学的
 視点にもとづいた金属工学に関する知見が生かされていることが理解できる。
□ 電子情報工学はソフトウェアのように形のないものを対象とする比率が高いが、その成果が社会で
 運用されるにあたって形のある実体としての構造材や操作部材といった機械工学的対象が関わり、
 機械工学的視点からみた金属工学の知見が不可避的に活用されていることを理解できる。
□ 物質工学の成果はやがて形を持った製品の部材として使われることになるが、その際には多かれ
 少なかれ機械工学的視点による金属工学の知見が生かされていることを理解できる。
□ 金属工学の基本的概念の存在を知ることができる。
□ 広い意味での金属工学に関係した内容に関し、専門科目の隙間にあって未修得な事項を補足的に把握できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械工学的対象である金属工学の基本的内容のうち、特に合金の 図と転位について概要をよく理解できる。機械工学的対象である金属工学の基本的内容のうち、特に合金の 図と転位について概要を理解できる。機械工学的対象である金属工学の基本的内容のうち、特に合金の 図と転位について概要を理解できない。
評価項目2機械工学的対象である金属工学の基礎として、結晶における熱や波 動に関する基礎的事項をよく理解できる。機械工学的対象である金属工学の基礎として、結晶における熱や波 動に関する基礎的事項を理解できる。機械工学的対象である金属工学の基礎として、結晶における熱や波 動に関する基礎的事項を理解できない。
評価項目3放射線の物質への影響についてよく理解できる。放射線の物質への影響について理解できる。放射線の物質への影響について理解できない。
評価項目4放射線を用いた材料開発についてよく理解できる。放射線を用いた材料開発について理解できる。放射線を用いた材料開発について理解できない。
評価項目5機械工学的対象からさらに広い意味で広く工学全般とかかわっていることをよく理解できる。機械工学的対象からさらに広い意味で広く工学全般とかかわっていることを理解できる。機械工学的対象からさらに広い意味で広く工学全般とかかわっていることを理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・機械工学的視点も考慮しつつ広範囲にわたる金属工学から、重要事項を選択して教授する。
・金属材料の性質を把握する際に基礎となる相図と合金の関係および欠陥や転位と材料強度の関係に関する
 学習をおこなう。
・金属工学の物理的背景を把握することを目的とし、結晶に付随した熱および波動に関する学習をおこなう。
・広い意味での機械工学に関連した内容として、放射線が物質に与える影響を学習する。
・広い意味での機械工学に関連した内容として、放射線による材料開発などについて学習する。
授業の進め方・方法:
教科書指定は特にありません。授業時に参考資料を提示します。
注意点:
板書を用いた授業のほか、パワーポイントを用いる授業もあります。
また、授業内容と関連の深い実験を併用します。
実験室その他の理由により日程は変更になることがあります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 金属工学の基本知識
2週 合金と相図1
3週 合金と相図2
4週 欠陥と転位1
5週 欠陥と転位2
6週 欠陥と転位3
7週 結晶のダイナミクス
8週 中間試験
2ndQ
9週 逆格子とブリルアンゾーン1
10週 逆格子とブリルアンゾーン2
11週 逆格子とブリルアンゾーン3
12週 有機材料と放射線1
13週 有機材料と放射線2
14週 無機材料と放射線1
15週 無機材料と放射線2
16週 期末試験

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合4060100
理解度4060100