言語文化

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 言語文化
科目番号 2A034 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教育 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「精選 言語文化」(明治書院)/「常用漢字フォルダ」(浜島書店) 「新訂 総合国語便覧」(第一学習社)
担当教員 太田 たまき

到達目標

古典から現代文への言語・思想の変遷を理解・鑑賞する能力を伸ばすとともに、ものの見方や考え方を豊かにし、日本文化に対する理解を深めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1古典・現代文の読解・鑑賞に必要な知識を習得し、活用することができる。古典・現代文の読解・鑑賞に必要な知識を習得することができる。現代文・古典の読解・鑑賞に必要な知識を習得できない。
評価項目2本文の文意を理解したうえで批判的読解をし、それを表現することができる。本文の文意を理解したうえで批判的読解をすることができる。本文の文意を理解したうえで批判的読解をすることができない。
評価項目3教材をとおして日本語の変遷や思想・文化の背景を理解し、深く味わうことができる。教材をとおして日本語の変遷や思想・文化の背景を理解することができる。教材をとおして日本語の変遷や思想・文化の背景を理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1年次に学習した現代文の小説・評論の読解方法をふまえ、古典作品の読解に応用する。また、同じカテゴリーに属する作品を古典・現代文と比較しながら読解することで、日本語の変遷、思想や文化の流れを理解する。
詩歌については、和歌から短歌への変遷、俳句の誕生などを取り上げる。随筆・評論については、現代文と古文・漢文を読み比べ、文章構成の普遍性などを体感する。各読解の最後には感想文・主張文の作成を行い、自分の意見・主張を他者に伝える方法を定着させる。
授業の進め方・方法:
講義講読と演習とを融合した形式で授業を展開する。
注意点:
教科書の本文を正確に理解するとともに、それに対して自分はどういう意見を持つか、そしてそれをどう表現するのか、という主体的な学習姿勢が必要です。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の目標と概要を理解する。
2週 古文入門 歴史的仮名遣いや品詞を理解する。
3週 文学(1) 韻文の変遷と文学史上の立ち位置を理解する。
4週 和歌(2) 文学史における和歌の立ち位置と鑑賞方法を理解する。
5週 和歌(3) 和歌の基礎知識と鑑賞方法を理解したうえで、より深く理解する。
6週 短歌(1) 和歌と短歌の違い、それぞれ鑑賞方法を理解する。
7週 短歌(2) 現代短歌の特性と鑑賞法を理解する。
8週 俳諧・俳句 俳諧から俳句への流れと鑑賞法を理解する。
2ndQ
9週 文学史(2) 随筆を中心に、文学史の流れを理解する。
10週 徒然草「花は盛りに」(1) 評論文における問題設定・多角的視点の重要性を理解する。
11週 徒然草「花は盛りに」(2) 筆者の主張を正確に理解し、批判的読解ができる。
12週 感想文・ブックレポートの書き方(1) 感想文の基本的構成を理解する。
13週 感想文・ブックレポートの書き方(2) 感想文の基本的構成を理解し、自力で文章を構成する力を養う。
14週 感想文・ブックレポートの実践 構成に従い、レポートを作成する。
15週 文章の推敲方法 完成したレポートを推敲する。
16週 レポートの書き方の総括 他者との比較や添削指導を踏まえ、効果的な文章表現の在り方を理解する。
後期
3rdQ
1週 漢文入門 漢文を学ぶ意義と基礎知識を学ぶ。
2週 漢詩(1) 漢詩の基礎知識を習得する。
3週 漢詩(2) 漢詩と和歌のそれぞれの特性を理解し、両者を比較する。
4週 「雑説」(1) 訓点の基礎を理解し、本文を書き下すことができる。
5週 「雑説」(2) 古典文法にリンクさせ、本文の概要を理解する。
6週 「雑説」(3) 本文の構成や主張方法を理解し、深く内容を理解する。
7週 故事成語 有名な故事成語や史伝の内容を概観する。
8週 古文・漢文の総括 『徒然草』『雑説』の読解をとおし、主張の展開方法を理解する。
4thQ
9週 文学史(3) 芥川龍之介・志賀直哉・太宰治など著名作家の背景を理解する。
10週 「城の崎にて」(1) 志賀直哉の半生と作品の特徴を理解する。
11週 「城の崎にて」(2) 構成の巧みさと文章表現の在り方を鑑賞する。
12週 「城の崎にて」(3) 芥川龍之介・太宰治の文体と比較し、それぞれの特性を味わう。
13週 小論文の書き方 小論文の構成、文章表現の在り方を理解する。
14週 小論文の実践 小論文の構成方法に則り、自分の意見を展開する方法を学ぶ。
15週 小論文の推敲 小論文を完成させ、推敲の必要性を理解する。
16週 小論文の書き方の総括 他者との比較や添削指導を踏まえ、効果的な文章表現の在り方を理解する。

評価割合

試験・レポート課題・ノート小テスト合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000