国語表現

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 国語表現
科目番号 2A002 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教育 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「国語総合 現代文編」東京書籍 9784487165032  参考書1「 新訂 総合国語便覧」 第一学習社 9784804033013 1  参考書2 「常用漢字フォルダ」 浜島書店
担当教員 太田 たまき

到達目標

□論理的な文章を客観的に理解することができる。
□文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。
□自己の考えを論理的、客観的に表現するための基本的な能力を養うことができる。
□現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字等の基礎的知識について理解を深めることができる。。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章を十分に客観的に理解することができる。論理的な文章を客観的に理解することができる。論理的な文章を客観的に理解することができない。
評価項目2文学的な文章を十分に多角的に鑑賞することができる。文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。文学的な文章を多角的に鑑賞することができない。
評価項目3自己の考えを論理的、客観的に表現するための基本的な能力を十分に養うことができる。自己の考えを論理的、客観的に表現するための基本的な能力を養うことができる。自己の考えを論理的、客観的に表現するための基本的な能力を養うことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
論理的文章を教材とする授業においては、語彙・文法的事項を丁寧に確認しつつ、文章の展開に即して論旨を正確
に把握し、論説内容に検討を加える。併せて、論旨の把握、意見文の書き方を身につける。
文学的文章・韻文を教材とする授業においては、登場人物の心理を筋に即して読み取ること、あるいは凝縮された
表現からイメージを膨らませる鑑賞力を身に付けるとともに、それに対する感想を表現できる力を養う。
授業の進め方・方法:
2年生の国語表現は、他者の書いた文章を正確に理解することから始まり、そこから自分の意見を持ち、表現する
力へと発展させていきます。ノートは縦書き使用を原則とし、授業には常に国語辞典と国語便覧を持参してください
。授業の冒頭に毎回漢字テストを行いますので、予習の習慣を身につけましょう。 
注意点:

『新訂 総合国語便覧』(第一学習社)の「志賀直哉」(p.282)、「太宰治」(p.290-291)
感想文」の書き方の説明(pp.456-461)を読んでおいてください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス。 国語表現の授業の概要を述べ、その意義と目的について説明する。 本年度1年間の授業内容と到達点を確認する。
2週 城の崎にて(小説1) 志賀直哉や近代文学について基本的な知識を学ぶ。
3週 城の崎にて(小説1) 時代背景や文学史的視点も考慮しながら有名作家の作品を味わうことができる。
4週 城の崎にて(小説1) 作者の執筆意図を理解するとともに、文章表現の巧みさを理解することができる。
5週 城の崎にて(小説1) 作品に対する一般的な評価を踏まえ、自分なりの解釈や感想を持つことができる。
6週 文章表現の基礎 話し言葉と書き言葉の違いを理解することができる。
7週 感想文の基礎 感想文の定義を理解している。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 富嶽百景(小説2) 太宰治と作品の背景について基礎的な知識を身につける。
10週 富嶽百景(小説2) あらすじを把握し、本作品が評価され続けてきた意味を理解している。
11週 富嶽百景(小説2) 細かな表現を吟味し、作品を細部まで堪能することができる。
12週 富嶽百景(小説2) 作品に対する自分なりの評価や解釈を述べることができる。
13週 感想文の基礎 感想文の構成方法を理解している。
14週 感想文の組み立て 適切な構成方法を踏まえ、感想文の骨格を作ることができる。
15週 感想文の実践 正しい文章表現や原稿用紙のルールなどを踏まえた感想文を作成することができる。
16週
後期
3rdQ
1週 評論文の基礎 評論文の基本的な構成方法を理解できる。
2週 客観的と抽象的(評論1) 構成をもとに、大意を把握することができる。
3週 客観的と抽象的(評論1) 構成をもとに、各意味段落の大意を把握することができる。
4週 客観的と抽象的(評論1) 全体の読解をとおし、本文に対する自分の意見を述べることができる。
5週 意見文を書く(1) 意見文の書き方の基礎を理解する。
6週 意見文を書く(2) 要約や意見文を書くことができる。
7週 意見文を書く(3) 「客観的と抽象的」についての意見を述べることができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 暇と退屈の倫理学(評論2) 評論文の基本的な構成方法を理解できる。
10週 暇と退屈の倫理学(評論2) 構成をもとに、各意味段落の大意を把握することができる。
11週 暇と退屈の倫理学(評論2) 構成をもとに、各意味段落の大意を把握することができる。
12週 暇と退屈の倫理学(評論2) 全体の読解をとおし、本文に対する自分の意見を述べることができる。
13週 小論文の実践(1) 小論文の作成に必要な骨組みを考え、下書きをすることができる。
14週 小論文の実践(2) 下書きを踏まえ、文章として膨らませることができる。
15週 小論文の実践(3) 小論文にふさわしい表現やルールを守り、小論文を完成させることができる。
16週

評価割合

試験レポート相互評価態度提出物漢字テスト合計
総合評価割合4040001010100
基礎的能力4040001010100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000