国語表現

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 国語表現
科目番号 1A054 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教育 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 国語総合 現代文編:数研出版:9784410851513
担当教員 田貝 和子

到達目標

□論理的な文章を客観的に理解することができる。
□文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。
□自己の考えを論理的、客観的に表現するための基本的な能力を養うことができる。
□現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章を客観的に理解することが十分にできる。論理的な文章を客観的に理解することができる。論理的な文章を客観的に理解することができない。
評価項目2文学的な文章を多角的に鑑賞することが十分にできる。文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。文学的な文章を多角的に鑑賞することができない。
評価項目3現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることが十分にできる。現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることができる。現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 論理的文章を教材とする授業においては、語彙・文法的事項を丁寧に確認しつつ、文章の展開に即して論旨を正確に把握し、論説内容に検討を加える。併せて、文章表現力の錬成も兼ねて「論旨の要旨」をまとめる作業を行う。
 文学的文章・韻文を教材とする授業においては、登場人物の心理を筋に即して読み取ること、あるいは凝縮された表現からイメージを膨らませること等を主眼とする。
授業の進め方・方法:
 1学年の国語表現では、読むことを中心に行います。正確に読解することを通じて、考える力を身につけてください。それが、自分の考えを他人に正確に伝えるための表現力につながります。
注意点:
 ノートを一冊用意してください。また、国語辞典も常に机上に置き、辞書を引く習慣をつけてください。なお、提出物、授業態度に関してもしっかりチェックします。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の概要を述べ、意義と目的について説明する。
2週 口語文法 口語文法の基礎を身に付ける。
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。
3週 随想一
知の体力1
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。
語句の意味や用法を理解し,語彙を豊かにする。
4週 随想一
知の体力2
論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。
5週 評論一
水の東西1
対比表現に着目し、論理の展開や要旨を読み取る。
6週 評論一
水の東西2
「水」をめぐる日本と西洋の文化の比較を通じて、日本文化の特質について理解を深める。
7週 評論一
水の東西3
論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。
8週 小説一
羅生門1
全文を通読し、時代背景を確かめ、意味段落に分ける。
2ndQ
9週 小説一
羅生門2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。
10週 小説一
羅生門3
「下人」の内面の変化を,変化のきっかけと関連づけながら、整理する。
11週 小説一
羅生門4
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。
12週 小説一
羅生門5
描かれた人物、情景、心情などを表現に即して読み、場面の推移や人物の心理の変化を理解する。
13週 小説一
羅生門7
極限状態にある登場人物の心情の変化を,場面の展開に即して読み取り,主題について考える。
14週 小説一
羅生門8
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。
15週 前期到達目標の確認 専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。
16週 前期定期試験返却 定期試験問題の確認と解説について理解する。
後期
3rdQ
1週 評論二
ものとことば1
言語の役割について理解する。
2週 評論二
ものとことば2
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。
3週 評論二
ものとことば3
論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。
4週 詩歌一
短歌1
掲載された短歌のリズムを味わい、短歌に慣れる。
5週 詩歌一
短歌2
韻文の法則性を理解し情景や感動の中心を読み取る。
6週 詩歌一
俳句1
掲載された俳句のリズムを味わい、俳句に慣れる。
7週 詩歌一
俳句2
韻文の法則性を理解し情景や感動の中心を読み取る。
8週 評論三
「間」の感覚1
具体例と筆者の抽象的見解を的確にとらえる。
4thQ
9週 評論三
「間」の感覚2
日本人の生活,美意識や倫理と深く結びついた「間」の感覚について理解する。
10週 評論三
「間」の感覚3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。
11週 評論三
「間」の感覚4
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。
12週 詩歌二
六月
詩の表現とリズムの特徴とその効果を考える。
13週 詩歌二
サーカス
詩の形態や文体の違いによる特色について理解する。
14週 詩歌三
詩の復習
凝縮された表現からイメージを膨らませ、想像力や感受性を身につける。
15週 後期到達目標の確認 専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。
16週 後期定期試験返却 定期試験問題の確認と解説について理解する。

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力6000002080
専門的能力100000010
分野横断的能力100000010