材料学

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 材料学
科目番号 2C002 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 図説わかる材料:宮川豊章、岡本享久、学芸出版社
担当教員 田中 英紀

到達目標

構造設計の基本事項である建設材料の種類や特徴を紹介し、力学特性のヤング係数、強度、公称応力などの定義を解説する。さらに、後期の環境工学実験では講義とリンクした内容を実施させ、構造力学や材料力学の理解度を深めるカリキュラムとしている。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1公称応力と公称ひずみが理解でき、具体的な計算もできる。公称応力と公称ひずみが理解できる。公称応力と公称ひずみが理解できない。
評価項目2鋼材の力学特性が理解でき、関連する演習もできる。鋼材の力学特性を理解できる。鋼材の力学特性を理解できない。
評価項目3骨材とセメントの特性を理解し、適用条件等の応用ができる。骨材とセメントの特性が理解できる骨材とセメントの特性が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前期は、材料の種類、材料の強さ、材料の変形を中心として設計の基本事項を解説する。さらに、建設材料の代表的な骨材の特性を紹介する。後期は、環境工学実験とリンクさせて、材料の強度試験や骨材のふるい分け試験を実施させ、レポートや演習によって理解度を深める。
授業の進め方・方法:
基本的には教材に沿って講義を行う。副材としてコンクリート示方書(設計編)や実物の写真等を配布して理解させる。また、年4回の試験の前には具体的な演習を含む課題を提出させることで理解を深める。
注意点:
課題は厳しく評価し、評価結果については公表しません。また、講義で教えた内容程度であれば標準的な点とし、自分で調べた内容は加点します。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概要 建設材料の種類が理解できる。
2週 材料の種類 鋼材、コンクリート、高分子等が適用される環境が理解できる。
3週 材料の強度1 公称応力と公称ひずみが理解できる。圧縮と引張も理解できる。
4週 材料の強度2 曲げ応力と曲げひずみ、せん断応力とせん断ひずみが理解できる。
5週 材料の変形 応力ーひずみ曲線、弾性係数、降伏強度等が理解できる。
6週 材料の性質1 材料の物理的性質が理解できる。
7週 材料の性質2 材料の化学的性質が理解できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 骨材の性質 建設材料の骨材の種類と性質が理解できる。
10週 骨材の特性1 含水率、密度、空隙が理解できる。
11週 骨材の特性2 吸水率、表面水率が理解でき、計算できる。
12週 骨材の特性3 粒度、最大寸法、粗粒率が理解でき、粒度曲線が理解できる。
13週 アスファルト混合物1 アスファルト舗装の構成が理解できる。CBR試験も理解できる。
14週 アスファルト混合物2 アスファルト混合物の種類と組成が理解できる。
15週 アスファルトの維持管理 維持管理方法が理解でき、ライフサイクルの考え方も理解できる。
16週
後期
3rdQ
1週 金属材料の性質1 金属材料の種類と組成が理解できる。
2週 金属材料の性質2 金属材料の物理的及び化学的性質が理解できる。
3週 金属材料の性質3 引張強度、圧縮強度、せん断強度が理解できる。
4週 金属材料の性質4 公称応力と公称ひずむ、真応力と真ひずみが理解できる。
5週 金属材料の性質5 弾性と塑性、除荷と負荷、塑性ひずみ、弾塑性分解が理解できる。
6週 金属材料の規格 金属材料の規格が理解できる。
7週 金属材料の腐食 腐食のメカニズム、マクロセル、防食技術が理解できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 コンクリート用骨材1 骨材の種類と諸性質が理解できる。
10週 コンクリート用骨材2 骨材の比重、吸水率および粒度曲線が理解できる。
11週 セメントの性質1 原料と組成、セメントの種類と使用条件が理解できる。
12週 セメントの性質2 各種セメントの諸性質と規格が理解できる。
13週 セメントの性質3 セメント化合物とその性質が理解できる。
14週 セメントの性質4 セメント系材料の力学特性と試験方法が理解できる。
15週 セメントの性質5 世界のセメント規格と環境負荷低減技術が理解できる。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力1000002030
専門的能力600000060
分野横断的能力100000010