総合プロジェクトⅠ

科目基礎情報

学校 群馬工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 総合プロジェクトⅠ
科目番号 3C019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 土木・環境系コアテキストシリーズE-6 プロジェクトマネジメント、大津宏康、コロナ社、環境・都市システム系教科書シリーズ 施工管理学(改訂版)、友久 誠司、コロナ社
担当教員 先村 律雄

到達目標

インフラ設計およびその実施のために必要な施工に関する、入門レベルの知識が理解できるよう、以下の項目が説明できるようになることを目的とする
・建設事業の特徴と建設マネジメントの基礎手法がわかる
・代表的な土木構造物に対する設計方法がわかる
・施工で利用される建設機械の種類、作業能力の算定がわかる
・建設機械を利用したICT施工の特徴がわかる
・ICT施工の活用方法がわかる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1代表的土木構造物の設計方法について充分に説明できる代表的土木構造物の設計方法について説明できる代表的土木構造物の設計方法について説明できない
評価項目2建設マネジメントの基礎手法について充分に説明できる 建設マネジメントの基礎手法について説明できる 建設マネジメントの基礎手法について説明できない
評価項目33D設計データの作成手法について充分に説明できる 3D設計データの作成手法について説明できる 3D設計データの作成手法について説明できない
評価項目4土工用建設機械の種類およびそれらの土工量算定についてについて充分に説明できる 土工用建設機械の種類およびそれらの土工量算定についてについて説明できる 土工用建設機械の種類およびそれらの土工量算定についてについて説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会インフラ整備は、ICT技術やロボットを活用して施工の効率化や高品質化を目指し、予算を抑制しながら質の高い整備をおこなうことが求められている。インフラ整備の設計およびその実施には、環境都市工学科で学ぶ科目を総合した能力が要求される。本科目は、設計および施工の入門レベルを学びこれを説明できるようになることを目標とする
この科目は、企業でインフラ整備に関する装置の設計および実験を担当していた教員が、その経験を活かし、建設マネジメント、土木構造物設計の種類、特徴、最新のICT手法等について講義形式で授業をおこなうものである
授業の進め方・方法:
・前期は、建設業の特徴から建設マネジメントの基礎手法について学習後、代表的な土木構造物の詳細設計について学ぶ。
・後期は、従来型土工機械の種類と土工量算定を学習後、外部講師(国・県)による、最新のICT建機及び動向、現状の公共工事の調達方法、今後のインフラ整備方法について学ぶ。更に、ICT建設機械の実機研修により、土工事の施工を学習する。前期、後期でレポートを課す。
注意点:
本科目は学修単位なので、授業時間30時間に加えて、自学自習時間60時間が授業の前後に必要となる。具体的な学修内容は講義資料に沿った学習になる。課題や小テストを実施する。提出物の期限を守って、提出すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 建設業の産業的特徴 建設業の産業的特徴から他業種との比較をおこなう
2週 建設マネジメント.1
建設マネジメント.2
組織活動のスタートである企画の基礎項目
組織の必要性と良い組織づくりのための基礎項目 
3週 計測に関する基礎知識.1
計測に関する基礎知識.2
時刻と光の基礎項目
GNSSとジオイド高
4週 地質調査に関する基礎知識
土木構造物に関する基礎知識
標準貫入試験、SS試験および土圧の基礎項目
土木構造物に関する基礎知識
5週 建設事業に携わる人々と組織の特徴 登場人物および各人物の役割と人物間の組織構成
6週 日本の契約方式
トンネル工
公共工事の開始から終了までに必要な契約の基礎知識
掘削方法・ずり処理・支保工に関する基礎知識
7週 ダム工
施工および施工管理
ダム工事の施工法に関する基礎知識
施工現場でおこなわれる施工管理の基礎知識
8週 後期中間試験
4thQ
9週 現場見学 施工現場の見学
10週 土量計算 平均断面法による土量計算
11週 基礎工の仮設構造部の計算 仮設構造物の梁の耐力計算
12週 建設機械と土工量算定(1)
建設機械と土工量算定(2)
土の掘削、締固めのよる体積変化率
ブルドーザの土工量算定
13週 建設機械と土工量算定(3)
建設機械と土工量算定(4)
バックホウおよびダンプトラックの土工量算定 岩盤掘削
14週 3Dモデリング TINデータの作成
15週 期末試験
16週 答案返却
外部講師
国・県・鉄道などで活躍されているエンジニアを招いて講義

評価割合

試験発表相互評価態度レポートその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力5000010060
専門的能力3000010040
分野横断的能力0000000