到達目標
□広い視野からの観察を通して、社会の仕組みを理解し、現実に起こっている様々な問題を多面的に考察する力を身
につけることができる。
□人生を主体的に生きていくための判断基準を構築し、自分の意見を表明するための基礎的な知識や分析手法を習得
することができる。
□選挙における投票や企業等における経済活動、裁判員としての裁判への参加など、今後国民として経験する重要な
事柄・場面において、自ら考え、判断し、行動するために必要な知識や能力を身につけることができる。
□新聞記事等を活用し、適宜、時事問題に触れることで、現代社会の抱える諸問題についての知識・理解を深めるこ
とができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
| 民主政治の基本的原理、日本国憲法の基本原理や特性について理解し、適切に説明できる。 | 民主政治の基本的原理、日本国憲法の基本原理や特性を理解している。 | 民主政治の基本的原理、日本国憲法の基本原理や特性を理解できない。 |
| 市場経済の仕組み、金融・財政のはたらき、経済活動に対する政府の役割を理解し、適切に説明できる。 | 市場経済の仕組み、金融・財政のはたらき、経済活動に対する政府の役割を理解している。 | 市場経済の仕組み、金融・財政のはたらき、経済活動に対する政府の役割を理解できない。 |
| 政治的・経済的課題に対し、自ら考え、判断し、行動するために必要な知識を身につけ、自分の意見を適切に表明することができる。 | 政治的・経済的課題に対し、自ら考え、判断し、行動するために必要な知識を獲得できている。 | 政治的・経済的課題に対し、自ら考え、判断し、行動するために必要な知識を獲得できていない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
授業は講義形式で進める。前期は主に政治分野を、後期は主に経済分野を学習する。
・ 政治分野では、民主政治の基本原理、日本国憲法(国民主権、基本的人権、平和主義)、日本の政治機構 (国
会の仕組みと機能、内閣・行政の仕組みと機能、裁判所の仕組みと機能)、政党と政治について取り上げる。
・ 経済分野では、経済社会の変容、現代経済の仕組み(現代の企業、市場経済、経済成長)、経済活動と福祉の向
上、 国際経済について取り上げる
授業の進め方・方法:
注意点:
その他、適宜にワークシート、新聞記事等の補助教材も作成・使用する。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
政治社会の特質 |
政治の意義、国家と主権、国家のあり方に関する学説を理解する。
|
2週 |
民主政治の基本原理(1) 自然法思想と社会契約説 |
自然法と自然権、ホッブズ、ロック、ルソーの社会契約説を理解する。
|
3週 |
民主政治の基本原理(2) 法の支配 |
法の支配と法治主義、権力分立の仕組みを理解する。
|
4週 |
民主政治の基本原理(3) 人権保障の発展 |
人権保障の歴史的発展過程と、国際的な人権保障の枠組みを理解する。
|
5週 |
日本国憲法と平和主義(1) 日本国憲法の成立 |
日本国憲法の成立過程、日本国憲法の基本原理を理解する。
|
6週 |
日本国憲法と平和主義(2) 平和主義とわが国の防衛政策 |
日本国憲法の平和主義に関する規定、わが国の防衛政策について理解する。
|
7週 |
日本国憲法と平和主義(3) 自衛隊の国際貢献と有事法制 |
自衛隊と国際貢献、わが国の有事法制整備の過程を理解する。
|
8週 |
中間試験 |
|
2ndQ |
9週 |
日本国憲法と基本的人権(1) 平等権・自由権 |
具体的な判例を事例に、日本国憲法における平等権、自由権に関する規定を理解する。
|
10週 |
日本国憲法と基本的人権(2) 社会権 |
具体的な判例を事例に、日本国憲法における社会権に関する規定やその意義を理解する。
|
11週 |
日本国憲法と基本的人権(3) 新しい人権 |
社会の変化に伴い、憲法に明文規定のない、新しい人権が主張されるようになったことを理解する。
|
12週 |
日本の政治機構(1) 国会の組織と立法 |
わが国の国会の仕組み(二院制、委員会中心主義等)や、国会の役割を理解する。
|
13週 |
日本の政治機構(2) 国会の組織と立法 その2 |
衆議院の優越と議院内閣制の意義を理解する。
|
14週 |
日本の政治機構(3) 内閣の機構と行政 |
わが国の内閣の機構や、内閣の役割を理解する。
|
15週 |
日本の政治機構(4) 裁判所の機能と司法制度 |
わが国の裁判の仕組みや司法権の独立の意義、司法制度改革について理解する。
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
経済社会の変容(1) 経済社会の成り立ち |
経済的なものの見方や考え方、世界の経済体制について理解する。
|
2週 |
経済社会の変容(2) 資本主義経済 |
資本主義経済の特徴と歴史的発展過程を理解する。
|
3週 |
経済社会の変容(3) 社会主義経済 |
社会主義経済の特徴とその意義を理解する。
|
4週 |
現代経済の仕組み1(1) 経済主体と経済活動 |
経済主体と経済循環、株式会社の仕組みを理解する。
|
5週 |
現代経済の仕組み1(2) 市場の機能と限界 |
市場メカニズムによる価格決定の仕組み、市場の失敗と政府の役割を理解する。
|
6週 |
現代経済の仕組み1(3) 現代市場の特徴 |
独占と寡占、非価格競争など現代市場の特徴を理解する。
|
7週 |
現代経済の仕組み1(4) 国民所得と経済成長 |
国民所得と豊かさの指標、経済成長と景気循環の局面を理解する。
|
8週 |
中間試験 |
|
4thQ |
9週 |
現代経済の仕組み2(1) 貨幣と金融 |
日本銀行の役割と金融政策の仕組みを理解する。
|
10週 |
現代経済の仕組み2(2) 財政の仕組みとはたらき |
財政の役割と財政政策の仕組み、租税の種類を理解する。
|
11週 |
日本の経済成長と課題(1) 労働問題 |
わが国の労働事情の変化(リストラ、長時間労働等)や非正規雇用問題を理解する。
|
12週 |
日本の経済成長と課題(2) 社会保障制度 |
わが国の社会保障制度の種類と役割、課題を理解する。
|
13週 |
国際経済(1) 外国為替の仕組み |
外国為替の仕組み、円高・円安の意味と経済への影響を理解する。
|
14週 |
国際経済(2) 地域的経済統合 |
世界の主要な地域的経済統合(EU、ASEAN等)の種類と特徴を理解する。
|
15週 |
学習のまとめ |
これまでの学習内容を整理し、理解を深める。
|
16週 |
|
|
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |