コンクリート工学

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 コンクリート工学
科目番号 3C014 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 コンクリート工学(Ⅰ)施工:彰国社刊、参考書:絵ときコンクリ-ト(Ohmsha)、図説わかる材料(学芸出版社)
担当教員 田中 英紀

到達目標

コンクリートの物理的性質、力学的性質や化学的性質を理解し、物理的・力学的事項を定量的に算出することや所定の性質を満たすコンクリ-トを製造することができるような工学的能力を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本配合設計が理解でき、修正配合等の応用ができる。基本配合設計が理解でき具体的な計算ができる。基本配合設計が理解できず、計算もできない。
評価項目2強度特性が理解でき、計算問題もできる。強度特性が理解できる。強度特性が理解できない。
評価項目3劣化要因の理解ができ、対策工まで応用できる。劣化要因と対策工が理解できる。劣化要因と対策工が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コンクリ-トの構成材料、混和材料の種類と諸性質、コンクリ-トの配合設計と計算方法、物理的性質や力学的性質とそれらの評価方法、化学的性質、施工方法、特殊コンクリ-トの性質、環境負荷低減技術などについて解説する。
授業の進め方・方法:
講義を中心に行い、具体的な実構造物例を技術資料を提示して説明する。また、環境工学実験(コンクリ-ト編)と並行して進めるため、実験と講義の両方からより理解度を深めていく。年4回の試験前に課題を提出して理解度を確認する。
注意点:
レポートは厳しく評価し、結果は公表しません。また、講義で教えた内容程度であれば標準的な点とし、自分で調べた内容は加点します。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概要、材料の構成と特徴 構成材料とその性質を理解する。
2週 混和材料1 混和材料の種類と役割を理解する。
3週 混和材料2 混和剤と混和材の定義を理解する
4週 配合設計1 W/C比を強度、耐久性および水密性から決定することを理解する。
5週 配合設計2
細骨材率、絶対容積を理解し単位量の計算ができる。
6週 配合設計3 修正配合を理解し、具体的な計算ができる。
7週 フレッシュ性状 空気量、材料分離、ブリーディング等の専門用語が理解できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 配合設計4 配合設計が与える因子について理解できる。
10週 強度と性質1 圧縮強度と諸性質を理解できる。
11週 強度と性質2 圧縮強度に与える因子を理解できる。
12週 強度と性質3 割裂引張強度の算定式と諸性質を理解できる。
13週 強度と性質4 曲げ強度の算出方法が理解できる。
14週 強度と性質5 せん断強度および付着強度の算出方法が理解できる。
15週 品質管理1 品質管理と統計学的処理方法が理解できる。
16週
後期
3rdQ
1週 品質管理2 品質管理図が理解できる。XbarーR管理図、ダイヤグラム
2週 応力とひずみ1 公称応力と公称ひずみが理解できる。
3週 応力とひずみ2 割線弾性係数とポアソン比が理解できる。
4週 応力とひずみ3 クリープの性質と粘・弾塑性が理解できる。
5週 物理的耐久性1 水和熱による温度応力が理解できる。
6週 物理的耐久性2 外部拘束と内部拘束が理解でき、ひび割れ指数が理解できる。
7週 化学的耐久性1 凍害のメカニズムとその対策が理解できる
8週 後期中間試験
4thQ
9週 化学的耐久性2 中性化と薬品による劣化が理解できる。
10週 化学的耐久性3 塩害による劣化とその予測、対策法が理解できる。
11週 化学的耐久性4 アルカリ骨材反応による劣化と対策法が理解できる。
12週 化学的耐久性5 硫化水素による劣化が理解できる。
13週 環境負荷低減技術1 建設副産物の利用が理解できる。
14週 環境負荷低減技術2 ポーラスコンクリート、FSコンクリート等特殊技術が理解できる。
15週 補修・補強工法 補修・補強の定義と各種工法が理解できる。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力2000002040
専門的能力500000050
分野横断的能力100000010