環境都市工学実験実習

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 環境都市工学実験実習
科目番号 2C007 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 環境都市工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:4
教科書/教材 環境都市工学実験実習指導書(測量実習編)、2年環境都市工学実験実習指導書(材料編)
担当教員 小林 雅人,谷村 嘉恵,田中 英紀

到達目標

1.測量実習
・「測量学」で学習した内容について実際に体験できる。
・実習で身に着けた技術は実務に対応できる。
2.材料実験
・金属、骨材およびセメントなどの物理的性質や力学的性質について実験を通して確認するとともに、それらの理解を高め、物理的・力学的事項を定量的に算出できるような基礎的な能力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実験実習を態度正しく参加し、測量手法を十分に身につけて、完成度の高いレポートを作成できる。実験実習を態度正しく参加し、測量手法を身につけてレポートを作成できる。実験実習を態度正しく参加し、測量手法を身につけていなく、レポートを作成できない。
評価項目2材料特性を把握して基本特性を把握でき、期限内にレポートを提出できる。材料の基本特性は把握でき、レポートを書ける。材料の特性を把握できず、レポートも書けない。実験に参加しない。計算問題ができない。
評価項目3器具を使って実験できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1.「測量学」で学習した角測量、トラバース測量、水準測量について実習を通して、測量の技能を身につける。
2.金属の引張性質、骨材の密度や粒度、セメントの流動性や強度などについて実験を行う。
この科目は、企業で設計・施工および研究を担当した教員がその経験を活かし、建設材料特性を理解する授業を行う。
授業の進め方・方法:
1.測量手法を習得させるために教室外での校内において実際測量を体験する。
・角測量に使用する機材はセオドライトであり、各部の名称や働きを習得する。
・単測法や反覆法を習得する。
・距離測量では鋼巻尺を使用し、温度補正の手法を習得する。測量結果はすべてレポートに整理し提出する必要がある。
・実務に対応できるように、学内に設置した測点を利用してトラバース測量を実習し、成果を電算処理したうえでレポートと製図により提出する。
・トータルステーションによる測定を行う。
2.金属の引張性質、骨材の密度や粒度、セメントの流動性などについて実験をい、得られたデータを整理し算定や考察を行う。また、各実験とも事前に算定の演習を行う。
注意点:
レポートの提出期限を厳守すること。期限に間に合わない場合のレポートは0点として採点する。
それぞれの実験の欠席時間数が1/4を上回った場合は、それぞれの実験の成績を0点とする。なお、評価の内訳は測量関連66%、材料関連34%とする。
各実験実習では、授業内にレポートを提出場合が多いので、事前に予習しておく。なお、モデルコアカリキュラム(MCC)には、器具を使って実験することができるを最低限の到達目標としている。欠席欠課はこれを満たさないので、不合格となる可能性がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.ガイダンスとセオドライトの使い方 1.実習説明、セオドライトの据え付け練習
2週 1.角測量 1、単測法による水平角測定1(外業)
3週 1.角測量 1、単測法による水平角測定2(外業)
4週 1.角測量 1、反覆法による水平角測定1(外業)
5週 1.角測量 1、反覆法による水平角測定2(外業)
6週 1.距離測量 1.鋼巻尺による距離測定(外業)
7週 1.トラバース測量 1.トラバース測量1(外業)
8週 1.トラバース測量 1.トラバース測量2(外業)
2ndQ
9週 1.トラバース測量 1.トラバース測量3(外業)
10週 GNSS(GPS) 測量 GNSS(GPS) 測量(外業)
11週 1.トラバース測量 1.トラバース測量4(内業)
トータルステーションによる測定1
12週 1.トラバース測量 1.トラバース測量5(内業)
トータルステーションによる測定2
13週 1.トラバース測量 1.トラバース測量6(内業)
トータルステーションによる測定3
14週 1.トラバース測量 1.トラバース測量7(電算処理)
トータルステーションによる測定4
15週 1.トラバース測量 1.トラバース測量8(電算処理)
トータルステーションによる測定5
16週 1.トラバース測量 1.トラバース測量のまとめ(内業)
トータルステーションによる測定6
後期
3rdQ
1週 1.角測量
2.概要説明
1.方向法による水平角測定
2.ガイタンスと実験関係講義
2週 1.細部測量
2.金属材料の実験(1)
1.細部測量1(外業)
2.鉄筋の引張試験の演習
3週 1.細部測量
2.金属材料の実験(2)
1.細部測量2(外業)
2.鉄筋の引張試験
4週 1.細部測量
2.金属材料の実験(3)
1.細部測量3(外業)
2.鉄筋の引張試験のレポート作成・仮提出
5週 1.細部測量
2.金属材料の実験(4)
1.細部測量4(電算処理)
2.鉄筋の引張試験のレポート作成・提出
6週 1.細部測量
2.骨材の実験(1)
1.細部測量5(電算処理)
2.骨材のふるい分け演習
7週 1.水準測量
2.骨材実験(2)
1.水準測量1(外業)
2.骨材の種類・密度・吸水率・実積率の演習
8週 1.水準測量
2.骨材の実験(3)
1.水準測量2(外業)
2.骨材の実験
4thQ
9週 1.水準測量
2.骨材の実験(4)
1.水準測量3(電算処理)
2.骨材の実験レポート作成・仮提出
10週 1.水準測量
2.骨材の実験(5)
1.水準測量4(電算処理)
2.骨材の実験レポート作成・提出
11週 1.面積計算
2.セメントの実験(1)
1.面積計算1(電算処理)
2.モルタルフレッシュ性状・供試体の作成
12週 1.面積計算
2.セメントの実験(2)
1.面積計算2(電算処理)
2.圧縮強度測定、レポート作成
13週 1.ノギスの政策・測定
2.セメントの実験(3)
1.ノギスの政策・測定
2.レポート作成・提出
14週 1.まとめ
2.セメントの実験(4)
1.1.2年の測量実習の総まとめ
2.材料実験のまとめ
15週
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00020080100
基礎的能力00020080100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000