到達目標
インフラ設計およびその実施のために必要な施工に関する、入門レベルの知識が理解できるよう、以下の項目が説明できるようになることを目的とする
・建設事業の特徴と建設マネジメントの基礎手法がわかる
・代表的な土木構造物に対する設計方法がわかる
・施工で利用される建設機械の種類、作業能力の算定がわかる
・建設機械を利用したICT施工の特徴がわかる
・ICT施工の活用方法がわかる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 代表的土木構造物の設計方法について充分に説明できる | 代表的土木構造物の設計方法について説明できる | 代表的土木構造物の設計方法について説明できない |
評価項目2 | 建設マネジメントの基礎手法について充分に説明できる
| 建設マネジメントの基礎手法について説明できる
| 建設マネジメントの基礎手法について説明できない
|
評価項目3 | 3D設計データの作成手法について充分に説明できる
| 3D設計データの作成手法について説明できる
| 3D設計データの作成手法について説明できない
|
評価項目4 | 土工用建設機械の種類およびそれらの土工量算定についてについて充分に説明できる
| 土工用建設機械の種類およびそれらの土工量算定についてについて説明できる
| 土工用建設機械の種類およびそれらの土工量算定についてについて説明できない
|
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
社会インフラ整備は、ICT技術やロボットを活用して施工の効率化や高品質化を目指し、予算を抑制しながら質の高い整備をおこなうことが求められている。インフラ整備の設計およびその実施には、環境都市工学科で学ぶ科目を総合した能力が要求される。本科目は、設計および施工の入門レベルを学びこれを説明できるようになることを目標とする
この科目は、企業でインフラ整備に関する装置の設計および実験を担当していた教員が、その経験を活かし、建設マネジメント、土木構造物設計の種類、特徴、最新のICT手法等について講義形式で授業をおこなうものである
授業の進め方・方法:
・前期は、建設業の特徴から建設マネジメントの基礎手法について学習後、代表的な土木構造物の詳細設計について学ぶ。
・後期は、従来型土工機械の種類と土工量算定を学習後、外部講師(国・県)による、最新のICT建機及び動向、現状の公共工事の調達方法、今後のインフラ整備方法について学ぶ。更に、ICT建設機械の実機研修により、土工事の施工を学習する。前期、後期でレポートを課す。
注意点:
本科目は学修単位なので、授業時間30時間に加えて、自学自習時間60時間が授業の前後に必要となる。具体的な学修内容は講義資料に沿った学習になる。課題や小テストを実施する。提出物の期限を守って、提出すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
建設業の産業的特徴 |
建設業の産業的特徴から他業種との比較をおこなう
|
2週 |
建設マネジメント.1 建設マネジメント.2 |
組織活動のスタートである企画の基礎項目 組織の必要性と良い組織づくりのための基礎項目
|
3週 |
計測に関する基礎知識.1 計測に関する基礎知識.2 |
時刻と光の基礎項目 GNSSとジオイド高
|
4週 |
地質調査に関する基礎知識 土木構造物に関する基礎知識 |
標準貫入試験、SS試験および土圧の基礎項目 土木構造物に関する基礎知識
|
5週 |
建設事業に携わる人々と組織の特徴 |
登場人物および各人物の役割と人物間の組織構成
|
6週 |
日本の契約方式 トンネル工 |
公共工事の開始から終了までに必要な契約の基礎知識 掘削方法・ずり処理・支保工に関する基礎知識
|
7週 |
ダム工 施工および施工管理 |
ダム工事の施工法に関する基礎知識 施工現場でおこなわれる施工管理の基礎知識
|
8週 |
後期中間試験 |
|
4thQ |
9週 |
現場見学 |
施工現場の見学
|
10週 |
土量計算 |
平均断面法による土量計算
|
11週 |
基礎工の仮設構造部の計算 |
仮設構造物の梁の耐力計算
|
12週 |
建設機械と土工量算定(1) 建設機械と土工量算定(2) |
土の掘削、締固めのよる体積変化率 ブルドーザの土工量算定
|
13週 |
建設機械と土工量算定(3) 建設機械と土工量算定(4) |
バックホウおよびダンプトラックの土工量算定 岩盤掘削
|
14週 |
3Dモデリング |
TINデータの作成
|
15週 |
期末試験 |
|
16週 |
答案返却 外部講師 |
国・県・鉄道などで活躍されているエンジニアを招いて講義
|
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | レポート | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 60 |
専門的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0 | 40 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |